平成21年第3回定例会代表質問

　北区議会第４回定例会に、区内に７箇所設置されている区民事務所分室（浮間、桐ヶ丘、神谷、十条、豊島、滝野川西、東田端）を平成３０年１０月１日から全廃する条例改正案が提出されました。
　１６年前には１９の出張所を３区民事務所７分室体制に再編する際には、足かけ４年の歳月をかけました。今回は分室全廃という重大問題を、わずか２カ月で強行です。
　分室では、３つの区民事務所の出先窓口として、戸籍や住民票、印鑑証明などの発行や各種収納事務を取り扱っています。分室で働く職員の多くが「分室は廃止すべきではない」と声をあげています。年間処理件数約１０万件もの分室を全廃すれば、重大な区民サービスの切り下げになります。
　滝野川西区民事務所分室が廃止されれば、利用者は区役所別館の王子区民事務所まで出向かなければなりません。特に、板橋駅周辺の住民は区役所への交通の便が悪く、大変なことになります。今でも、王子区民事務所は３、４月の繁忙期には５時間待ちとなり、滝西分室が廃止されれば更なる混雑が予想されます。
　区はマイナンバーカードを使えばコンビニで住民票などを取得できると宣伝していますが、区のマイナンバーカードの発行率は９月１１日現在で１１％です。高齢者や障害者などがコンビニでマイナンバーカードを使いこなすことは大変です。日本共産党北区議員団は、１２月４日開催の最終本会議で分室廃止の条例改正に反対しました。

　次に、旧滝野川第六小学校を東京国際フランス学園に暫定貸付する報告がありました。
　旧滝野川第六小学校は紅葉小学校と統合し、平成２９年４月より紅葉小学校の位置に滝野川もみじ小学校として開校しました。旧滝六小は、平成２６年４月より校舎１階部分に滝野川北保育園つぼみ分園を開設し、現在に至っています。
　今回、学校法人東京国際フランス学園より生徒の急増による暫定的な校舎として旧滝六小の施設借用要望があり、１０歳から１１歳の約２００人が使用します。区は、旧滝六小校舎３階、体育館、校舎１階の一部及び校庭の一部を保育園の利用に支障のない範囲内で、フランス学園へ貸付を行い、区有財産の有効活用を図ることになります。貸付期間、施設管理等の貸付条件は、平成３０年４月から３５年３月までの予定で、今年度末までに決まります。地元町会・自治会への説明は１２月８日に行われます。
　今でも、学園の周辺は朝夕の登下校時の通学バスや送迎の自家用車などで付近の道路が混雑しています。今後、これらの問題が近隣との間で、解決できればと思います。

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