2013年6月12日, 北区議会第2定例会本会議で日本共産党のさがらとしこ議員が行った代表質問の全文及び区の答弁を紹介します。
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おはようございます。
日本共産党北区議員団を代表して、憲法9条を守ること、日本軍「慰安婦」問題の橋下発言にたいする見解と認識、消費税大増税と社会保障大改悪という、安倍政権の暴走政治から区民生活を守る区長の決意について、大きく6点質問します。
1.大きな1つめの質問は、憲法9条を守る区長の決意と、日本軍「慰安婦」問題についてです。 はじめに、9条を守る決意を伺います。
68年も前の旧日本軍の不発弾が見つかり、6月4日、現地で爆破処理されました。その1発の不発弾処理のために、新幹線、京浜東北線を3時間もストップさせなければならないほどの大がかりな作業となりました。戦争の爪痕は、まだこのようにして残っている。二度と戦争を起こしてはならないと、私は、強く再認識しました。
わたしたちの街は、明治以来、火薬庫、近衛工兵隊や陸軍被服敞など数多くの軍事施設が置かれ、「軍都」と呼ばれていました。戦争が終わり、1946年に戦争放棄を掲げる日本国憲法が公布され、その翌年北区が誕生します。その後、さまざまな困難を乗り越えながら、米軍王子野戦病院の撤去闘争をはじめ、軍用地を障害者センター、桐ヶ丘や赤羽台団地、赤羽自然観察公園、図書館などにつくりかえ、1986年には「北区平和都市宣言」を発表しました。「私たちは、日本国憲法に掲げられた恒久平和の理念に基づき、平和で自由な共同社会の実現に向けて努力しています」との決意です。
このように、平和憲法を高く掲げ、「軍都」から「平和都市北区」をめざす歩みは、北区と区民の誇るべき歴史です。
ところが、安倍首相はまたもや改憲を叫び、石原前都知事は「憲法を認めない」と公言するなど、自民党、日本維新の会、みんなの党などの改憲派は、9条改憲定をねらっています。その突破口として、改定手続きを定めた96条を変えようとしています。
つまり、国会による憲法改定の発議要件を、衆参両院の3分の2以上から過半数にし、一般の法律並にし、時の政権の都合のいいように、ハードルを下げ、改憲しやすくするということ。これは、憲法が憲法でなくなる「禁じ手」です。
なぜなら、憲法は国民を縛るのではなくて、主権者である国民が、その人権を保障するために、憲法によって国家権力を縛る、立憲主義に根ざすものだからです。
再び、日本を戦争する国にしてはならないと誓った平和憲法、第9条は、平和都市北区を目指す区民にとって、何ものにも代え難い、よりどころです。
そこで質問します。北区の歴史と「平和都市宣言」をふまえ、憲法9条を守る、区長の決意をお示しください。
もうひとつ、歴史認識に関わる重大な問題は、日本維新の会共同代表・橋下大阪市長の「慰安婦制度は必要だった」「米軍はもっと風俗の利用を」という驚くべき暴言です。わたくしは耳を疑い、強い不快感に襲われました。橋下氏は直ちに謝罪し、発言を撤回すべきです。 「戦争中だからしかたなかった」との橋下発言に、女性国際戦犯法廷の日本検事団長をつとめられた川口和子弁護士は、「戦時下だったら自分の妻とか恋人、妹や娘が集団強かんされてもやむを得ないとお考えなら、その考え自体が狂っている。しかし、戦時下でも、国際法はありました。第2次大戦を含む近代の戦争は、日本も批准した1907年のハーグ陸戦条約など戦時国際法規の規制下にあり、そこでは明確に、非戦闘員の生命、身体への危害を加えることが禁止されている」と、指摘しています。
さらに、「どんな極限状況にあったとしても、人間として絶対に許されないことがある。後にそれを明文化したのが国際人道法の『人道に対する罪』という概念で、『慰安婦』制度は性奴隷制度と訳され、加害の処罰と国家賠償が求められる人道に対する罪なのです」。
「慰安婦」といいますが、多くは、少女たちでした。まだ12歳とか13歳という少女もいました。1991年、被害女性たちの沈黙を破って、金学順(キムハクスン)さんが名乗りを上げた日、わたくしは女性団体の記者として取材にあたっていました。あれから22年、日本と韓国、中国、フィリピン、オランダなど、世界の女性たちは被害にあった女性や、慰安所が設置されていた現地の方々を訪ね、その事実を丹念に聞き取る調査を積み重ねて、日本政府に、国際社会に、その実態を告発し続けてきたのです。人権を守るべき弁護士であり、公人である橋下氏がその事実を知らなかったではすまされません。
だからこそ、国際的な批判が一層強まっているのです。5月31日、国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会は、旧日本軍「慰安婦」問題について、「公人による事実の否定、否定の繰り返しによって、ふたたび被害者に心的外傷を与える意図に反論すること」を日本政府に勧告しました。日本政府が、「慰安婦」問題に対処するうえで、「拷問禁止条約の義務をはたしていない」と指摘し、「被害者中心の解決を見いだす」こと。「性奴隷制の罪に対する法的責任を公的に認め、加害者を追訴して、適切な刑罰に科する」よう求めているのです。つまり、橋下氏だけでなく、安倍首相・政府の責任が問われているのです。
橋下発言は全面的に撤回し、謝罪すべきです。
以上のことから、旧日本軍「慰安婦」問題での橋下発言についての見解と、認識について、区長の答弁を求めます。
【区の答弁】 1(1)-(2)
まず憲法改定などに関するご質問にお答えします。
ご案内の通り、北区では昭和六十一年三月十五日に、世界の恒久平和と永遠の繁栄を願い、平和都市であることを宣言いたしました。
この宣言では、日本国憲法に掲げられた恒久平和の理念に基づき、平和で自由な共同社会の実現に向けた努力をしている事を謳っております。
また、平成二十三年二月一日には、平和市長会議にも加盟いたしました。
平和を希求する北区め平和都市宣言は、すべての区民の願いと一致するものであります。
今後も真の平和と安全を実現するために、引き続き努力をしてまいる所存です。
また従軍慰安婦問題につきましては、国の外交にかかわる問題であり、大阪市長の発言への対処も含め今後、国において適切に対応される事を期待しております。
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2.大きな2つめの質問は、安倍自公政権による、消費税大増税と社会保障の大改悪にストップをかけ、住民のいのちと暮らしを守る自治体の役割果たすことについてです。以下3点質問します。
(1)1点目は、国に、消費税大増税を撤回するよう求めて頂きたいことです。 安倍政権は、アベノミクスで「株価が上がった」「景気は上向き」としていますが、庶民の暮らしからは「景気回復」の実感はまったくありません。賃金は下がり続け、金融緩和にもかかわらず、中小企業向け貸し出し比率は史上最低、企業の設備投資は連続マイナス。儲けをあげたのは、大株主や海外投資家です。
一方、急激な円安で、輸入食品、電気、灯油などが値上がりし、庶民の家計を圧迫しています。燃油の高騰に、漁業、農業、輸送の関係者は怒っています。
年金も給与も上がらないまま、円安への誘導で物価が上がってゆけば、家計はさらに苦しくなります。いま、大きな社会問題となっている、子どもの貧困ですが、その背景には、若い世帯と女性の貧困が深刻化していることが指摘されています。消費税率の引き上げは、こうした貧困層に大打撃となります。
総務省統計局の2010年「家計調査」をもとに、東大の醍醐聡名誉教授が試算したところ、消費税が10%に引き上げられた場合、年収100万円未満の単身世帯では、年間の負担額は9万8千円で年収の14.6%に達すること。また、年収200万~250万円の2人以上の世帯の場合には、消費税の負担額は19万円で、年収の8%を超えること。消費税の負担は、まさに、生活基盤を直撃することになるのです。
そこで区長に伺います。消費税は、現役世代、特に女性や若者の負担を軽くするどころか、貧困層にもっとも重くのしかかる逆進性の強い税金です。この時期に消費税率の引き上げを実施することは、区民生活を脅かし、景気回復にも逆行することから、国に、消費税大増税計画の撤回を求めてください。
次に、社会保障の大改悪の撤回を、政府に求めて頂きたいことです。
生活保護については、保護費の大幅引き下げに続いて、役所の窓口申請書を交付せずに追い返す「水際作戦」を合法化する生活保護改悪法案は、6月4日の衆議院本会議で、日本共産党は反対しましたが、自民、公明、民主、維新、みんなの党、生活の党の賛成多数で可決され、参議院に送られました。 餓死事件とか、子どもの虐待死などのニュースが毎日のように報じられている最中に、国民のいのちを脅かすこれほど重要な生活保護問題について、衆議院ではたった2日間の審議で強行されたのです。許されません。
年金は、給付の連続削減と支給開始年齢の68歳~70歳への先のばしです。医療費は窓口負担の引き上げです。介護保険は、利用料負担の引き上げと、要支援者だけでなく介護度1、2の方も介護保険からはずすという内容です。
このままでは、区民のいのちも暮らしも守れません。政府にこのような社会保障の大改悪は撤回するよう求めてください。
(2)2点目は、福祉と暮らしの予算を削り、巨大開発に熱中する都政を、暮らし、福祉最優先の都政に変えるために、都に強く働きかけていただくことについてです。 猪瀬都知事は、今後3ヵ年の重点計画、「アクションプログラム2013」を発表しました。2兆6800億円の総事業費うちの8380億円、じつに31%が、東京外郭環状道路をはじめ3つの環状道路建設などの巨大開発にあてられています。「環8の渋滞解消のため」とされる外環道路ですが、地下40メートルの深さに、直径16メートルものトンネルを上下線で2本もくりぬくため、1メートルで1億円の建設費がかかります。地上分の建設費を含めれば、関越・東名高速の間、わずか16キロで2兆円の事業費。しかも、環状8号線31キロの走行時間の短縮効果は、たった6分です。
その一方で、少子化対策と医療対策にはそれぞれわずか2%。高齢者対策は3%にすぎません。これでは税金の使い方が間違っているのではないでしょうか。
高齢者一人あたりの老人福祉費は、石原都政の14年間で23%も減らされましたが、他の道府県では同じ時期に、平均して53%増やしています。減らしたのは、47都道府県で東京だけ。その結果、老人福祉は全国1位から29位に後退しています。
高すぎて払えない国保料のため、滞納世帯は東京全体で23%、北区では21.83%にのぼっています。この4月からの保険料値上げによって、夫婦2人、夫の年収が200万円の世帯の保険料は、3年前の9万1千円から15万7千円。実に1.7倍の値上げです。
その値上げ通知が、今、被保険者の方々に届き始めるところです。「高すぎて、払えない」の叫びが聞こえてきます。猪瀬知事は、カジノ誘致にうつつを抜かしている場合ではありません。 そこで、都政に関わって、以下5点質問します。
1、高すぎる国保料、介護保険料、後期高齢者保険料の負担を軽減するため、国保財政への都の支援の増額を強く求めることです。 日本共産党は、国保料などの値上げに強く反対すると共に、都の財政支援の必要性を繰り返し求めてきました。しかし、都は2000年以降、国保への都独自支援を320億円から43億円まで減らしました。国民健康保険法は、都道府県が区市町村国保に補助を交付できると明記し、その内容を制約していません。
区長、猪瀬都知事に、都独自の財政支援を増額するよう求めるべきではありませんか。お答えください。
2、都政が最低賃金を時給1000円以上に引き上げ、賃上げする中小企業に都が助成する、「東京ルール」をつくることを都に求めてください。 日本経済の6割をしめるのが家計消費です。都内の中小零細企業は、事業者数の9割、その従業員数は6割を占めており、東京の経済の根幹です。この間、労働法制のルールがつきくずされて、都内では15歳~24歳の失業率が7.4%、非正規雇用の若者は2人に一人。その8割が年収150万円未満。勤労者の収入も年間85万円も減らされています。都民のフトコロをあたため、中小企業を活性化する景気対策こそ必要です。
3、多床室を含む特養ホームの増設についてです。 日本共産党は、年金で利用料が払える、低料金の多床室を含めた特養ホームの必要性を訴え、提案してきました。今年4月にオープンした田端新町光陽苑には、4人がひとつのグループで生活する多床室が24人分つくられ、大変喜ばれています。わたくしも見学させて頂きましたが、玄関ホールは吹き抜けになっていて、施設全体がとても開放的です。トイレと洗面所を4人で使う多床室ですが、それぞれの部屋はカーテンではなく引き戸で仕切られ、どの部屋にも窓があって明るい雰囲気。地域の方々のご理解とご協力もあって、本当にいい施設ができたと嬉しくなりました。
補正予算では、旧北園小跡地に3割の多床室と、ショートを含む、160床の特養ホーム建設準備費が計上されましたが、入所を待っておられる方が、まだ800名以上です。 東京全体では、4万人を越える待機者ですが、その半分、2万人分の特養ホーム建設のためには、先に紹介した外環道路建設の2.6キロ分のお金があればできます。
都に、用地確保に対する財政支援を引き続き求め、特養の整備推進を求めます。
4、石原都政で14年間も凍結されていた都営住宅の増設をすすめ、その中で、若年ファミリー世帯の入居条件を緩和し、多世代が一緒に住める団地にしてゆくことです。区内では、都営桐ヶ丘団地をはじめ7つの都営住宅で建替え事業が行われています。この中で、戸数を増やし、多世代が一緒に、安心して住み続けられるよう、都に求めてください。 5、東京電力に依拠しているこの東京から、原発ゼロ・再生可能エネルギーへの転換を推進することです。 福島第1原発は、事故の「収束」どころか、原発事故は今もなおつづいています。にもかかわらず、政府は5日、産業競争力会議を開き、「原発再稼働へ一丸となって取り組む」方針をうちだし、首相は外国に原発を売り込むトップセールスまでおこなっています。こんな罪深いことは、すぐにやめるべきです。
この2年余の経験は、原発と人類は共存できないことを示しました。巨大地震の発生の危険が指摘される中、日本最大の電力消費地であるこの東京から、原発ゼロ、再生可能エネルギーへの転換をすすめなければなりません。太陽光だけでなく、風力、地熱、小水力、バイオマスをくみあわせることで、自然エネルギーの供給を安定させ、活用すれば、原発の40倍ものエネルギーが確保できるとことは、政府も明らかにしてきたところです。
この東京から、原発ゼロ、エネルギーの転換を推進するよう、都に求めてください。
都政に関わり、5点お答え下さい。
(3)つぎに、「待機児ゼロ」を確実なものとするため、認可保育園増設を基本に、あらゆる手立てを尽くすことを求めるものです。 日本共産党は毎年、認可保育園の増設で待機児をなくすことを求め続けてきました。この4年間、認可保育園増設などによってで750人分増やし、昨年4月の待機児童は33人まで減少しました。
しかし、今年4月には再び待機児が増加して125人となったことから、今議会の補正予算で追加の緊急対策がとられ、当初予算での250人に加え、補正予算では329人の定員を拡大。今年度だけで579人増となる、積極的な予算措置がとられました。
子どもたちの伸びやかな育ちのための環境整備は、最優先で保障しなければなりません。「待機児ゼロ」を確実なものとするため、認可保育園増設を基本に、あらゆる手立てをつくすこと。国や都に、遊休地などの提供も求め、整備することを重ねて求めるものです。
お答えください。
【区の答弁】 2-(1)ア
次に、消費税と社会保障に関する質問についてお答えします。
最初に消費税の引き上げについてです。
消費税の引き上げについては、昨年八月、社会保障と税の一体改革関連法が国会において賛成多数で可決、成立しています。
なお、消費税の引き上げは、経済情勢を見極めて判断するものとされています。
今後、国において、経済成長率や物価動向など、経済状況を総合的に勘案し、適切な判断がされるものと理解しています。
2-(1)イ 次に、社会保障改革についてのご質問にお答えします。
まず、生活保護法の改正案については、国の社会保障審議会における検討結果が、報告書にとりまとめられ、その内容を盛り込んだ法案が、現在、参議院で審議されておりますので、この動向を注視してまいります。
次に、年金支給開始年齢や医療費窓口負担の引き上げ、さらに介護保険の利用料負担の引き上げと介護保険の対象者の見直しなどについては、現在、国の社会保障制度改革国民会議において、様々議論されておりますので、この議論の動向を注視してまいります。
2-(2)ーア 次に、国民健康保険・後期高齢者医療保険料の負担軽減についてお答えします。
国保料については、去る六月五日に開催された全国市長会で、特に低所得者層に対する負担軽減策を拡充・強化することを決議し、その実施を国に求めています。
また、東京都と協力しながら、国保制度 改善強化全国大会などを通じて、国に要請しています。
後期高齢者の保険料についても、東京都と協力しながら、全国広域連合協議会を通じて、被保険者の負担軽減を国に求めているところです。
2-(2)-イ
次に、賃金の引き上げについてのご質問に、お答えいたします。
東京都の最低賃金につきましては、最低賃金法に基づく手続きにより、労働者、使用者、公益を代表する委員による審議会において、毎年審議され、この答申に基づき、国が決定することになっています 区としては、この制度が
適正に運用されちべきものと考えております。
2-(2)ウ
つぎに、多床室を含む特別養護老人ホーム増設を都に働きかけることについてお答えいたします。
特別養護老人ホームの整備については、用地の確保が大切ですが、これに該当する都有地があれば、区としても積極的に活用していきたいと考えています。
また、現在、特別養護老人ホームはユニット型整備が基本となっていますが、東京都においては、平成二十六年度まで一定の条件のもと、多床室を定員の三割を上限に整備可能としています。
北区としても、今後もこれらの制度を活用し、可能な限り多床室を含めた特別養護老人ホームの整備ができるよう東京都に求めてまいります。
2-(2)エ
次に、都営住宅の増設による若年ファミリー世帯への入居促進についてお答えいたします。
東京都では、都内の住宅数が世帯数を一割以上上回っていること、将来的に人口減少社会の到来が見込まれていることなどから、都営住宅につきましては、新規の建設を行わず、既存ストックを適切に維持更新しながら有効に活用することを基本としていると聞いております。
また、東京都では、若年ファミリー世帯向け等の期限つき入居を実施してきたところですが、今後、子育て世帯につきましても募集戸数の拡大を図り、若い世代の入居をさらに促進していくとのことです。
2-(2)-オ
つぎに、原発即時ゼロ、再生可能エネルギーへの転換についてです。
原発のあり方については、原子力規制委員会が新たに策定する安全基準に対して、電力会社が安全体制を確立し、その対策を踏まえ、国が責任を持って判断するものと考えております。
東京都では、既に太陽光・風力・地熱・小水力などの再生可能エネルギーへの取り組みを強めており、計画に沿って推進を図っていると認識しております。
区といたしましては、これまで行ってきた新エネルギー・省エネルギー導入助成事業を着実に推進してまいります。.
2-(3)
次に「待機児ゼロ」を確実なものとすることについてです。
今回の保育所 待機児童解消 緊急対策については取り組み方針を、引き続き、認可保育所の定員拡大を基本とすることとしており、この方針のもと、待機児童ゼロに向けた整備を進めてまいります。
国有地・都有地の活用につきましては国・東京都に対し情報提供を求め、適地についてその活用を要請してまいります。
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3.大きく3点目は、医療介護連携、地域包括ケア体制のさらなる促進を求めてです。 東京23区でもっとも高齢化が著しい北区で、医療と介護の現状と課題を語り合うため、日本共産党は5月16日、北区の「医療と介護を考えるつどい・パートⅡ」を開きました。
この中で、河村内科の河村雅明院長・北区医師会副会長と、浮間さくら荘高齢者あんしんセンターの関口久子さんから、それぞれ北区における医療・介護連携のとりくみと、住民ニーズにこたえる地域ケアシステム構築の重要性についてご報告いただきました。
関口さんは、高齢者あんしんセンターの仕組みと役割を説明したあと、「病院から自宅に帰るということは、地域で暮らすということです。退院される前に、病院スタッフとケアマネージャーがカンファレンス(事例検討)を実施することがとても大事なことで、北区ではこの間、症例検討会をはじめ医療機関との連携が大きくすすみました」と報告。さらに、自らの体験を紹介しながら、「今後さらに、医療機関と受け入れる地域の側のネットワークづくりを進めてゆきたい」と、医療・介護連携の必要性を語られました。
河村医師は、「今後、大都市を中心に高齢化率が上昇し、北区でも赤羽台や桐ヶ丘など、高齢化率が50%を越える地域もあります。住民には、住み慣れた自宅、地域で、医療や介護のサービスを受けたいとの希望が60%を越えており、療養、看取りを含めた在宅医療の充実は喫緊の課題です。住民ニーズにこたえられる24時間体制の在宅療養支援診療所をはじめ、医療、介護、予防、生活支援、住宅など地域包括ケアシステムをすすめてゆく必要があります」と報告されました。
そして、医師会として、在宅療養を実施する人材の育成、在宅患者の連携ベッド確保と退院時の支援、情報共有システムづくり、高齢者あんしんセンターとの協働、区民への啓発にとりくんでゆきたい」と決意を語っておられます。
北区では、「全高齢者実態把握調査」によって住民ニーズを把握しながら、見守りコーディネーターの配置、サポート医の配置と増員、医師会を中心に多職種が参加する「在宅介護医療連携推進会議」開催など、医療介護連携の取り組みを積極的にすすめています。
この取り組みをさらに促進するためには、介護保険者でもある北区の役割がますます重要となっています。そこで以下、5点の質問をします。
(1)サポート医を増やし、高齢者あんしんセンターとの連携によるしくみづくりを強化すること。
(2)在宅療養ベッドを確保すること。
(3)がん末期患者にたいする介護認定の改善をおこない、病状の変化に応じて必要な介護サービスが受けられるようにすること。
(4)在宅介護をささえる、居住空間の改善にむけたとりくみをすすめること。
(5)地域包括ケアに関する、区民への啓発を促進すること。以上、お答えください。
【区の答弁】 3-(1)
つぎに、医療介護連携等についてのご質問にお答えします。
はじめに、高齢者あんしんセンターサポート医を増やし、高齢者あんしんセンターとの連携によるしくみづくりを強化することについてですが、この四月より、サポート医を赤羽圏域に一名増員し、四名としました。
引き続き、認知症の疑いや、心身の病状の悪化に伴い、対応が困難な高齢者の医療、訪問相談を実施してまいります。
また、各圏域の情報交換会や事例検討会を通じて、顔の見える連携づくりに取り組んでいきますので、その状況を見てまいります。
3-(2)
つぎに、在宅療養支援ベッドを確保することについて、お答えいたします。
在宅療養中の高齢者のベッドの確保については、高齢者と介護者、および、在宅医療を行う診療所が、安心して在宅療養を継続するために重要となります。
しかしながら、対象となる病状や事業運営、病院の空ベッド確保などを含め、いくつかめ課題整理が必要です。
今後、在宅介護医療連携推進会議の中に設置した、「在宅療養後方支援病床検討部会」の中で、検討を行ってまいります。
3-(3)
次に、要介護認定の改善についてのご質問です。末期がん等の方への要介護認定につきましては、平成二十二年に厚労省から課長通知が出ております。
通知では、暫定ケアプランの作成、迅速な要介護認定、医療機関等との連携、主治医意見書への明示、および、区分変更の機会の周知などが示されております。
北区では、この通知に基づいて末期がん等の方への要介護認定については、認定に要する期間の短縮化を図るとともに、状態が変化した場合には、いつでも区分変更申請を受け付けるなど、速やかな対応をしております。
さらに、末期がん等の方への福祉用具貸与の特例が示されており、通常では認められない軽度者に対する用具の貸与も行っております。
今後とも、的確な対応に努めてまいります。
3(4)
次に在宅介護を支える、居住空間の改善に向けた取り組みについてお答えいたします。
住み慣れた住まいで自立していくためには、高齢者が使いやすく、在宅介護にも配慮した居住空間を確保していくことが重要だと認識しています。
段差の解消、手すりの取り付け等を行う住宅改造費助成事業を引き続き実施していくとともに、適切な改修が行えるよう住宅改修アドバイザーの派遣制度を活用し、住み慣れた住まいでの生活が送れるよう支援してまいります。
3-(5)
次に、地域包括ケアにかんする区民への啓発について、お答えいたします。
医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスが適切に組み合わされ、一体的に提供する地域包括ケアシステムは、大変重要なことであると認識しています。
高齢者あんしんセンターを中心におたがいさまネットワーク、医療関係、介護関係などの様々なチャンネルを活用するとともに、きたく介護あんしんフェアや区民向けの講座等を通じ、今後も区民の皆さまへの啓発に努めてまいります。
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4.大きく4点目は、入札制度の抜本的見直しと、「公契約条例」制定についてです。 新年度を迎えたばかりの4月9日、区立中学校新築工事にかかわる「贈収賄事件で、職員と事業者を逮捕」と報道され、翌日の早朝、庁舎内に立ち入っての検察、警察による家宅捜索が行われ、その後も庁舎内での捜査が長期間にわたって続けられました。 このような事態に、区民は強い衝撃をうけるとともに、行政への信頼が損なわれかねない状況となりました。直後に区長が北区ホームページで「お詫び」を発表し、4月15日には副区長名で「汚職等の防止について」の依命通達が出されました。
その2週間後、警察・検察は、「処分保留」のまま、2人の被疑者を釈放しました。
この問題は、現在も「捜査継続中」とされていますが、なぜ、これほど大がかりな捜査が行われる事態となったのか。区民の中には、疑問と不安の思いが沈殿したままです。
日本共産党北区議員団は4月25日、区長自らの責任を明らかにするとともに、入札制度の抜本的改善を求めて申し入れを行いました。あらためて、なぜこのような事態をまねくことになったのか。入札制度の改善をどうすすめようとしているのか。以下5点伺います。
(1)報道された「贈収賄事件」に関し、区自らが全容を解明すること。
(2)予定価格の漏洩を防ぐ、新たなしくみをつくること。
(3)「(仮称)公契約条例」を制定すること。
(4)労働単価引き上げを賃金に反映させるよう、徹底をはかること。
(5)総合評価方式の改善・拡充をすすめること。以上、お答えください。
【区の答弁】 4-(1)
次に、入札制度の抜本的見直しと「公契約条例」の制定に関するご質問に、順次お答えいたします。 初めに、今回、報道された件については、処分保留という状況であり、区としては、行政にとっての重要かつ永遠の課題である、職員倫理や綱紀粛正の徹底、契約制度の一層の透明化、情報管理の徹底などに、全庁挙げて取り組み、最善を尽くす中で、区民の皆さまの信頼確保に努めていくべきものと考えています。
4-(2)
次に、予定価格の漏洩を防ぐ、新たな仕組みについてですが、公正な契約・入札制度の確立は、区にとって重要な課題です。
そこで、現在、新たに設置した「契約・入札制度検討部会」において、検討を重ねているところです。
区としては、その結果を踏まえ、さらに公正な契約・入札制度へと改善を図ってまいります。
4-(3)
次に、(仮称)「公契約条例」についてですが、従来からご答弁させていただいているとおり、関係法令と条例制定権との関係などから、国の法整備が優先すべきであると考えています。
ついては、今後とも、国や他自治体の動向を注視するとともに、調査・研究は引き続き行ってまいります。
4-(4)
次に、労務単価に関するご質問ですが、労務単価の特例措置については、契約変更により、上乗せとなった金額が労働者の賃金の引き上げにつながることが何よりも重要であると理解しています。
そこで、区では、本措置の対応について、ホームぺージでの公開をはじめ、必要に応じて、個別に業者に通知するなど、きめ細かく対応しているところですが、さらなる情報提供の工夫を検討してまいります。
4-(5)
次に、総合評価方式の改善・拡充についてです。
総合評価方式については、平成二十年度から試行を開始し、昨年度までに計八件実施したところです。 今年度も、案件選定方法を見直し、取り組む予定となっており、今後も、試行を継続する中で、必要に応じて、改善・拡充を図ってまいります。
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5.次に、「北区公共施設再配置方針(案)」についてうかがいます。 区はこの6月にも方針を正式決定しようとしていますが、パブリックコメントにかけられた「方針(案)」について大きく2つの問題点を指摘し、区の見解をうかがいます。
問題の1つは、「方針(案)」が「20年間で15%程度の削減目標」をかかげていることです。公共施設の「削減ありき」の方針をこの通り推し進めれば、区民サービスが大幅に切り下げられる恐れがあります。 将来コスト試算にもとづいての削減目標とのことですが、そもそも20年も先まで施設の必要量をはじきだすことは現実的でしょうか。「方針(案)」は、ことさら財政状況が厳しいことを強調していますが、昨年度に「底をつく」とされた財調基金も、実際には過去最高水準に積み上がるなど、北区の財政は堅調です。20年先まで財政危機が続くなどという前提自体が極めて非現実的であり、机上の計算で「削減ありき」をおしつけることは認められません。
すでに区は、この方針を先取りして、はこね荘売却、児童館再編方針の決定など、区民サービス切り下げに走り出しています。保育園が足りないといっている時に、「まず削減ありき」と、必要な施設の建設を抑制することがあってはなりません。
そこで、区長にうかがいます。
公共施設については、はじめから「削減ありき」ではなく、10年ごとの基本計画、3年ごとの中期計画でふさわしい施設の配置方針を定め、時々の財政状況を見定めながら再配置方針を検討してゆくべきではありませんか。お答え下さい。 2つめの問題は、PPP手法の導入で、建替え・改修、管理運営に民間企業をよびこみ、営利主義を野放図に拡大しようとしていることです。 この間、北区では、PPP手法の一つである指定管理者制度の導入で、さまざまな問題が引き起こされてきました。区立保育園の運営をまかせた民間事業者が、大量退職をくりかえしたあげく、2期目の指定から撤退した事態は、「民間だのみ」がいかに危険な事態を招くかを象徴的に示したものです。
今回の「方針案」は、さらに大規模に民間企業をよびこもうというものですが、公共施設の活用に営利主義をもちこみ、PPP手法を無原則に拡大する方針は見直すよう求めます。区長の見解をお示し下さい。
【区の答弁】 5-(1)
次に、「公共施設再配置方針(案)」についてお答えします。
初めに、削減目標についてです。
施設総量の削減目標を定めるにあたっては、今後、二十年間に見込める公共施設の投資的経費の額を、区が過去十年間に公共施設へ投資してきた経費の平均額である六十億とし、試算心たものです。
したがいまして、総量削減といったハード面からの効率化を図りながら、引き続き、経営改革の視点から事業の無駄を省き、事業を見直すといったソフト面からの効率化も積極的に図ることで、削減目標をより軽減していくことが、可能であると考えております。
そのため、施設総量の削減目標については、その時々の、区の財政状況や人口の動向、区民ニーズの変化等を踏まえ、必要に応じて、見直しをしてまいります。
なお、「公共施設再配置方針」を策定した後は、施設の再配置を具体的に検討してまいりますが、長期的な財政見通しをもとに、基本計画や中期計画、経営改革プランなど、区が策定する計画の中に位置付け、区議会や区民の皆さまからのご意見を伺いながら、取り組みを進めてまいります。
5-(2)
次に、PPP(ピー・ピー・ピー)手法の導入について、お答えします。
経営改革「新五か年プラン」では、多様な主体が担う新たな公民連携のしくみの構築を方向性の一つとして定めており、区においても、企業、NPO(エヌ・ピー・オー)、などの民間主体や町会・自治会などの「地域力」を中心とした自主管理組織などが、指定管理者制度や政策提案協働事業制度により、公の業務を担っています。
今後、施設の再配置を具体的に検討していく際も、引き続き、様々な観点から、総合的、多角的に検討を行い区議会ともご相談させていただきながら多様な主体との連携手法の一つとして、PPP(ピー・ピー・ピI)手法の導入について、検討してまいります。
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6.地域課題について、以下3つの課題について質問します。
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(1) |
旧北園小学校の跡地活用について、以下2点質問します。 |
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1. |
今議会に提案された特養ホームと保育園の併設、区立シルバーピア建設は、いづれも切実な区民施策の推進となるものです。しかし、永年、地域の人々が慣れ親しんできた学校のあと活用ですから、「防災訓練ができる、地域の防災拠点にしてほしい」、「子どもや若い世代との交流もできる、地域に開かれた施設にしてほしい」などの要望がでています。こうした住民の意見を計画にきちんと反映できる仕組みをつくり、計画を具体化してゆくことを求めます。 |
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2. |
これまで旧北園小の区民開放室や体育館、運動場などで行われてきた諸活動を継続させることは、「元気で長生き」施策にとっても重要です。そのためにも、新たな活動場所がきちんと確保できるよう、ひきつづき区教育委員会の責任を果たしていただくことを求めます。 |
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(2) |
都営桐ヶ丘団地建替え事業について、以下4点質問します。 |
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1. |
事業の進捗状況について、お答えください。 |
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2. |
遺跡調査が行われている旧桐北小の予定地では、昨年暮れ、校庭の樹木100本がいきなり伐採されました。「環境アセスメント」の意見で、その貴重な緑の保全が求められていた樹木です。かろうじて伐採を免れたポプラの高木がありますが、今後の取り扱いと、第4期の緑化計画策定とその推進について、お答えください。 |
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3. |
第4期計画の建替えがすすめば、従前居住者の転居によって、いっそうの高齢化が予測されます。緊急通報システムの整備、防災やコミュニティの核となる集会所機能の拡充を、都に求めてください。 |
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4. |
「仮称・桐ヶ丘区民センター」の建設は桐ヶ丘連合自治会からも強く要望されています。また、お風呂のあるふれあい館の建設も切実です。さらに、桐ヶ丘中学校前の区有地活用をどうするのかも大事な課題であり、住民の声を反映させた、計画の具体化を求めます。 |
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(3) |
UR赤羽台団地の建替え事業について、以下4点質問します。 |
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1. |
今後の計画では区立保育園の建設もあることから、緑化の推進とともに、太陽光パネルの設置など、積極的に環境への配慮と自然エネルギー導入をURに働きかけてください。 |
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2. |
高齢化の進行が著しいことから、崖線のバリアフリー化対策を急いで下さい。 |
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3. |
今後の建替え計画に、ひきつづき住民意見を反映させるよう、URに求めてください。 |
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4. |
赤羽台西小学校は、昨年創立50周年を迎えました。UR住宅の建替えがすすめられていますが、学校施設の改築も必要となってきます。桐ヶ丘郷小学校とともに、統合後に児童数が増加しており、改築にあたっては、いづれも代替え用地の確保が必要と考えます。児童が安心して学校生活を継続できますよう、教育委員会の答弁を求めます。 |
以上で、質問を終わります。ご静聴ありがとうございました。
【区の答弁】 6-(1)ア
次に、地域の諸課題についてです。
まず、旧北園小学校跡地活用についてお答えします。
旧北園小跡地については、高齢者住宅等を整備するとともに特別養護老人ホーム及び認可保育所を誘導する予定です。
現在、区内の特別養護老人ホームは、民間施設も含めて、介護が必要な方の福祉避難所として位置付けており、旧北園小学校跡地に誘導する特別養護老人ホームも福祉避難所としての協定を締結する予定です。
特別養護老人ホームや保育所は、地域に慣れ親しまれる施設として、地域交流を行うことができるよう、地域の方のご意見もうかがいながら公募要項の中で検討してまいります。
(教育長答弁)
6-(1)イ 私からは、はじめに、旧北園小学校施設利用団体の活動場所についてお答えします。
旧北園小学校の施設については、この六月末をもって使用を中止することとなります。
現在、ご利用いただいている団体に対し、近隣の区民施設などを中心に、代わりとなる施設をご紹介しております。
今後も活動の継続に向けて引き続き対応してまいります。
6-(2)ア
次に、地域の諸課題のうち、桐ヶ丘団地建替え事業にかんするご質問について、お答えします。
まず、事業の進捗状況についてです。
東京都からは、現在、第三期までの前期建替え事業が終了し、第四期の事業の準備を進めていると聞いています。
旧桐ヶ丘北小学校跡地の住宅施設建設につきましては、埋蔵文化財発掘調査が必要となったため、調査終了後に着手する予定であり、また、桐ヶ丘中央公園に隣接する、西側街区の計画地への建設工事の着手時期は、来年三月頃の予定であるとのことです。
6-(2)-イ
つぎに、遺跡発掘調査が行われている旧桐ヶ丘北小学校跡地を含めた今後の緑化計画の推進についてです。
当該跡地の既存樹木については、遺跡発掘調査のため多くを伐採せざるを得ない結果となりましたが、高木のポプラ二本については移植する予定で協議を進めています。
今後につきましては、「東京における自然の保護と回復に関する条例」及び「東京都北区みどりの条例」に基づき緑化の推進を指導してまいります。
6-(2)ウ
次に、緊急通報システムの整備や集会所機能の拡充について、お答えします。
区からは、東京都に対し、緊急通報システムなど、高齢者に配慮した住宅や、車いすに配慮した住戸を、可能な範囲で設置してほしいと、要望しております。
また、集会所につきましては、各団地自治会間の協議により、合同で利用することも可能であると、聞いています。
6-(2)エ
次に、区民センターの建設にかかわるご質問について、お答えします。
桐ヶ丘地区の区民センター整備については、今後、東京都から示される予定の「都営桐ヶ丘団地 第六期建替事業」における公共施設の配置状況や現在、区で検討を進めている「公共施設再配置方針」を踏まえ、また、桐ヶ丘地区自治会連合会の皆さまの意向も伺いながら、検討してまいります。
なお、桐ヶ丘中学校前の区有地の活用につきましても、「第六期建替事業」に合わせて、検討してまいります。
6-(3)ア
次に、赤羽台団地建替え事業にかんするご質問について、お答えします。
まず、環境への配慮と、自然エネルギー導入についてです。
区からは、可能な範囲で既存樹木の保全に努め、地域性に配慮した緑化を行うことを、都市再生機構に求めています。
住宅棟への太陽光パネルの設置につきましては、現在までの建設計画では、予定されていないとのことですが、区としては、今後の住宅棟の建設計画において、自然エネルギーの導入を検討するよう、求めてまいります。
6-(3)イ
次に、崖線(がいせん)のバリアフリー化について、お答えいたします。
赤羽台団地と赤羽駅との高低差については、高齢者や身体障害者の皆さまに、不便を来たしていると認識しております。
赤羽駅へのアクセスの向上を図るため、現在、赤羽台トンネル脇付近へのエレベーターの設置について、都市再生機構と協議を進めているところです。
6-(3)ウ
次に、建替え事業への住民意見の反映についてです。
赤羽台団地再生事業は、平成十六年から三十五年までの長期の計画であるため、居住者の皆さまが安心して住み続けられるよう、都市再生機構に対し、丁寧な説明を行うことを求めてまいりました。
今後も、引き続き、居住者の皆さまに対する必要な対応を、都市再生機構に求めてまいります。
教育長答弁
6-(3)-エ
次に、学校の改築についてお答えします。
教育委員会では、今後多くの学校施設が経年による更新の時期を迎えることから、学校施設の「改築」や施設を延命化する「改修」を計画的・効率的に実施するため、今年度末を目途に「学校改修改築計画」の策定に取り組んでおります。
本計画の検討の中でも、児童生徒の教育環境を確保しながら改築・改修を進めることは重要な視点と位置付けております。
代替え用地の確保については、今後必要に応じ、関係機関との調整を含め、検討してまいります。
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