区議会第1回定例会 日本共産党北区議員団
予算組み替え動議 貧困・格差是正など17項目
自民・公明など与党会派が反対し可決されず |
23日の区議会最終本会議で、党北区議員団は北区の一般会計予算に対する組み替え動議を提出し、区民の切実な願いを実現する予算とするよう求めました。
組み替え動議の提案理由では、「アベノミクス」の破たんが明らかになる下、貧困と格差が拡がっているにもかかわらず、新年度予算が区民のくらしを十分に応援するものになっていないことを指摘。過去最高に積み上がった530億円の基金も活用し、貧困解決、困窮家庭や低所得者への支援を柱とした17項目(参照)の実現を求めました。
賛成討論にたった宇都宮議員は「260人以上の待機児が見込まれる保育園の増設や区民の足を守るバス路線の確保など、どれも切実な要望。
140億円も積み上がっている財調基金の一部を活用すれば実現可能な提案だ」と強調しました。
討論の後、採決が行われ、自民・公明など与党会派が反対したため、組み替え動議は可決されませんでした。(賛成は共産・新社会)
日本共産党の予算組み替え提案
- 待機児解消のため、あらゆる区有施設を活用した認可保育所の増設。保育士の確保と処遇改善
- 浮間唯一の路線、国際興業赤06系統への運行支援継続。新たなコミュニティバス路線の計画化
- 国保料、介護保険料、後期高齢保険料を引き下げるための区独自の軽減策
- 寡婦(夫)控除のみなし適用を、就学援助をはじめあらゆる制度に実施
- 第2子の保育料・学童保育育成料の無料化。認証保育所の保育料補助増額
- 子ども学習支援の高校生までの対象拡大と「子ども食堂」など子どもの居場所づくりの推進
- 就学援助の入学支度金前倒し支給
- ひとり親家庭、低所得者に対するファミリー・サポート利用料の減額
- 若者、子育て世帯に対する家賃助成制度創設
- 特別養護老人ホームのさらなる増設
- 民間空き家を高齢者、子育て世帯、若者などへの公営住宅として提供する制度の創設
- 高齢者緊急通報システムの普及拡大
- 65歳以上の障がい者が介護保険を利用する際にかかる新たな負担の軽減
- 木造民間住宅の耐震助成のさらなる増額
- 住宅リフォーム助成制度の拡充と新たな店舗リフォーム助成の実施
- 感震ブレーカーの設置助成
- 家具転倒防止器具助成の拡充
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公明党が議会の場で 異常な市民団体攻撃
安倍政権への批判封じる言いがかり |
公明党は予算委員会員で、日本医療福祉生協連が発行しているチラシや新日本婦人の会が展示しているちぎり絵をとりあげて、内容に問題がある等とのべました。しかし、自主的な団体が医療や介護制度の改悪を批判したり、現政権の退陣をうながすことは、憲法で保障された表現の自由に属することです。 政府与党に都合の悪いことを言われたからと、当該団体が反論もできない委員会の場で一方的な決めつけをおこない、非難するなどは、極めて公平性に欠ける議論です。 しかも、医療介護連携や男女共同参画事業など区の施策にも長年にわたって協力してきたこられの団体に、理事者まで巻き込んで区の指導を行え等と執拗に迫る質疑は、常軌を逸したものです。公明党は、政府与党として自ら進めた政策で、国民の不安や怒りが出されているならば、団体などが発行する宣伝物をたたいて抑え込もうというのではなく、正々堂々と政策論争で問うべきです。
意見書反対討論の場を借り、異様な反共攻撃
23日区議会本会議では、日本共産党が提案した「企業・団体献金の禁止を求める意見書」の反対討論に立った公明党の坂口勝也議員が、本筋から外れた異様な日本共産党攻撃を行いました。
最初は「企業団体献金をなくすために努力をしてきたのが公明党」と賛成討論かとも受けとれる議論を展開していた坂口氏は、突然、「日本共産党はあっせん利得処罰法に反対した。反対だけが実績でなんのポリシーもない。コロコロ主張が変わる政党だ」と攻撃。その後も「消費税を増税するなというのは福祉切り捨て」「憲法を守ると言うが改憲政党」「ご都合主義、党利党略の党」と誹謗・中傷しました。発言は場違いにとどまらず、議会の品位を汚すものです。
さらに、議会会派が提出する意見書は、政務調査会長会で事前調整を行うことになっています。内容云々ではなく「日本共産党が出す意見書だから」という反対理由は、政調会の存在意義や民主主義を否定する主張に他なりません。 |
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