2013年4月号
日本共産党北区議員団
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区職員が収賄容疑で逮捕


 4月9日、警視庁捜査2課は、北区が発注した滝野川紅葉中学校新築工事(約27億円で落札、落札率約98%)をめぐり、業者側に非公表となっている入札予定価格を漏えいした見返りに、500万円を受け取ったとして、北区の職員を収賄の疑いで逮捕しました。

 逮捕されたのは区営繕課主任主事の容疑者。工事を請け負った建設会社「新英興業」専務も贈賄容疑で逮捕されました。
 翌10日朝、警視庁の捜査員が北区役所など数カ所へ家宅捜査に入り、庁舎周辺は報道陣などで物々しい雰囲気に包まれました。同日午後、緊急の区議会幹事長会が開催され、山田副区長がお詫びし、清正総務部長が事態の経緯について報告しました。

 私は幹事長として、「区民の代表である区議会幹事長会に花川区長が出席し、区民に対するお詫びと再発防止策を報告しないのは区長として怠慢だ。また、事件の発端となった予定価格については、これまでの議会答弁でごく一部の職員しか知らないとされてきた。なぜ係長でもない主任主事という立場の容疑者が価格を知り得たのか」と質問し、入札システムの改善を迫りました。
 区側は「価格決定に関わるのはごく一部だが、業務上関連する職員も知ることができ、悪意があれば漏えいもできる。システムの見直しも検討する」などと答えました。
 続く23日の幹事長会に、区として当面の「汚職等の防止」に関するいくつかの対策が示されましたが、その内容は職員の規範意識の向上が中心で、具体的な入札システムの見直し対策が 不十分でした。
そこで、党区議団は25日、花川区長に対し「贈収賄事件への対応に関する申し入れ」を行いました。要望内容は
1、区長は自らの責任を明らかにすること。
2、警察による捜査の結果を速やかに公表するとともに、区自らも全容を解明すること。
3、契約・入札制度に関して、以下の点を早急に改善すること。(1)漏えいをなくすために、予定価格と最低価格を事前に公表すること。(2)(仮称)「公契約条例」を制定すること。(3)総合評価方式の改善・充実を進めること。(4)事件再発防止に向け、新たな仕組みを検討すること。

以上