日本共産党北区議員 山崎たい子
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北区議会予算委員会 産業・経済費の質疑 3月13日(木)
山崎たい子
 私は河川管理、下水道整備にかかわって、集中豪雨対策・石神井川水害対策について伺います。
2010年7月におこった石神井川の堀船・豊島地域の水害から、3年半がたちました。浸水被害を受けた住民の強い要望だった原因の究明と東京都や首都高の責任問題、住民への補償などは、残念ながら曖昧にされたまま経過しています。
が、一方で集中豪雨対策、水害対策の具体化については、北区も区政の最重要課題にかかげて、東京都の施策とあわせて、すこしづつ前進がはかられていきていると受けとめています。

 その中のひとつに、上流における地下調整値の整備があります。
私はそねはじめ都議と共に、2010年の秋に、練馬区にある白子川地下調整池の巨大な発信縦坑を見学し、その後に行われるシールド工事、これは目白通りから環八までの3キロb以上に及ぶシールド工事ですが、その早期完成と、石神井川の連結が行われれば、広域的な調整池ネットワークの形成により、下流の水害リスクが大きく緩和されることを提案し、都にその実現を求めてほしいと北区にも要望してきました。

問 この白子川調整池関連の工事の進捗について、まずお聞きします。

課長 昨年9月に環八までシールドが完成したと聞いている。最終的な整備までは平成28年度いっぱいまでかかる。その整備内容は目白通りを3.2キロメートル、計21.2万トンの貯留になると聞いています。

 2年後には21万トンの貯留のシールドが供用開始となる。早期の完成を改めて求めてほしい。

問 その後の石神井川との連結については、どのようなルートですすめるかなど課題もあると認識しているが、是非、早期に計画化してほしい旨、都に強く求めてほしいがどうか?

課長 現在、環七調整池ができている。それと白子川がつながれば、環七系列、石神井川系列ということで、集中豪雨対策が大きくすすむ。区としても東京都に是非とも早期の連結を求めていきたい。

 次に、堀船第2ポンプ場の建設工事と堀船1号幹線などの、下水道整備についてうかがいます。
問 現在の工事の進捗と今後の計画についてお聞かせ下さい。

課長 王子第2ポンプ場は平成32年完成予定と聞いている。また、堀船1号幹線については、ほぼ工事が終了に近づいている。王子西1号幹線については、平成27年度の完成になる。

 私の調べでは、二つの幹線両方で約12000トンの貯留。この2ルートを工事中の堀船第2ポンプ場につなげ、隅田川に流すと伺っている。

問 ポンプ場ができるまでにはあと6年あるが、その間、2つの下水道幹線を集中豪雨時など、暫定活用してほしいがどうか?

課長 幹線は下水道ポンプ場の以前に完成する。そのままではもったいないので、内水氾濫を軽減できるように、下水道局とその方向ですすめている。

問 内水氾濫という点では堀船3丁目地域がリスクが高いが、この堀船1号幹線の完成はその地域にも寄与できると考えていいか?

課長 全て枝線でつながっている。幹線で雨水貯留すると全体の負荷が減り、地域にとって大変いいと思う。

現在、下水道工事で堀船公園が使用できなくなっている事や工事車両の通過も合わせて、周辺住民の皆さんに多大なご協力を頂いている。区と都で早期に工事をすすめてほしい。

問 また、新年度予算では、堀船中学校の校庭の表面貯留工事が予算化されている。その工事の内容とスケジュールについてお聞かせ下さい。

課長 平成26年度、内水氾濫防止の目的で、下水道への雨水流出をためて、ある程度、時間をおいて下水に放流するというもの。中学校の校庭に雨水をためる。周囲の花壇、縁石のかさ上げ、排水施設のつくりなおしでいったん貯留できるようにする。工事は夏休み期間に整備する。

 校庭利用もようやく具体化されてきた。学校教育環境に配慮し、早期完成を求めます。
これまでうかがってきた中で、中・長期的な水害対策が見えてきたなと感じているが、堀船第2ポンプ場完成まではあと6年。白子川調整値ネットワークはもう少し先になることを考えると、この6年間で三度の水害被害は絶対におこさないという決意で対策することが大事。その点ではやはりリスクが高い溝田橋下流区間への対策が重要だと思う。
私どもが入手した首都高の水利模型実験でも、水害後の工事ステップで溝田橋下流では最高水位が5.7bというものがある。
溝田橋上流は7b以上の仮設護岸になっているが、下流は水害があった後も大きく変わってはいない。都の護岸整備としてはAP5.8bの所をAP6bとして、20センチのT字綱で嵩上げをしている。現在、首都高が新設護岸の工事をしている最中であるが、都の整備計画高は5.8bと変わっていない。
問 溝田橋下流は現状の到達6bで整備を継続してほしいと思うがどうか?

課長 溝田橋上流は現在、仮説護岸を設置しているが、何とか残す方向で都に要望してゆく。また、下流側についてもAP6bまであげた状態。最終的に工事が完成していないが、どのような水害対策できるか、都と首都高、北区と3者で調整し、地元に問題ないようにしていきたい。

問 6bの護岸整備を重ねて求める。それでも集中豪雨50ミリ対応の時の数字であり、それ以上の雨がふれば安全とはいえない。溝田橋の下流、日本たばこから京北倉庫までの、北区が第2葬祭場を予定地までのあたりに、護岸とは別に大型土嚢ラインを設置するなど、北区、東京都、首都高の3者であらゆる方法を知恵をだして検討してほしいがどうか?

課長 護岸に加えた水害対策について、都と十分相談していきたい。たしかに、大型の下水道整備は長期的に見えてきているが、それに至るまでの間、区も都に調整して、地元に被害が及ばないように意識して、都と協議してまいりたい。


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