2023. 02. 20
2回目で、審理打ち切り!?
特定整備路線86号線(赤羽西地域)控訴審
2月17日東京地裁101号法廷にて、控訴審の2回目が行われました。私も原告団のみなさんと一緒に傍聴しました。
北区赤羽西都道86号線計画に対する事業認可取り消しを求めた一審判決では審理不十分なまま住民の訴えが棄却されました。原告団はこれを不服として、東京高等裁判所に控訴理由を提出。控訴審裁判がはじまりました。(86NEWSより)
日刊建設工業新聞(2022年5月13日付け)の記事によると
「北区で計画する都市計画道路補助線街路第86号線の整備事業に関連し、昨年度に実施した施行時と完成時の水源の影響判定を含む地下水調査で、擁壁部とトンネル部の地下水位に影響が及ぶことが判明した。これを受け補助86号線の路線全体を包括して3D浸透流解析を実施し、地下水流動を評価する必要が生じた。」と報じています。
また、履行期間は2023年3月24日までとしています。
新たなデーターに基づく審理を
今回の裁判で原告は、3月24日までに履行する調査データーに基づき、判明した事実に基づくこと、またそのデーターに基づく専門家の意見書も加味し、審理することを裁判長に求めました。この求めに対し、却下となり結審することが言い渡されました。「却下し、結審とする」と裁判長の声が響いたとき、「納得できない!」言葉にならない声が傍聴席から漏れました。
ブレることなく住民の闘いは続く
その後、開催された弁護団からの報告集会では、被告は、86号線全体の調査が必要と認識しており、なぜ追加の調査発注が必要だったかの説明もない。地下水は、地盤沈下にも影響があるのではないかと、住民は心配になっている、生活にも影響がある資料なのに、住民生活にはまるで関心がないかのようだ、不誠実な対応だと思いが述べられました。
原告団も、たった2回の審理で結審が言い渡され、新たなデーターも取り上げてもらえず、判決が言い渡されることについて、「頭をがああああんと殴られたようだと」ショックを隠しきれないといった感想が相次ぎました。
住民不在の道路計画、住環境、自然環境を守る住民の尊い闘いは、これからもブレることはありません。赤羽西地域そして、東京都の特定整備路線で闘っている各地域の皆さんと力を合わせようと意志統一しました。
まちづくりの姿勢は4月に行われる区長選挙でも問われる課題です。私も住民を励まし、これからも一緒に頑張って行こうとさらに強く思いました。
赤羽自然観察公園ご利用の皆さん、ぜひ現地(道路計画地)に足を運んでみてください。一度、失った自然は元には戻りません