2016年10月号
日本共産党北区議員団
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区議会第3回定例会報告ー決算特別委員会の論戦から

 第3回定例会で日本共産党北区議員団は、宇都宮章区議が代表質問を、野々山研、永井朋子、さがらとしこの3名の区議が個人質問を行い、区政における区民の様々な要望を取り上げました。続いて、7日間の決算特別委員会では、北区の平成27年度予算に対する決算審査が行われ、私は議員団4名の委員の一人として審査に参加しました。
 私は決算書の各支出項目で、 @議会費では議事録の速報版の発行、 A総務費では災害時の備蓄品として人工肛門や人工膀胱の方が排泄の管理として使用するストーマ装具を、王子本町2丁目都営住宅跡地は介護老人保健施設など高齢者福祉施設の活用を都に求めること、公契約条例の制定、 B福祉費では生活保護の申請権を厳格に認めること、 C環境費・産業経済費ではプレミアム付き区内商品券の発行枚数の増加とびん・缶回収事業の不法持ち去り対策、 D教育費では滝六小と紅葉小統合による校庭内の巨大プレハブ学童クラブ建設で校庭がより狭くなる問題、 E歳入・特別会計では533億円余と過去最高に積み上がった5基金のほんの一部を区民のくらしを応援する施策に振り向けるべきなどの質問を行い、回答を求めました。

 平成27年度決算に対する態度は、27年度の予算執行において、木造民間住宅耐震助成の引き上げ、高齢者安心センターの充実、安心ママヘルパー事業の実施、くらしとしごと相談センターの開設などは評価しますが、以下4点の理由で一般会計決算に反対しました。
 反対理由の第1は、十分な財源がありながら、貧困と格差の是正、待機児解消など区民のくらしを応援する抜本的な対策が不十分にとどまっていることです。
 第2は、サービス切り捨てと区民負担増、公共施設の削減・統合を推し進める経営改革プラン2015や北区公共施設再配置方針に固執する姿勢です。
 第3は、住民の声に向き合おうとせず、駅前再開発、道路事業などを一方的に進めるまちづくりの姿勢です。
 第4は、国や都の政策に批判的な立場を持たず、区民に不利益な施策も能動的に受け入れる姿勢です。

 特別会計については、保険料の値上げや「持続可能」といいながら制度の根幹を壊す改悪を是認する姿勢から、国民健康保険事業会計と介護保険事業会計に反対し、中小企業従業員退職金等共済事業会計と後期高齢者医療会計には賛成しました。
 

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