2014年第3回定例会個人質問―さがらとしこ
2014年9月10日 | さがらとしこ
私は、大きく4つの質問を行います。
1、来年は終戦から70年、軍都から平和都市北区のあゆみを次世代にどのように継承してゆくのか、北区の決意を問う
初めに、来年は終戦から70年を迎えるに当たり、軍都から平和都市北区の歩みを次世代にどう継承していくのかという問題です。
安倍自公政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定強行は、区民に改めて、戦争への道は許してはならないの決意を奮い立たせています。それは、明治から昭和20年8月15日の終戦まで、戦争に次ぐ戦争の末に、やっと手にした平和と戦争放棄を世界に誓った日本国憲法を時の政権が解釈で変え、日本を再び戦争できる国にしようとすることへの憤りです。
これまで北区としては、平和都市宣言の後には、区民の戦争体験文集「真っ赤な空は忘れられない」を、戦後60年の年には、写真集「戦後60年・写真で語り継ぐ平和の願い」などが発行され、今もなお、多くの区民に活用されています。
今年の夏は、区主催の日中不戦の誓いの平和女神像建立から40周年を祈念するつどいが行われ、また、区民の手による平和のための戦争展が20回を数えるなど、さまざまな取り組みが重ねられてきました。
全国的にも、富岡製糸工場の世界遺産登録とNHK朝ドラマ花子とアンが大きな話題となり、戦争と平和を考える機会が多かった夏でもありました。
富岡製糸場が開業された同じ年、明治5年には、赤羽の台地上に陸軍の火薬庫が設置されます。日本初の洋紙発祥の地という近代産業化の一方で、滝野川村に火薬製造所、赤羽台には近衛師団、第一師団工兵第一大隊が置かれ、大正に入ると、本所(墨田区)から陸軍被服本廠が移転してくるなど、私たちのまちは、軍都としての歴史を刻むことになりました。明治、大正、昭和と拡大を続けた軍関連施設は、現在の北区の面積の約1割に相当するほどでした。
1945年の日本の敗戦、その後、連合軍として、赤羽台の陸軍被服本廠には約1500名のアメリカ兵が進駐し、現在の中央公園文化センターは米軍地図局として、赤羽西5丁目の赤羽自然観察公園のある場所は、米軍のTOD、東京兵器補給廠とされました。
一方、この時期は、軍事施設の転換も行われ、赤羽台の近衛工兵隊跡には、国立王子病院が移転してきて開設されます。現在は、東京北医療センターとなっています。
1947年、王子区、滝野川区が合併して北区が誕生しますが、その直後に朝鮮戦争です。地図局はもちろん、TODは、戦車修理工場として、再び米軍が我がもの顔で横行しました。誕生したばかりの北区にとって、この広大な軍事施設を解放させ、跡地に住宅、学校、病院、公園などをつくり、平和な日常を取り戻すことが区民の切実な要求となりました。
朝鮮戦争が終わると、火薬庫跡には、都営桐ケ丘団地建設が始まり、その後、被服本廠跡には、日本住宅公団の赤羽台団地がつくられていきました。
朝鮮戦争の戦火が消え、ほっとしたのもつかの間、今度はベトナム戦争です。
1965年、アメリカが北爆を開始したことによってベトナム戦争は長期化し、米軍の負傷兵が激増します。すると、米軍は、地図局跡と自衛隊十条基地のある場所に、米陸軍王子野戦病院を抜き打ち開所しました。1968年3月18日のことです。前の年には、北区議会全議員連名の決議も提出されていました。また、女性たちのエプロン行進、風船デモ、野戦病院設置に反対する3000人の区民集会など、北区を挙げての野戦病院反対世論を押し切って、この病院を開設したのです。この日から、ベトナムから負傷兵を輸送するヘリコプターの爆音が激しくなり、子どもたちは勉強ができない、マラリア患者の発生、脱走兵の民家への侵入、野戦病院から出る下水問題など、隣接する中学校や病院、女子大学、養護学校、都営住宅などから不安の声が上がります。
こうしたことから、区長を先頭にしたキャンプ王子跡地解放運動北区民協議会の結成など、区民運動の広がりと革新都政の誕生が大きな力となって、野戦病院は、ついに閉鎖へ。その跡には中央公園文化センターや障害者スポーツセンターが建設されるなど、軍事施設の解放と区民利用を求める運動は続いていきます。
以上、ご紹介したように、まさに北区の歴史は、軍都から平和都市への歩みでした。侵略戦争が終わり、平和憲法ができた後もなお、軍都だった北区は、アメリカの引き起こす戦争の渦中に置かれていたこと。今の平和な日常は、実は、区民の長い戦いの歴史の中で実現されてきたことなのだということを決して忘れてはならないと思います。
そこで、質問します。
戦争の歴史とともに、戦後70年間にわたる区民の平和を希求する歴史をも次世代にしっかりと引き継ぎ、戦争への道は許さないという自治体としての決意を示していただくことです。区長の前向きな答弁を求めます。
【区の答弁】
ご案内のとおり、北区では、昭和61年3月15日に、世界の恒久平和と永遠の繁栄を願い、平和都市であることを宣言するとともに、平成23年2月1日には、平和市長会議にも加盟いたしました。そして、この平和都市宣言に基づき、平和のとうとさを改めて周知・啓発するために、毎年、北区平和祈念週間等において、区民の皆様とともに、さまざまな事業やイベントを実施しております。真の平和と安全を実現することは私たちの願いであり、人類共通の悲願であります。
今後も、平和で自由な共同社会の実現に向けて、引き続き努力してまいる所存であります。
2、赤羽自然観察公園とスポーツの森公園は区民の財産 86号線道路計画による公園分断をやめること
大きく2つ目の質問は、区民の財産である赤羽自然観察公園と赤羽スポーツの森公園、2つの公園を都道で分断する計画をやめるよう求めるものです。
2つの公園は、区民の長年にわたる基地解放の願いによって実現された区民の財産です。この公園ができたことによって、北区の総面積の1割を占めていた軍事施設は、現在の十条自衛隊基地を除いて、全て撤去されました。それぞれ用地の取得段階から計画づくりまで、まさに、区民参画、協働でつくられたという点でも、区民の財産です。さらに、開園から15年を経過した赤羽自然観察公園の敷地は、約5万4000平方メートル、赤羽スポーツの森公園は3万5920平方メートルですから、合わせると、およそ9万平方メートルです。湧き水があったり、すり鉢のような起伏を自由に行き来できるこの公園は、区内で最も広い公園であり、震災対策用深井戸を備えた広域避難場所としての機能を持っている地区公園です。これこそ、区民の大きな財産ではありませんか。
ところが、この真ん中に8400平方メートルの補助86号道路予定地があって、実に公園全体の1割を占めます。2つの公園を分断する道路計画の意味は、一体、どこにあるのでしょうか。全く理解できません。
日本共産党北区議員団が行っている区民アンケートには、ここは、50年後に森になるはずではなかったのですかという意見が寄せられています。
そこで、3点について質問します。
(1)開園から15年の赤羽自然観察公園 「北区の自然を育てる場」、その現状と今後について
開園から15年の赤羽自然観察公園ですが、北区の自然を育てる場として、現在の評価、今後の課題と方針について。
(2)区民の拠出金を活用した「平和の森」構想の現状と、被爆2世柿の木の保存について
区民の拠出金を活用した平和の森構想の現状と、被爆2世柿の木の保存状態、今後の課題と方針について。
(3)初の区民ボランティアによる公園管理と運営の成果について
初の区民ボランティアによる公園管理と運営の成果と課題、今後の方針について。
以上、お答えください。
【区の答弁】
86号線道路計画による公園分断をやめることにつきまして、順次お答えいたします。
まず、赤羽自然観察公園の現状と今後についてです。
この公園は、良好な公共空間を創造し、保全することにより、快適な都市環境の向上及び美化活動に寄与することを規約に定めた赤羽自然観察公園ボランティアの会により管理運営されております。
7団体で構成されたボランティアの会とは、定例的に情報交換を行い、常に良好な公園環境の維持に努めております。
次に、当公園にあります平和の森エリアや被爆2世の柿の木を含め、今後も、ボランティアの皆様と十分連携し、利用者に親しまれるよう、適切な管理をしてまいります。また、公園利用者の皆様からさまざまな意見をいただいておりますので、ボランティアの皆様とも意見交換を行い、さらなる維持管理の向上を目指してまいります。
次に、公園利用者の声、近所に住む子育てママの意見を少し長くなりますが、ご紹介します。お聞きください。
20年くらい前だと思いますが、赤羽自然観察公園ができる計画を聞きました。そのとき、人の立ち入らないエリアをつくって、北区の自然を育てる場をつくるという説明を受けたと思います。自然を大切にした公園と知って、大変うれしく思ったのを覚えています。その後、残りの自衛隊敷地も赤羽スポーツの森公園として解放され、とても立派な公園になりました。私も、4歳の娘を連れて、お休みの日にはよく公園に行きますし、行けば、誰かしら娘のお友達に会ったりします。また、娘の通っている保育園でも、春夏秋冬、ことあるごとに遊びに行っています。周辺のほとんどの保育園や幼稚園の遠足の場所にもなっているそうです。公圏内にはいろいろな種類のドングリの木があって、秋には子どもたちはドングリをとりまくって、出おくれると、全く落ちていないこともあるほどです。広くて見通しもいいので、先生も安心して遊ばせることもできます。なので、この公園を分断する形で道路ができると、安全面で大きな不安が出てきます。
また、この道路計画のある原っぱは、子どもたちの格好の虫とりスポットです。都内の公園で虫とりをしようと思うと、ダンゴムシやセミぐらいしかいないのですが、この原っぱは、歩いただけでショウジョウバッタがピョンピョン飛ぶし、トノサマバッタやコオロギ、テントウムシ、チョウチョウなど、小さな子どもでも簡単に虫をつかまえられる貴重な場所です。荒川まで行かなくても、たこを揚げるいい場所になっていて、子どもだけでなく、大人もよく利用しています。
赤羽スポーツの森公園の遊具や原っぱで遊んだ後、赤羽自然観察公園の古民家へ。畳の上で遊ばせたり、ボランティアさんに竹とんぼを教えてもらい、季節の行事にも参加しています。
道路ができると、この2つの公園の行き来に支障が出るのは間違いなしです。道路がすぐ近くを通ることになれば、バーベキュー広場の利用を考えてしまうかもしれません。ママたちのほとんどは、道路計画自体を知りません。いい公園が近くにあるということは、ファミリー層にとって、住む場所の選択に大きくかかわってきます。住みやすい北区にするためにも、ぜひ、道路計画はやめてほしい。これが子育てママの意見です。親子でこんなふうにして、赤羽自然観察公園を利用しながら、ここで暮らしていきたいという思いがあふれています。
そこで、2点質問します。
(4)公園利用者の声をどう受けとめ、どのように応えるのか
子育て世代の定住化を掲げる北区は、この区民の意見にどうお答えになりますか。
(5)都市計画道路86号線計画の見直しを都に求めること
区民の財産である2つの公園を分断する補助86号線道路計画は撤回するよう東京都に求めるべきではないですか。お答えください。
【区の答弁】
平成16年に、区が用地を取得した赤羽スポーツの森公園は、補助86号線の整備を前提につくられております。
補助86号線については、震災時の安全な避難路、緊急車両の通行路など、道路ネットワークとしての重要な機能があり、燃え広がらないまちを実現するために不可欠であるため、区といたしましては、東京都に見直しを求めることは考えておりません。
3、都営桐ケ丘団地建替え・後期事業着手にあたって
次に、大きく3つめの質問は、都営桐ケ丘団地建て替え後期事業着手に当たり、以下、3点について質問します。
桐ケ丘団地ですが、その建て替え再生事業が始まって、既に18年が経過。いよいよ、今度は後半の建て替え工事が始まり、今年の3月、建設工事説明会が行われました。そこでは、計画発表以来、住民から指摘されていた通園通学路の安全確保のためには抜本的な対策が必要だということが改めて浮き彫りになりました。細かな図面を見ただけでは、工事車両の出入りの様子と子どもたちの動線が確認できない。ぜひ、建設工事の現場で説明してほしいと住民側が要求。それに応えて、この間、3回の現地立ち合い会が実施されました。東京都東部建設事務所と建設業者、そして、近隣住民、周辺自治会役員、学校、保護者、児童館、介護施設、もちろん、私たち地元の区議会議員、こうした関係者が建設現場にそろい、現地で確認しながら、知恵を出し合い、話し合いを重ねてきました。
こうした努力の中で、8月19日の3回目の現地説明会では、大きく2つの改善が実現することになりました。その1つは、最高高さ13階、総戸数332戸という形状は変えずに、建物を敷地の内側に1メートルセットバックすること。
もう1つは、歩道の巻き上げ部分の拡幅工事を9月の学校開始前に完了させるということです。歩道は約束どおり工事が完了し、今、子どもたちの通園通学状況を見守っているところです。
そこで、3点質問します。
(1)住民要求で確保された通園・通学の安全 さらに横断歩道改善や区道改修、風害防止などの対策を
住民要求によって、通園通学路の安全対策が進みましたが、さらに、関係機関と協力して拡幅された歩道に合わせた横断歩道の拡張と風害防止、振動、騒音対策としての区道の改修などに万全を期していただくことを求めます。お答えください。
【区の答弁】
次に、都営桐ケ丘団地建て替え後期事業着手に当たってのご質問にお答えします。
団地建て替え工事に伴い、通学路に新たな危険箇所が発生する場合は、学校と十分連絡を取り合い、区長部局と連携を図って、児童の安全の確保に努めてまいります。通学路の交通安全対策については、これまでも区として検討するとともに、警察にも協議の上、建て替え事業者の東京都に対し、強く要請してまいりました。
風害防止などの環境対策につきましては、今後とも、東京都に対し、十分な対策を求めてまいります。
(2)高齢者の孤立化を防ぎ、元気に長生きモデル地区に お風呂のある区民センターの建設を急ぐこと
次に、高齢者の孤立化を防ぎ、元気で長生きモデル地区にふさわしく、お風呂のある区民センターの建設を急いでいただくことです。桐ケ丘団地では高齢化と単身化が進んでいますから、例えば、桐ケ丘北小学校跡地の都営住宅では、今後、1DKの単身者用住宅は4割になる予定です。さらに、新築建物は、高層化と集約化によって、建物の高さは13階に、長さは東西に100メートルにもなる建物ですから、エレベーターがあったとしても、外に出ることもおっくうになりがちです。ひきこもり、孤立化が心配です。
そこで、地域開放型の集会施設の活用とか、高齢者あんしんセンター、自治会、民生委員の方々などの見守り活動も大変重要となりますが、みずから外に出て行く気持ちを高める上で、お風呂のある区民センターができれば大変有効だと考えますし、地域の要求も大きくなっています。
区民センターに、例えば、太陽光発電を活用したお風呂があって、背中を流しながら気軽に話ができたり、趣味や特技を生かせる活動の場が確保されれば、孤立化を防ぎ、元気で長生きにつなげることができます。区長の積極的な答弁を求めます。
【区の答弁】
桐ケ丘地区の区民センターは、北区基本計画2010の後期で、地域コミュニティ活動の拠点施設として計画的に整備するとしています。桐ケ丘地区の区民センターを整備していくためには、北区公共施設再配置方針に従い、桐ケ丘団地再生計画に合わせ、周辺にある公共施設の集約化、複合化を検討していく必要があります。
引き続き、東京都の桐ケ丘団地建て替え事業の進捗状況を注視しながら検討してまいります
(3)「桐ケ丘遺跡」発掘調査の成果と今後の活用について
3つ目の質問は、この桐ケ丘遺跡についてです。
桐北小跡地では、昨年、東京都埋蔵文化財センターによって、約1年間にわたる本格的な遺跡発掘調査が行われました。
黒曜石などでつくられた旧石器時代のナイフが5800点も出土、八幡谷の地形の確認、平安時代の遺構の発見など、多数の貴重な成果があったと伺っています。住民の要望で、2回の発掘現場見学会や、その後の報告会も開かれましたが、子どもたちにもぜひ現場を見せたいと、そう思った遺跡でした。
そこで、桐ケ丘遺跡発掘調査の成果と今後の活用についてお答えください。
【区の答弁】
次に、桐ケ丘遺跡の発掘調査の成果と今後の活用についてお答えいたします。
発掘調査の詳細な成果については、年内に発行される発掘調査報告書を待たねばなりませんが、特に旧石器時代の貴重な石器群が多数発見されたと聞いております。
区内の旧石器時代の資料は、これまで出土例が少なく、これらが区に正式に移管された後には、飛鳥山博物館の常設展示での展示公開を検討してまいります。
4、UR赤羽台団地建替え事業について
大きく4つ目の質問は、UR赤羽台団地の建て替え事業に関する質問です。
さきの都営桐ケ丘団地と同じく、建て替え事業が進められています。建て替えによって、トイレや風呂場を初め、居住空間が大きく改善されますが、大幅な家賃値上げや高齢化、孤立化が暮らしの大きな不安になっていて、誰もが安心して住み続けられる住宅をとの願いは切実です。
こうしたことを念頭に置きながら、以下、4点質問します。
(1)「もう待てない」崖線バリアーなくすEV設置を急いで
崖線のバリアをなくすためのエレベーターなどの設置についてです。
区民アンケートには、もう待てない、期限を切ってエレベーターを整備してくださいとの声が寄せられています。長年にわたる切実な問題です。URとの話し合いの経過と現状、何がネックとなっているのか。今後の見通しについてもお答えください。
【区の答弁】
次に、UR赤羽台団地建て替え事業についてのご質問にお答えいたします。
初めに、崖線のバリアをなくすエレベーター設置についてです。
バリアフリーに配慮したエレベーターにつきましては、赤羽駅へのアクセスの向上を図るため、赤羽台トンネル脇付近への設置について、東洋大学の学部等開設計画の動向も踏まえながら、現在、UR都市機構と協議を進めているところです。
(2)介護、見守りなど高齢者が安心できる対策を求めて
建て替えによる創出用地の活用などで、特養ホームやケア付き住宅などの整備ができるよう、URとの協議を精力的に行っていただきたいことです。見守り活動が継続的に推進できるよう、北区の財政的支援とあんしんセンターとのさらなる連携を図り、高齢者になっても安心して住み続けられるよう、きめ細かな対策を求めます。
【区の答弁】
次に、介護、見守りなど、高齢者が安心できる対策を求めてについてです。
UR都市機構は、赤羽台団地の居住者の皆様が安心して住み続けられるよう、訪問介護事業所や通所介護事業所等の運営などを行う事業者を、今後、整備する住宅等に誘致するとのことです。今後とも、居住者の皆様に対するきめ細かな対策を必要に応じて都市機構に求めてまいります。
(3)区立赤羽台保育園の改築について
既に着手している区立赤羽台保育園の改築工事について質問します。
待機児をなくすため、区立保育園の定員拡大や新規建設などの努力が続けられています。こうした中で、移転、改築される赤羽台保育園の定員は200名で、区内最大規模となる予定です。計画設計に当たってはもちろん、開園までの過程においては、工事関係者と保育関係者との協議を重ねることなど、きめ細かな配慮が必要と考えますが、現状と今後の対応についてお答えください。
【区の答弁】
赤羽台保育園につきましては、既に、赤羽台団地建て替え第3期事業の中で、移転先の建築工事が行われております。
設計については、都市機構と北区で協議を重ねてまいりました。その際、保育園長等の意見も反映するなど、実際の運営を想定し、詳細な検討を行いました。
今後は、移転に向けての管理協定の締結など、さらに都市機構と協議を行い、平成27年秋の移転に備えてまいります。
(4)防災公園「赤羽台もり公園」整備にあたって
防災公園赤羽台のもり公園についてです。
URからの用地取得を初め、整備までにはかなりの期間がかかると理解しております。そこで、赤羽台団地自治会と赤羽台3丁目など近隣町会との連携を図りながら、計画段階からの区民参加を求めます。
【区の答弁】
次に、防災公園赤羽台のもり公園整備についてのご質問にお答えします。(仮称)赤羽台のもり公園につきましては、約1.5ヘクタールの大規模な都市計画公園として区が整備する予定です。今後、整備計画案を作成する段階で、適宜、地域の皆様のご要望やご意見を伺ってまいりたいと考えております。
(5)太陽光発電活用などの環境対策をURに求めること
環境対策についてです。
建て替え事業に当たり、URには太陽光パネルの設置を初めとする環境への配慮を求めてきました。
しかし、太陽光パネルの活用は、公園の中のごく小規模なものにとどまっているようです。現在の対応状況について伺います。
また、引き続き、URに積根的な環境対策を求めていただきたいと思いますが、お答えください。
以上で、私の質問を終わります。
【区の答弁】
次に、太陽光発電活用などの環境対策を都市機構に求めることについてです。
赤羽台団地の建て替えでは、可能な範囲で既存樹木の保存に努めるとともに、屋上緑化も含めた地域性に配慮した緑化を行っているとのことです。また、地域温暖化対策として、省エネ型給湯暖房機や共用部においてLED照明器具の導入など、温室効果ガスの排出抑制に努めていると聞いております。環境対策につきましては、引き続き、都市機構に求めてまいります。