◆2018年度北区議会第4定例会
健康福祉委員会での介護士確保について質疑要旨
山崎たい子区議
2018年11月29日
問、区内の特別養護老人ホーム待機者の現状と、ヘルパーの不足で受け入れできない状況だった点の改善がどうなっているかお聞かせ下さい。
課長、特養待機者は、H30年前期で619名。後期で659名と40名増。 空きベット状況について、区立の赤羽北さくら莊は、ショートステイ16床を12床にし、1つのユニットにまとめ、職員の動きを効率的にし、非常勤職員も採用して、H31年度からフル稼働できる見通しとなった。
問、民間特養の空きベット改善にも目配りを要望する。
北区の介護士確保の取り組みと今後の方針についてうかがいます。
課長、福祉の仕事総合フェア44人。今年度は13人。福祉資格取得支援16人。今年度は11人。女性の再就職・介護職支援11人。今年度8月末で7人。 更に、昨年から、帝京大学の看護学科と特養ホーム施設長会の調整で、今年度は見学を180名、実習は140名受け入れ。将来の人材確保につなげたい。現在、有効求人倍率は2.18%と依然厳しく、人材確保は喫緊の課題と受けとめている。
今後の取り組みでは、東京都の「介護の人材緊急確保補助金」を活用、1、外国人技能実習生の受け入れ。2、介護職の奨学金返済支援。3、介護事業所の管理者支援など活用し、スピード感を持って検討をすすめていきたい。
問、外国人技能実習生の受け入れとの説明があったが、現在、北区では実績があるのか?また、処遇はどうなっているか?
課長、外国人労働者が、桐ヶ丘やまぶき莊のデイサービスに1人だけいる。ヘルパー2級の資格あり。非常勤で、日本人とほぼ同様の処遇。
問、現在、働いている外国人の方は、ヘルパー2級資格あり、日本人と同様の処遇で安心した。今後、区内特養ホームでの受け入れ希望など、あるのでしょうか?
課長、外国人介護技能実習生の受けいれについて、アンケート実施した。 民間特養では、今後、活用を予定している1カ所。活用を検討したい6カ所。活用の予定はない1カ所。区立特養は、前向きに検討したいとの意向。
問、介護施設の現場で外国人の方を受け入れていきたいとの意向あることがわかったが、介護はコミュニケーション労働とも言われている。日本語が話せるかどうか。高齢者との関係でも、職場の中で、チームとして介護を行うと言う点でも、負担は大きい。
現場現場の厳しい状況もあり、十分、研修ができない。介護福祉士の資格取得率も、5割前後とも聞いている。
外国人実習生を受け入れていくにあたり、介護ケアの質を確保していくためには、日本人であろうと外国人であろうと、安い労働力で人手不足を補おうというのではなく、労働環境を改善、処遇改善が必要だ。北区の考えを改めてうかがいたい。
課長、EPAの経済連携協定による受け入れではなく、外国人技能実習生の受け入れは、H29年の1月から、介護でできるようになった。十分、検証した上で、対応していきたい。
問、国会で議論になっている入管法の改定では、技能実習生からの移行を、8割からほぼ100%見込み、外国人介護士の受け入れ、将来5~6万人とも言われている。
いずれにしても、待遇、処遇改善を行う中で対応して欲しい。
また、予算要望の懇談の中で、障害者団体、法人の皆さん、どこも人材確保と処遇改善が切実な状況だった。障害福祉の方も対応してほしいと思いますが、現状で、活用できる制度はないか、是非、周知してほしいと思いますがいかがでしょうか?
課長、障がい分野は、大変遅れている。現在、都のメニューで一つだけある。民間の福祉財団法人で実施している社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士の資格取得の助成。周知していきたい。
問、その支援事業は、奨学金の返済に資するものか?
課長、受講料や受験料、参考書代などで、10万円の2分の1助成。
問、大変、不十分。保育士や介護職のように、家賃補助や処遇改善補助のような内容が必要だ。都や国に求めると共に、区としても検討してほしい。要望する。
|