◆区議会報告◆ |
2012年3月9日 |
<予算委員会 「
産経・土木費
」の質疑
●問1、
新エネルギーの導入について、お伺い致します。
北区は新年度、新設する仮称西ヶ原南保育園に太陽光発電や太陽熱温水機を設置し、北区の新エネ、省エネ仕様を検討することとしていますが、具体的にどのような取り組みを行っていくのかお聞きします。
■環境課長
北区の建物についても調査し、建物の仕様や基準をつくったりと、技術的なものを取り組んでいく。区のモデル的な取り組みとしたい。
●新年度事業では、北区としての自然エネルギーのあり方を検討する事と、この保育園でのモデル仕様、基準づくりの取り組みを、区民的に大きくアピールしていくべきだと思う。
代表質問でも、長野県飯田市の取り組みをご紹介させて頂いたが、保育園での実施という利点を生かし、子どもたちに感覚的に、おひさまの力を実感してもらうため、飯田市では一歩、二歩、三歩と確実に未来に向かって歩いて行く「さんぽちゃん」というキャラクターをつくった。
保育園に設置された太陽光パネルで発電されていることがわかるように、保育園の外側の壁にも、ホールの壁にも、発電中はさんぽちゃんが光るようになって、「見える化」の工夫が行われていました。
また、ソーラークッキーをつくったり、着ぐるみをきたさんぽちゃんが、こども達の所に来て、お話しをしたりと、子どものにも上手に伝えられる工夫を行った。
保護者の連絡帳には3歳児が「節電に心がけているようです」4歳「早く寝て電気消そうね」5歳児「さんぽちゃんの誓いを家に帰ってお話しする」など、こども達から親へ、地域へと、太陽光発電の話題が拡がったそうです。
●問2、
話題になる。関心を持つ。とても大事。学校に行ったら、科学的なしくみをきちんと理解する。地域でも、節電効果や水光熱費がどれくらい浮くのかという利点も実感してもらう等、自然エネルギー導入の効果を、区民の皆様に実感して頂くしかけや、イベント、とりくみの工夫が必要だと考えるがいかがでしょうか。
■ 環境課長
技術的な事が中心となりがちだが、PRや工夫すること大事である。議員のアイデアも含め、どんどんアピールしてすすめていきたい。
●北区は従来、エコー広場館等、区民との協働の取り組みをすすめてきた。環境学習も行ない、区民とも連携し、エコカフェ、エコ祭りなど楽しく取り組んでほしい。
問3、
次に、放射線対策について、伺います。
この間、子どものすごす場所を中心に、施設や施設や公園などの放射線測定を行なってきたが、その他、道路や区民生活周辺において、区の対策基準を超える場所も、区民から情報を頂いているが、区の対応について伺います。
■ 環境課長
関係課長連絡会で確認しているように、個別の測定については、それぞれの所管課が判断しながら、機器を貸し出しながら対応します。数値が高い時には区の判断基準にもとづいて対応します。
●問4、
それでは、区民からは、例えば道路では所管課に情報提供して、相談すれば良いのですね。
■環境課長 そうしていただければと思います。
●問5、
新年度予算ではじめて、放射線対策費の費目が新設され、放射線測定器の賃借と購入とあるが、それぞれどんな機器かお尋ねします。
■環境課長 賃借は従来使用しているアロカ製の性能の高い機器が3台。購入については、DOSEの簡易測定器を都から購入し、計8台となります。使い方については、まだ決まっていません。
●問6、
区民からは機器の貸し出し要望があるので、対応してほしいがどうか?
■環境課長 DOSEの機器は、胸にささる形になっているもの。今後の使い方、検討していく。
●問7、
この際、食料や土壌なども測定できる機器の購入も行なってほしい。
●問8、
続いて、雇用の確保、就労支援事業について、お聞きします。
若者の正規雇用の就労を生み出すために、区内中小企業と連携して実施してきた就労体験事業は、この2年間で、就職達成率は70%、87名の正規雇用につながる実績となったことは、とても重要な取り組みと評価しています。
新年度は3年目の取り組みとなるわけですが、この2年間、区内の中小企業へ直接、足をお運び頂き、事業を構築されてきた中での実感や課題について、更に、新年度事業にいかしている点について、お聞きいたします。
■就労担当副参事
手紙を書き、電話をかけ、訪問しーという事でやってきたもの。まだまだ、区内企業から、大きな求人をもらえていないのが課題だ。新たに人を雇うまでにいっていないのが現状である。新年度では、更に利点をPRして、前向きに取り組んでいきたい。
●問9、
今のお話でも、区内中小企業にとって、まさに正念場の時期ということを実感した。しかしながら、この事業は若者の就労支援にとどまらない。北区でこれまで積み重ねられてきた技術や仕事をつなげてゆく次世代への継承、地域産業の活性化という位置づけで、一人の就労でも大きな価値があると思う。大企業だけではダメで、日本経済を支えている地域の中小企業が発展してこそ、経済の活性化になる。それを北区が調整して、つくっている事業だ。新年度では、その中小企業の良さをピーアールしてゆく事業にもしてほしいと考えるがどうか。
■ 就労担当副参事
社員の年齢が逆ピラミッドになっていて、事業者も若い人を採用したいと切実に思っている。5~10年後を考えれば、若い人がほしい。しかし、若い人はマナーやスキルを会得していない面もある。この事業で、人格育成も重視してほしいと要望ある。若い人の就労体験と区内中小企業支援の両輪で、これからもやっていきたい。
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