東十条病院が10月末日をもって全科休診、11月以降の病院運営は未定という報に接し、北区議会は10月23日、「医療法人社団りんご会東十条病院の万全な対応を求める要望吉」を院長に提出した。
ところが、同病院を運営する医療法人社団りんご会は11月9日、東京都に対し、病院を廃止する方針を伝えた。
今回の同院の全面休診につぐ廃院は、33万北区民に医療に対する大きな不安を与えただけにとどまらず、同院の16科目の診療内容や350床の病床消滅が、北区を含む二次保健医療圏域の病床数減少に拍車をかけることになり、区民の不安はさらに高まっている。
特に、この間の病床数削減によって、都自らの区西北部保健医療圏の基準病床数さえ下回る事態となったことは看過できない。
よって、本区議会は東京都に対し、地域医療を守る立場から、東十条病院廃院に伴う総合病院機能と東京都の基準病床数の確保を求めるものである。
右、地方自治法第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。
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