日本共産党北区議員 山崎たい子
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最終更新日2019.03.17
◆2019年3月8日(金) 
2019年第1回定例会 予算特別委員会総務費の質疑
山崎たい子区議
2019年3月8日
  1. 「フェアマン」非暴力の啓発について
  2. ジェンダー平等をすすめる「男女共同参画推進計画」改定について
  3. 女性差別撤廃条約「選択議定書」の批准を国に求めよ
  4. 性的マイノリティ、SOGIに関する相談窓口や「同性パートナーシップ制度」の実施など、多様性社会の推進について


1、「フェアマン」非暴力の啓発について

私が今日、身に着けている「ホワイトリボン」は何を呼びかけるものか、ご存知でしょうか。これは、男性が主体となって、女性に対する暴力撲滅に取り組む世界最大のキャンペーンで、今、50カ国以上に広がっている運動です。

女性への暴力をなくしていくカギのひとつ、それは暴力を振るわない大多数の人たち、とりわけこの問題に「無関係だ」と考えがちな男性たちが主体的となって、
女性に対する暴力の解決へ向け行動すること。

身近な女性に対して、常に対等な(フェア)な態度で接し、暴力を「振るわない」「許さない」ことを誓い、社会にある女性への暴力に「沈黙しない」、ポジティブな生き方を示し、行動する男性「フェアマン」とよぶそうですが、どんどん増やしていこうとのキャンペーン。

すばらしいですよね。共感マックスです。昨年末には、公開講座で、#WeToo、男性にとっての性暴力問題や、セクハラ・パワハラのない職場づくりの講座も開かれています。
北区のスペースゆうでも今年度、痴漢の問題や職場でのセクハラについて講座が開催されました。区民の方の参加や感想はどうだったでしょうか。

課長、痴漢やパワハラ、セクハラの構造を分析し、おこしやすい人、また受けやすい人についての課題を考える内容、20名以上の参加で実施した。スペースゆうでの事業は、女性のためのものと受けとめられがちだが、男性も参加できる内容をこれからも考えたい。

是非、これからも積極的な啓発講座を実施してほしい。


2、ジェンダー平等をすすめる「男女共同参画推進計画」改定について

3月8日、今日は国際女性デー。私は先日、フランス大使館が共催した「記念トークイベント」に参加した。スピーチをされたのは、ある雑誌が掲載した性的な女子大生ランキングは、女性をモノとして見ている。とりわけメディアの影響力は大きいと抗議した学生さんや、性暴力被害に対し、「私は黙らない」と声をあげたアクティビスト。また医学部入試における女子差別の裁判に取り組んでいる弁護士の方々でした。
お話をうかがって、自分が権利の主体として声をあげること。そして、声をあげた人を励ますことは、お互いをエンパワーメントする。言葉を通じて解放される。つながる力が社会を変える力になると改めて感じました。

私も自分の日常で、子どもが普通に買い物するコンビニなどに、成人向けの女性を貶めるような雑誌が陳列されている風景や、最近は区の主要施設のそいばに、「ガールズバー」の大きな公告が出たりすると、心が折れる思いがしますが、女性差別、「おかしい」と思ったことは我慢しない。声に出して言い続けることが大事と、自分自身を鼓舞しているところです。

日本は女性差別に対して、まだまだ、ひとり一人が声をあげにくい。勇気を出して声をあげた人を、逆にバッシングする残念な状況があります。こうした社会環境を北区としても変えていくために、ジェンダー平等をつくっていく区長の姿勢、男女共同参画推進計画改定に向けて、どのように取り組んでいくか、お考えをお聞かせください。

課長、子どもの頃からの教育が大変、重要。第6次の改定で区民に知らせていく。男女共同参画社会の実現、男女共同参画推進条例にもとづき、女性差別は人権侵害であるという立場で取り組んでいきたい。


3、女性差別撤廃条約「選択議定書」の批准を国に求めよ

今年は、女性差別撤廃条約採択から40年。日本は条約を批准して34年目ですが、実はいまだに、女性差別の法的な定義がありません。こうした状況を改善し、国際的には、条約の実効性を強化し、ひとりひとりの女性の抱えている問題を解決するために採択された「女性差別撤廃条約選択議定書」の批准が求められています。

この「選択議定書」は、権利が侵害された時、国内法で救済されない事態に対して、ひとり一人が、女性差別撤廃委員会に通報して救済を申し立てることができる。世界の人権の基準で、個人の人権を守るはたらき、また国内法もブラッシュアップするものだ。北区からも「選択議定書」の批准を求めて欲しいがどうか。

課長、人権擁護委員会、全国市長会を通じて要望していく。


4、性的マイノリティ、SOGI(性的指向・性自認)に関する相談窓口や「同性パートナーシップ制度」の実施など、多様性社会推進について

新年度から、男女いきいき推進課が区長部局の総務部にうつり、「多様性社会推進課」に、性的指向、性自認の理解を拡げ、とりわけ、性的マイノリティの方々の対応が具体的にすすむようにしてほしい。

23区でもすでに、3区で実施されている 「同性パートナーシップ制度」の実施や、性的マイノリティに関わる相談や支援窓口の設置など、新年度の中でどのように取り組むのか?

課長、同性パートナーシップ制度は世田谷区、豊島区、中野区などで実施。性的マイノリティやSOGI、制度について、早急な庁内の検討をすすめ、第6次アゼリアプラン改定の中で検討していきたい。

誰もが、性別にとらわれず、自分らしく生きられる北区への取り組み、区の姿勢を示して頂きますよう重ねて要望し質問を終わります。
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