2016年5月号
日本共産党北区議員団
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異常な議会運営の進め方

 昨年の5月、区議会議員選挙後に「各派代表者会」が開催され、議会を構成する交渉会派などの諸課題が話し合われました。この席上、座長の前議長から一人会派の4名が不在の中で、突如として一人会派は今後幹事長会に出席させないとの提案がありました。北区議会では長年の間、幹事長会には一人会派も幹事長の一員としてオブザバー扱いで出席し、議長の許可を得て発言できることが先例として認められ、少数会派の意見を尊重してきました。今回の提案は、「各派代表者会」の議題にもなく、議会の先例集にも反し、まして当事者の4名が不在のまま決定することは認められないと共産党は強く抗議し反対しました。
 しかし、自民、公明、民主の3会派は共産党の反対を押し切って、強引に幹事長会から一人会派を閉め出す決定を強行しました。3会派の思惑は、一人会派が4名にも増え、幹事長会の運営がやりにくくなることや会派の人数の違いで一人会派を議会運営から排除することに他なりません。
 この1年間、日本共産党北区議員団と一人会派の4名は、定期的に開催される「議会改革検討会」で不当な決定の撤回を議題とするよう要求し、議長、検討会座長、議会事務局長宛に要望書を提出するなど、一人会派の幹事長会出席を認めるよう求めてきました。
 ところが、自民党は撤回するどころか、会派の規定は2人以上で一人会派は「無会派」とし、従来の会派名を名乗らせず、幹事長や政調会長の肩書きを認めないとの提案を行い、実質的に幹事長会への出席ができない仕組みをつくり、これに公明、民主も賛成しました。
 本来、議員は無所属を除き、所属する政党の公認を受けて立候補し、有権者も立候補者個人の評価と同時に所属する政党を投票の判断にしています。一人会派の4名はそれぞれの政党から公認され当選しています。議会内で所属会派名を正式に認めないことは、有権者の選択を軽視することになりかねません。議会制民主主義を否定する今回の決定は、長年培ってきた北区議会の良き伝統を損なうもので非常に残念です。
 

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