2005年6月1日(水)「しんぶん赤旗」
浜渦副知事の刑事告発を
都議会 百条委が議決し要求
社会福祉総合学院の運営をめぐる東京都議会の調査特別委員会(百条委員会)は三十一日、石原慎太郎知事の側近である浜渦武生副知事を地方自治法に基づき刑事告発するよう議長に求める議決を、民主党を除く全会派の賛成で可決しました。
六月一日開会の第二回定例会で議決されれば、正式に告発されることになります。
社会福祉総合学院の問題をめぐっては、浜渦氏が三月の予算特別委員会の質疑で取り上げるよう民主党に依頼したことが発覚。百条委は十二日、質問依頼を否定した浜渦氏の証言を偽証と認定していました。
百条委は、桜井巌出納長についても、公用車に同乗した人物を明らかにしないなど、不誠実な対応で委員会の調査を妨げたとして、問責決議を行うことを全会一致で承認しました。
また、百条委で非公開扱いとなった都職員から提出された陳述書の個人名が特定されるような発言をし、議会外で百条委を非難する発言をした民主党の柿沢未途都議の問責決議を求める議決を、自民、公明の賛成多数で可決。日本共産党のそねはじめ都議は、柿沢氏が個人名を特定されるような発言をしたことについて、「委員長からの厳重注意など厳しい対応が必要だ」と指摘。議会外での議員の発言を問責の対象にすることはあってはならないとの立場から、本会議での問責決議は不適切だとして、採決には反対しました。
桜井、柿沢両氏の問責決議の扱いは、一日の議会運営委員会の協議に委ねられます。
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