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2004年 3月30日 通算555号

事務所 東京都北区赤羽北 3-23-17
TEL&FAX 03(3905)0970
発行 日本共産党区議団
北区王子本町1-15-22
TEL 03(3908)7144

特養ホーム建設など国庫負担を削るな
日本共産党提案意見書を多数で採択
 

~自民党は反対しました~

  • 3月29日、北区議会の第一定例会が修了しました。2004年度予算案の審査もあり、私は予算特別委員会のメンバーとしても頑張らせて頂きました。
  • ・その一つは、下の「意見書」のように、小泉政権による「三位一体改革」が、自治体の仕事である福祉施策をすすめる上で、財源的に重大な支障を及ぼしています。
    健康福祉委員会や予算特別委員会の質疑を通して、このような国のやり方を批判するとともに、自治体・議会が区民と力をあわせ、国に必要なお金を出すよう求めるべきと主張してきました。
 特別養護老人ホーム等介護施設への国庫補助削減に関する意見書

  施設介護の柱である特別養護老人ホームは高齢化の中、ますます重要な施設となっている。しかし、介護保険制度創設時から、その整備は不十分であり、北区でも現在、入居を待っている方が1,100名を超えている状態で、整備の促進が強く求められている。
  このような中、厚生労働省は昨年夏の概算要求で介護関連の予算を二割増とし、地方自治体も介護施設の整備計画を進める等、関係者の期待が高まっていた。
  ところが、来年度の特別養護老人ホーム等、介護施設整備の予算案は前年度比381億円減のマイナス28.9%と、約3割減の大幅な削減となった。なかでも特別養護老人ホームについては、新規事業の場合、建設単価を3.5%引き下げたうえで、補助の三割カット、リハビリなどを行う老人保健施設の補助基準額は2,500万円に一本化するとし、大都市加算7,000万円など各種加算の凍結がうちだされている。
  これを受け、埼玉、千葉、神奈川三県の知事が連名で要望書を提出し「各事業の見直しを迫られるだけでなく、事業の実施自体を断念せざるを得ない状況も生じます」と述べたのをはじめ、各自治体から厚生労働省に対し、苦情が寄せられているのは周知の通りであり、国の緊急な解決が求められるところである。
  よって、本区議会は政府に対し、特別養護老人ホーム等への財源対策が不十分なままでの、国庫補助削減をしないよう求めるものである。
  右、地方自治体第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。
 平成十六年三月 日 
議長名  

北区議会が3月29日の本会議で採択した意見書です。
都議会も全会一致で同趣旨の意見書を採択しています。
(北区は今後、浮間と外語大跡に特養の建設を予定しています。)

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新しい北区  3月28日付より
子どもの医療費無料化に「通院」も
北区は戦争に協力するな
日本共産党・八百川孝区議が代表質問

3月1日、北区議会本会議で八百川孝区議は、日本共産党北区議員団を代表して質問、また同日に本田正則区議、2日には、さがらとしこ区議が個人質問。福祉・教育、暮らし・平和、切実な区民要望実現をせまりました。

子どもの医療費無料化について北区は、全国に先がけて小中学校を対象として、入院費の無料化実施を決めましたが、八百川孝区議はその対象事業に「通院」も加えるよう求めました。また区が就労あっせんに力を入れるよう求め、とくに高齢者雇用の推進、そして住宅リフォーム助成制度の実現を強く迫りました。
同区議は、小泉内閣がすすめる「三位一体路線」が地方財源に大穴をあけて自治体を縮小させ、社会保障・福祉を後退させるものでこれを撤回させること、また、東京都が地方税交付団体となることが、23区の財政難解決の道であることを示しました。とくに、都区制度改革後の「2005年改革」で、住宅政策、介護施設増設、学校改築・文化スポーツ施策などの課題を「都区共同の課題」に位置づけさせ、その実現をはかることが住民要求実現の近道であることを、行財政の仕組みを明らかにしながら示しました。

また、国民健康保険料負担額が限界にきているとし、「統一算定方式」を見直し都側の適正な負担によって値下げができることを示し、花川区長の決断を求めました。

さらに同区議は、年間1千8百億円にもなる都市計画税が、都の巨大開発優先で使われてきた問題をとりあげ、この税金は「区税」であり各区が使えるようにすべき、そうすれば地域密着型の公共事業を増やして地域経済の活性化にもつながると提起しました。

同区議は、埼京線十条駅周辺の地下化の見通しを立てること、文化省のナショナルトレーニングセンター構想と赤羽自衛隊基地跡地問題、そしてイラク戦争への自衛隊派兵反対、国民保護法制等による自治体の「戦争協力機関化」撤回を求めました。

花川区長は、行財政改革をすすめる基本については同意したものの、諸施策については「検討」「今後の動向をみて」などの答弁、戦争へ協力機関化については「認識の違い」と答えました。


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区民の願う図書館づくりを
日本共産党 本田正則区議会議員

本田正則議員は質問で、第1に校舎建て替えは冷房化やトイレ改善とともに、教科教室型の授業運営ができる校舎にすることなどを学校と地域が検討すること、第2に校庭をアスファルト・コンクリートがベースの硬い舗装から、芝生や砂入り人工芝、土舗装などの柔らかい舗装にきりかえること、第3に図書館については、区民が仕事で何かを調べたいと思ったときサポートできるように拡充すること、また子どもが本に親しめるようにお手伝いする図書館づくりを求めました。
本田議員は区民の願う図書館づくりへ、新中央図書館の充実とともに、 地区図書館での司書による専門的で親切な人的サービスの重要性を具体的に示し、区側がねらう窓口業務の委託や図書館の正規職員の撤回を迫りました。

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痴呆高齢者が安心して暮らせるために
日本共産党 さがらとしこ区議会議員

痴呆という状態にある高齢者が、住み慣れたまちで安心して暮らし続けるために、どのように地域で支えてゆけばいいでしょうか。ご家族からの相談が増えています。

私は、健康福祉委員会の視察や長野県の宅老所、足立区のグループホーム「こもれび」などの調査をもとに、制作提案しながら、区の姿勢を質しました。

1つは「痴呆」の理解をすすめる、2つは身近な小規模ケア施設で「街かど福祉」、3つは低所得者向けのグループホームなど、基盤整備の推進です。

区は、これまでの保健センター・高齢者精神保健相談や地域ケア会議を一歩すすめて、在宅介護支援センター運営協議会で地域での連携を促進してゆくと答えました。
(さがらとしこ談)
詳しくは日本共産党北区議員団ホームページ・個人質問をご覧下さい。
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くらし 福祉 教育
区民要望の実現を・・・日本共産党が区議会委員会で論戦

◆企画総務委員会
国保料値上げなど、共産は3議案に反対を表明。
「自衛隊のイラク派兵反対」「国立スポーツ科学センター等の一般利用を守ること」など4陳情は、いずれも共産が採択を主張したものの、継続審査に。

第2次経営改革本部による05年度から5年間の「経営改革プラン」策定に関し「課題」の報告があり(1)図書館、保育園、の給食調理、学校・保育園の用務などの民間委託を推進、(2)高齢者・障害者施設、集会施設等への指定管理者制度導入で公の施設の外部委託化、(3)保養所、保育園などの売却も含めた民営化など、従来の「行革」にとどまらない営利企業参入の方針が明らかに。共産は、「公的サービスの質を変化させるもの」と指摘。保育園民営化などの撤回を求めました。

◆区民生活委員会
北区労連提出の「年金制度改悪反対と拡充」を求めた陳情は、共産が採択を主張するも自公が不採択主張で継続審査。「連合」北地区協からの「公的年金制度確立」を求めた陳情は全会一致で主旨採択に。

北区初の「就職相談窓口」を赤羽会館2階に開設、月~金曜日にハローワークと区職員の計4人で対応するとの報告がありました。

◆健康福祉委員会
「子ども医療費の通院費助成」を求めた陳情(新婦人北支部提出)は、共産が採択を主張するも継続に。
05年度からの保育園給食調理等民間委託化にむけ、行政内部での検討結果を6月区議会に「取りまとめ案」として示すとの報告が。共産は、「保育園給食はアレルギー対応など、キメの細かさが求められており、保護者や関係者との協議が必要」と主張しました。

文教委員会
小学校での「英語活動」の1年延期を求めた陳情(北区教職員組合提出)は、共産と「21市民」が「4月実施は拙速で現場が混乱」と採択を主張。しかし、自公などの多数で不採択に。
浮間小、紅葉中など区内4校で給食調理を行う「一富士フード」(昨年11月民事再生法適用申請)について、区教委は新年度の委託契約は行わないと表明。

◆建設委員会
4日の委員会では、首都公団による高速王子線環境調査報告結果が報告され、抜本改善を求める意見が集中。
9日には大日本印刷(株)神谷工場建設に係る環境影響評価書案の説明会が開催。
  順天学園建築紛争に関する住民陳情は共産が採択を主張するも継続審査に。
  日本油脂(株)王子工場(豊島4)の敷地を都市公団が取得、基盤整備後、民間事業者によって住宅が分譲されるとの説明がありました。
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