日本共産党の志位和夫委員長は25日のNHK番組で、 過激組織「イスラム国」とみられるグループによる、日本人 人質事件について次のように表明しました。
「今、彼らがやっていることは、残虐非道な蛮行であって 絶対に許すわけにいかない。強く非難します。そして人質の 解放を強く求めたいと思います」 「日本政府に対しては、人命最優先で、解放をはかるために あらゆる手段、あらゆる可能性を追求してほしい」
安倍首相は25日のNHK番組で、過激組織「イスラム国」による日本人の誘拐・殺害に言及する一方、「このように、海外で法人が危害に遭ったとき、現在自衛隊が持てる能力を十分に生かすことができない。そうしたことも含めて、法整備を進めていく」と述べ、この事件を口実に集団的自衛権の行使容認を具体化する安保法制整備を推進する考えを示しました。
しかし、実際の救出作戦には、人質の拘束場所を含めた正確な現地情報や、受け入れ国の同意など、様々な前提条件が必要です。今回の事件に限らず、軍事作戦で人質が救出できる保証は何もありません。
残る日本人の安否もわからない状況で、軍事的選択肢を広げる議論を先行させる首相の姿勢は、国民の怒りや不安の政治利用と受けとめられても仕方のないものです。
政府が現段階で何よりも優先すべきは、日本人解放にむけた外交努力です。 |