2003年 ２月
「利敵行為」発言 |
冬柴幹事長、反戦運動を「利敵行為」と敵視
(16日、NHK番組) |
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2003年 ３月
攻撃支持を追認 |
| 米国の対イラク先制攻撃を支持した小泉内閣の態度を追認 |
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2003年 ５月
「新法」を国会で |
| 神崎代表、「国連決議がなされれば、『イラク新法を今国会で（成立を）』という空気になる」と発言（７日） |
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2003年 ６月
武器・弾薬も容認 |
| イラク特措法案を自民党に先立って了承。武器・弾薬の陸上輸送まで容認 |
2003年 ７月
「自衛隊派遣、絶対に」 |
| 「自衛隊派遣が絶対に必要」（山本保参院議員）とイラク特措法に賛成（26日） |
2003年 ８月
派兵あおる |
| 公明新聞が「人的貢献、早急に」「自衛隊派遣を現地は期待」と主張 (14日付） |
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支持者無形に見せ場づくり
「（了承したのは）あくまで先遣隊についての判断だ。本体にかんしては、先遣隊の調査報告を党首会談で聞いてから改めて判断する。」
冬柴鉄三幹事長は、今回の「了承」は、あくまで先遣隊に限ったものだと強調。先遣隊の調査結果をふまえて、本体派遣について判断するのだから、「慎重の上にも慎重」という標語を守っているといいたいようです。
しかし、先遣隊であっても、戦地への自衛隊派兵には変わりありません。そのうえ、６日の自公幹事長会談後の記者説明では、先遣隊の調査内容はきわめて限定されていることがあきらかになりました。
冬柴氏は、先遣隊の「調査」がサマワでの強盗団による事故や１千人規模のデモ隊への発砲問題などに限定されており、「バクダッドで行われている組織的、先頭類似行為ではない。大変な失業率からくる問題だと認識しているが、そこをきっちり先遣隊が確かめてくる」と説明。本隊派兵のレールは敷かれているのです。
支持者向けに"慎重"姿勢を印象付けるためだけのセレモニーが待っているだけ。そのことは、一般紙も「冬柴氏は12月の航空自衛隊の先遣隊派遣の際にも、阿部官房長官らと水面下の階段を重ねていた。ただ今回は公明党側が『公式な場にして欲しい』と強く要請。今後は有権者に調整過程を見せる形に切り替えたものだ。」（「日経」７日付）と指摘しています。
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“アリバイ”で幹部が現地へ
だいたい、公明党の言う"慎重さ"の内実は、この間の幹部の言動をみても明らかです。
国民にまともな説明もなしに、危険を承知でイラク派兵しようとしている小泉首相の姿勢についても「政府も慎重にやっていると思う」（冬柴氏、６日）という始末。首相が「慎重に判断している」といいさえすれば、"慎重"になる問いう程度のの代物です。
神崎代表が昨年12月20日に行ったイラク・サマワ視察も、"慎重さ"の証しの一つにされていますが、この視察の実態は、現地滞在時間はわずか３時間半、武装したオランダ軍の警護で行われたもの。欧州のジャーナリストからは「旅行」と称される物でした。
しかも、オランダ軍司司令官の説明を真にうけて、「現地は比較的平穏だ」と"安全宣言"。しかし理髪店の話も事実と違うことが、現地にいたジャーナリストの指摘で明らかになりました。
それでも神崎氏は小泉純一郎首相との会談（昨年12月22日）で「（サマワの治安情勢は）比較的安全」と地ならし報告をしたのでした。
イラク戦争前には浜四津敏子代表代行がイランに行き、イラク派兵のための特措法審議の時は太田昭宏幹事長代行がイラクを訪問するなど、派兵を後押しするごとに、幹部が現地やその付近に近づいて“アリバイ”づくりするのが、公明党の常という手段なのです。 |
2003年 11月
自民と合意 |
| イラク派兵の「基本計画」で自民党と合意 |
2003年 12月
「安全宣言」 |
| 神崎氏がイラク・サマワ視察、「現地は比較的平穏だ」と安全宣言 (20日) |
2004年 １月
先遣隊派兵を了承 |
| 党拡大幹事長会で陸上自衛隊の先遣隊派兵を了承 (8日) |
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『戦争の党」の正体は隠せず
だいたい、公明党が「慎重の上にも慎重に」などと言い出したのは、米英の無法な戦争・占領でイラク情勢が泥沼化して以降のこと。明言したのは、総選挙後でした。
自衛隊をイラクへ派兵させるための「基本計画」決定で自民党と交わした「覚書」（昨年１２月９日）で、陸自舞台の活動については「首相が原チン治安状況を十分に見極める」と明記したことを"歯止め"だと大宣伝しました。
しかし、国連憲章を踏みにじった無法なイラク戦争を容認し、自衛隊のイラク派兵法（特措法）強行でも先頭にたったのが公明党でした。イラク特措法案の審議では、「自衛隊の派遣は絶対に必要だ」（山本保参院議員）と主張。その後も、「人的貢献を早急に」（公明新聞）と主張しています。
自衛隊派兵をここまで推進しておきながら、都合が悪くなってから「慎重に」などと言い始めても、「戦争の党」の正体は隠せません。
「しんぶん赤旗 2004.1.9 付より」 |
