北社保病院で働きたい 元都南病院職員が抗議
東京北社会保険病院(東京・北区)の開設をめぐって厚生労働省・社会保険庁の方針変更で旧社会保険都南総合病院(品川区)を解雇された元職員らが6日、雇用確保を求めて厚労省前で抗議行動をしました。
同省などを相手どり裁判をしている原告団と、健康保険病院労働組合の組合員ら50人が全国から参加。
原告の薬剤師、興津信行さん(51)は「坂口厚労相らの政治決定がなければ、いまごろ北社保病院で働いていられました。雇用確保の責任をちゃんと果たしてほしい」と訴えました。
都南病院職員は四月に開設予定だった北社保病院に異動することを前提に、開設準備にあたっていました。ところが、同庁が昨年末突然、北社会保険病院の運営委託先を白紙に。3月には都南病院を閉鎖。再就職の決まらない職員など35人が解雇通告されました。雇用継続を求め裁判に。
6月、新委託先に社団法人・地域医療振興協会が決まりましたが、同協会が9月に採用を内定したのは原告団8人のうち3人だけでした。
同庁は新委託先の「運営の条件」として都南病院職員の雇用に「配慮する」として、国会でも答弁していました。
興津さんは不採用の通知に「すごいショックを受けました」。3人の子どもがおり、失業保険と妻のパート賃金、組合の援助でやっとの生活。「何としても北社保病院で働かせてほしい」といいます。
2003 .10.07付け しんぶん赤旗より
東京社会保険庁病院開設急げ
山岸12区候補ら厚労省に要望
日本共産党の山岸光夫衆院東京12区候補と党北、足立両地区委員会は7日、介護・医療に関する要望書を厚生労働省に提出しました。小池晃参院議員が同席しました。
要望書は、介護関係者や患者、家族などから寄せられた要望、地域の実態に基づきまとめたもので、①介護保険法の見直しにあたって②医療に関する要望③東京北社会保険病院の早期開設-の3分野13項目。利用料負担が重くサービス受給を抑制せざるを得ない事態の解決や、特別養護老人ホーム倍増など介護の基盤整備などを求めています。
|
要望書を厚生労働省に手渡す
(右から)
小池、山岸、さがら、ぬかが、の各氏
=7日、参院議員会館
|
山岸候補は、「寄せられた声からも、在宅介護の基盤整備、介護従事者の労働条件整備が本当に必要となっている。医療も、今年の健康保険本人3割負担は負担が大きく、真剣な検討が必要だ。遅れている北社会保険病院の開設も急がれる」と国の対応を求めました。
相楽淑子北区議は「地域には高齢者も多く、総合病院と介護施設が本当に求められている」とのべ、ぬかが和子足立区議は「介護保険利用料の重さから足立区では24時間介護の利用が激減した。見直しが必要です」と求めました。
2003.10.08付け しんぶん赤旗より
|
桜並木にふたたび姿を見せた新病院の看板
2003.9.29撮影 |
|