【区の答弁】
①②性の多様性を認め、誰もが差別されず自分らしく暮らせる北区をについてお答えいたします。
まず、人権を保障する全庁をあげての取り組みのうち、性的指向、性自認についての研修や広報についてお答えします。
いわゆる、LGBT等当事者の方々は、地域社会にLGBT等の正しい知識が浸透していないことや、無理解、偏見などから、さまざまな生きづらさを抱えていると言われています。
区では これまでも、LGBT等の理解を深めるための啓発を行ってまいりましたが、多様性を尊重した地域社会の実現には、着実な意識啓発が必要であると考えますので引き続き、啓発講座や職員研修を実施するとともに、広報の充実にも努めてまいります。
また、相談窓口については、区が行う、こころと生き方・DV相談や区民相談、並びに、東京都やNPO法人が行う専門相談窓口への案内等について、わかりやすい周知に努めてまいります。
③今年度策定の「北区自殺対策計画」における性的マイノリティへの対応についてお答えします。
自殺は、その原因として生きづらさを感じる、さまざまな要因が、複合的に重なっていると言われております。
自殺対策の基本的な考え方として「生きることの阻害要因」を減らし「生きることの促進要因」を増やすことを通じて社会全体の自殺リスクを低下させることが必要です。
性の多様性も含め、様々な状況にあるかたが、生きづらさを感じないような社会の実現を目指し計画策定に取り組んでまいります。
④⑤第六次アゼリアプランの策定や、多様性を尊重する条例や宣言、パートナーシップ認証制度についてお答えします。
まず、第六次アゼリアプランの策定にあたっては、基本的な考え方を北区男女共同参画審議会に諮問し、その提言を尊重しつつ、北区議会をはじめ、区民の皆さまからのご意見をいただきながら策定する予定です。
ご提案のワークショップや検討会などによる、区民の理解を醸成する手法については、各種計画の策定手法を検討してまいります。
なお、多様性を尊重する条例の制度や宣言、並びにパートナーシップ認証制度の検討、導入については、先行する自治体の状況を参考にしながら、今後の検討課題とさせていただきます。
⑥区営住宅における同姓パートナーの入居保障についてお答えします。
区といたしましては、先行する自治体のパートナーシップ認証制度及び区営住宅への入居保障の状況を参考としながら、今後の検討課題とさせていただきます。
⑦社会参加を抑制する不要な差別記述の削除を、とのご質問についてです。
北区では行政の広報・出版物において、性別の固定観念にとらわれない人権を尊重した表現に努めることとし、各種申請書等における性別記載欄の廃止を平成16年度に完了していますが、今後とも不要な性別記載欄を設けることのないよう努めてまいります。