2016年賀詞交歓会
2016年1月4日 | 議員団の活動
4日、北とぴあで北区の新年賀詞交歓会が開かれ、花川区長が恒例の年頭あいさつをおこないました。
憲法違反の戦争法に言及せず
区長は昨年一年間を「夢と希望」に満ちた年と描き、日本人のノーベル賞受賞、明治日本産業革命の世界遺産登録、ラグビー日本代表の活躍などを列挙しましたが、憲法違反が指摘され、日本社会を揺るがした安保法制=戦争法の問題には一切ふれませんでした。
国政問題は「国が適切に判断する」などとし、事実上すべてを容認する姿勢がここでも顕著にあらわれました。
過去最高の積立「財政力高める」
今年のあいさつの特徴は、これまで「財政が厳しい」「事業の縮減・廃止、公共施設の廃止・複合化が不可欠」としてきた認識を変え、「着実な積立金は区の財政力を高めた」などと言及したことです。
私たちは、過去最高477億円もの基金を積み立てながら、いたずらに〝財政危機〟をあおり、区民にサービス切りすてと負担増を迫る区の姿勢を厳しく批判してきました。ところが今年は一転、積立金によって区の財政力が高まったと誇示しはじめたのです。
このあと区長は、まちづくりが大きく動き出す機会をとらえて施策を展開するとのべ、都の特定整備路線事業と連携した木密10年プロジェクトや十条駅の西口再開発・立体交差化事業、王子駅前グランドデザインなどへの意欲を表明しました。
しかし、志茂86号線や十条西口再開発では、住民合意を無視した区の姿勢に強い批判が。「これからは開発、まちづくり」と単純にいかないことは明らかです。