日本共産党北区議員団は3月22日の北区議会第一回定例会最終本会議に、北区一般会計予算案に対する「組み替え動議」を提出しました。山崎たい子党区議団幹事長が提案理由を説明し、切実な区民要望の実現を迫りました。また、野口まさと区議が新年度予算案に対する反対討論を行いました。
子育て支援など予算組み替え動議
山崎たい子、野口まさと両区議は、景気低迷が続く中、社会保障制度の改悪で負担は増え、年金は縮小、実質賃金は低下し、区民のくらし・雇用はさらに厳しくなっていると強調。ところが、新年度予算案には後期高齢医療と国保の保険料大幅値上げ等の負担増が盛り込まれていると指摘。保育園待機児解消等に一定の前進があるが、さらなる区民生活と地域経済の支援、福祉・教育等の充実に予算の組み替えを求めるとのべました。
財源に「基金」10億円
北区は新年度予算で「まちづくり基金」に今年も十条まちづくり分として10億円を計上し、累計90億円に達します。北区中期計画の向こう3年間の事業費は72億円ですが、国の補助金や交付金が措置されるため取り崩す基金は25億円で済むことが共産党区議団の質疑で明らかになりました。共産党区議団は、新年度積み増す10億円は不要不急、その財源は組み換え動機に使うべきと主張しました
動議には、共産、新社会が賛成しましたが、自民・公明などが反対し、可決に至りませんでした。
◇予算組み替え動議
=15項目中、主なもの
①待機児解消に向け、区有地等を活用し認可園を中心としたさらなる定員増。また、保育士などの処遇改善の充実
②学童クラブの待機児解消に向けた施設増
③就学援助入学支度金の前倒し支給を小中で拡充・実施
④学習支援・子ども食堂等を実施する団体への支援
⑤国民健康保険料の大幅引き上げを緩和するため、均等割引き上げ額の軽減措置
⑥民間空き家、賃貸住宅などを活用し、児童養護施設退所者、子育て・障害・高齢等所帯に家賃補助の実施
⑦ヘルシー入浴券(区民負担100円)の浴場組合への補助増額
⑧プレミアム付き区内共通商品券の増刷・拡充して発行
⑨コミュニティバスの新規路線検討、浮閒地域等のバス路線復活など、交通手段の拡充 |