1、消費税増税と社会保障改悪、年金削減等、区民に負担を強いる安倍内閣の暴走を容認する区の姿勢。
来年4月からの8%への消費税増税、2.5%の年金の削減(北区の年金受給者は28億円余の影響)、70~74歳の医療費窓口負担、1割から2割への引き上げ、介護保険の要支援者のサービスも給付からはずす等の「プログラム法案」等、経済も区民の暮らしも窮地に追い込む、安倍内閣の暴走を容認する区の姿勢は認められない。
2、「財政危機」をあおりながら、経営改革新5か年プラン、公共施設の削減をおしすすめる姿勢。
平成24年度当初予算では、「財調基金が底をつく」「財政運営は厳しい」と言って「財政危機」を強調し、税や保険料の強制徴収、いっそうの外部化を推進する経営改革新5ヵ年プランの実施、更に今後20年で、15%の公共施設を削減する北区公共施設再配置方針の策定が進められた。
しかし決算では、過去最高の財調基金を積み上げる結果となった。財政危機を強調し、区民要望を抑制するようなやり方は、真摯に見直すべきである。
また再配置方針では、学校改築にともなう複合化・多機能化や児童館、ふれあい館等の施設の廃止・縮小が計画される中、施設の利用者や地域住民からの意見を聞き、徹底した住民参加、住民合意を貫くことを求める。この姿勢はまちづくりや再開発をすすめる上でも同様である。
3、指定管理者における法令遵守と職員待遇の問題。
また今議会では、ある区立指定管理保育園が、労働基準監督署の立ち入り調査を受け、職員の労働時間の管理や割増賃金未払い等の是正勧告を受けていたことが発覚した。決算質疑を通じて、労基署から是正勧告を受けた法人の理事長、園長から北区に対し、謝罪と再発防止が示されたこと、更に保育士処遇の改善がはかられ、保育そのものには影響はないとの区の判断が示されましたが、あらためて指定管理園におけるコンプライアンス(法令遵守)と、区の対応が問われることとなった。
いま、保育の現場は長時間保育、食物アレルギーへの対応等、配慮が必要な子ども達が増えている。職員が安心して働ける職場は、子どもや保護者にとっても安心につながる。待機児解消をすすめる上でも、保育士等の処遇改善は喫緊の課題であり、区の支援、責任ある対応を求める。
4、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険の3つの保険料の大幅値上げ。
国、都への財政支援や区としての積極的な減免制度の活用を強く求める。
決算審議を通じて明らかとなった、以下3点の改善を改めて要望しました。
(1) |
住民税、国保料、保育料等の滞納対策における強制徴収の行き過ぎの是正。 |
(2) |
保育園、児童館など、非常勤職員の5年雇い止めの中止と処遇改善。 |
(3) |
公共施設再配置方針等と学校教育のかかわりについては、子ども最優先で取り組むこと。 |
なお、国民健康保険事業、介護保険、後期高齢者医療の3つの特別会計については先にのべたように保険料が値上げとなったことから認定に反対、中小企業従業員退職金等共済事業会計には賛成を表明しました。 |