通常国会が20日、事実上、閉会しました。安倍政権が狙ってきた集団的自衛権行使の閣議決定が会期中にできなかったのは、解釈の変更で憲法を壊すやり方でも、アメリカの戦争に日本が武力支援を行う危険な内容でも国民の批判が急速に広がり、政府・与党もそれを無視できなかったからです。
しかし自民党は、20日の解釈改憲に関する与党協議会で、閣議決定に「集団的自衛権」だけでなく、「集団安全保障」による武力行使の容認を加えるよう新たに提案しました。
国際法上も「自衛」とは全く関係ない多国籍軍参加に道を開くものであり、文字通り日本が「殺し殺される」国になります。これを憲法解釈の変更で認めることは、憲法9条を削除するのと同じことです。
安倍政権は国会閉会後も、7月上旬の閣議決定をねらっており、引き続き予断を許しません。憲法解釈の変更だけで、集団的自衛権の行使を認める企ては、憲法に対するクーデターそのものです。
憲法9条を守り生かし「海外で戦争する国」づくりをストップさせましょう。 |