石神井川(5日氾濫)堤防低かった
対策を怠った首都高
東京・北区議会委 共産党が追及 |
|
東京都内に5日に降った1時間あたり最大100㍉超のゲリラ豪雨で大きな被害が出た北区堀船地区で、石神井川が氾濫(はんらん)した地点の堤防が他の地点よりかさが低く安全対策が遅れていたことが20日明らかになりました。北区議会防災対策特別委員会で日本共産党の福島宏紀、野々山研両区議が追及しました。
同地区では大雨で増水した石神井川の護岸から水があふれ、床上浸水216件、床下浸水219件などの被害が発生しました。はんらんした個所は首都高速王子線の改修工事に伴い首都高速道路会社が都の委託を受けて管理しています。他の区域の堤防の高さは水面から5・8~7㍍ですが、首都高管理のあふれた堤防は水面から5・6㍍の高さでした。
同地区では2005年にも首都高王子線建設に伴い首都高が施工した仮設護岸が落下し、約400世帯が被害を受けました。委員会で福島氏は「5年前の事故を受け首都高が対策を取らなければならなかったのではないか。対策がされていないのは重大だ」と指摘。党区議団が現地調査や住民との懇談を行ったことを紹介し、都・首都高に緊急の護岸かさ上げを求め、区の総点検と抜本対策を要求しました。区側は「原因の調査や抜本的対策を考えなければいけない」と答えました。
同地区が地元の山崎泰子区議の話 住民は2度の被害で「単なる自然災害との説明では納得できない。都と首都高の人災だ」との声が高まっています。緊急対策とあわせ被害住民への営業・生活補償を求め頑張ります。 |
|