日本共産党北区議員団 山崎たい子
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区議会報告
2012年3月12日 <予算委員会 「歳入・特別会計」の質疑>

1、介護保険の改定について伺います。
訪問介護の生活援助時間区分を60分から45分へ短縮する問題について、午前中は「ヘルパーの生活援助を45分未満で行う事を示すものではない。適切なアセスメント、マネジメントがあれば、60分でも良い」との説明だったが、

問1、
支援に60分かかる理由が示されれば、従来通り60分のサービス時間で、従来の介護報酬が適応するとうことで良いのか?

■介護保険課長
生活援助時間は45分を単位とし、介護報酬もそれに準じるもの。これまで、90分だった方も、45分の単位で組み立てる。

問2、
それでは、生活援助に60分必要な時、その時間は認められるが、15分はサービス残業的な働きをするということか?

■介護保険課長
45分以上の理由が示されれば、それを超える援助はできるということだが、厚労省からのQ and Aを見て、今後説明してまいります。

●質問に答えていない。はっきりわからない。Q and Aの先が思いやられる。午前中も「事業所は大幅なケアプランの見直し、かなりの作業量が発生する」との説明だった。現場から見ると、又、無駄な事務作業を押しつけられたというのが実感ではないか。今でさえ、ヘルパーさんは、忙しく走り回って仕事をしている。

今回の時間区分見直しの根拠となった考え方には、洗濯が15分等というものもある。どこの世界にそんな時間で洗濯ができるのか?時間をきりつめて、食事の用意もレンジでチンということか?と、現場からは怒りの声を頂いている。介護保険運営協議会でも、事業者代表の方からも、サービス時間の短縮を行ったら、そのしわよせは事業者がなくか、利用者がなくかということになるとの声が出ていた。
先ほど、適切なアセスメントとの説明もあったが、国が不適切な基準を持ち出したということではないか。事業者説明会においても、国の考え方と現場での矛盾の声がたくさん出ると思われる。

問3、
今回の改定で事業者や利用者に不利益が生じないよう、必要なサービスが提供されるよう、北区はその改善を国に求めるべきだがどうか。

■介護保険課長
事業者説明会での声を聞いて、必要なことは国にも伝えていきます。

次に、介護保険料・利用料の負担軽減について伺います。
保険料は基金の活用や保険料段階の細分化により、一定の対策を講じたが、基準となる本人非課税第4段階で、年間15000円、約1.4倍の大幅値上げとなった。
高齢者へのくらしの打撃となるのは避けられない。
また、利用料についても、予算資料でも23区中、11区で何らかの軽減策が実施されていますが、北区は何もありません。デイサービス利用者では食費の負担軽減を実施している区も4区あります。

問4、
北区の高齢者は大半が非課税の方々であり、利用料の負担軽減策を実施すべきと思うがどうか。

■介護保険課長
現在ある減免制度の適応で対応している。

●それは、国の制度での減免であり、実績は多くない。今、改善を求めたのは、区としての減免独自施策である。重ねて要望する。


問、続いて、緊急雇用創出補助金について伺います。
昨年度比では、約3億円の減額となり、予算規模は1億1800万円となっています。はじめに大幅な減額の理由についてお聞かせ下さい。

◆就労支援担当副参事
補助金の条件が、被災地・被災者雇用中心にシフトしたため減額となっています。

問、
被災者の方々の雇用確保は大変、重要である。しかしながら、従来の求職者支援も大事だ。
新年度予算の1億1800万円のうち、若者未就職者の就労体験事業に7500万円が充当されているが、その他、従来の区で実施している半年程度の緊急雇用事業、ハローワークでの仕事だしも含めて、新年度はどのような内容の事業で何人位の雇用をみこんでいるか、具体的な内容についてお聞かせ下さい。

■就労支援担当副参事
緊急雇用事業として、1億1800万円、7事業で、76名をみこんでいる。ひとつは、若年者の就労体験事業で40名。その他、保育園の送迎やそれに伴う安全確保要員として700万円、また産業関係のデジタル化で800万円、不法投棄のパトロールで、2000万円等です。

● 就労意欲があるのに、何度、求職活動しても決まらない。私のところへ、この1年間、173社受けたが、みんなダメだったという男性から、お手紙が届いた。
「もう誰も信用できない、自分は何のために生きているのだろう。東京には自分の居場所がない。みんな消えてなくなれ」というような内容です。

このように精神的にも大きなダメージを受けながら、なかなか就職につくことができない方が、区内にも少なからずいらっしゃると思います。北区としての緊急雇用対策、失業対策事業はまだまだ必要です。引き続きの取り組み、拡充を求めます。

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