北区の積立金が過去最高の530億円に
2016年2月9日 | 議員団の活動
2016年度北区予算案が9日、内示されました。
北区がプレス発表した概要では、新年度予算案の特徴について「資産の活用や、特定目的基金への積立てを行うなど、将来の行政需要を見据えた計画的な財政運営を行い、財政対応力は着実に高まってきました」とのべています。
これを裏づけるように、15年度末の主要5基金見込み残高は初めて500億円を突破し、文字通り過去最高となる約530億円に達しました(グラフ参照)。
中でも、目的が特定されておらず福祉などに活用できる財政調整基金は、約139億7700万円となり、これまで最高だった12年度の約138億円を上回り、こちらも過去最高となりました。
北区はこれまで、「財政が厳しい」「財調基金が底を突く」などと財政危機を演出しながら、サービスを切りすて、区民にさらなる負担を求める経営改革プラン、公共施設再配置方針を推し進めてきました。その一方で、駅前再開発や都市計画道路整備など、まちづくりの計画には潤沢な資金を積み立て、事業展開の機をうかがってきました。
財政力が高まったというなら、過去最高に積み上がった基金は、急がれる貧困と格差の是正―暮らしを応援する施策にこそ最優先で活用すべきです。