要請書
東京都知事 石原 慎太郎 殿
2005年5月2日
日本共産党都議会議員 曽根 肇
日本共産党北区議員団
団 長 福島 宏紀
幹事長 八巻 直人
北区は、4月19日、豊島五丁目団地および近隣の区有施設の土壌汚染調査の結果を公表し、関係住民への説明を行いました。
それによりますと保育園、公園から環境基準を上回るダイオキシン類が検出され、住民の間には、生命と健康、安全な住環境の確保に大きな不安と疑問が広がっています。
私どもは現地の調査、説明会などに出席し、去る4月22日には北区に、同28日には都市再生機構に対して緊急の申し入れを行って参りました。
その内容は住民の不安に対し、汚染原因の解明、正確な状況把握、全面的で抜本的な安全対策の確立、そして当面の対応策等を求めてきました。
特に東京都は、ダイオキシン類対策特別措置法にもとずく調査や対策についての法的権限を有しており、その指導性の発揮が求められています。
つきましては、住民の意見をよく聞き、関係機関と協力し、左記の点について至急対応されますよう要請します。
「公団住宅に入居したい」「公団住宅に住み続けたい」という住民の願いにこたえ、払い続けられる家賃、安心して住み続けられる公団住宅にするため、次の要請をいたします。
記
1、 |
豊島五丁目団地および周辺地域のダイオキシン類に係る土壌汚染調査(詳細調査も含む) の方針を明確にし、全面的な調査を早急に実施すること。 |
2、 |
土壌汚染調査の結果をふまえ、汚染処理および拡散防止計画を策定すること。 |
3、 |
前二項を決定するに際し、住民等の意見が十分に反映できるように機会ある毎に、
説明会 (公聴会)等を開くこと。 |
4、 |
園庭等が使用出来なくなった、保育園については関係者の意見、要望を尊重すること。 |
5、 |
北区内には、他にも化学、金属等の工場跡地が公共施設や住宅となっている所が多く、この 際、土壌についての点検を行うこと。 |
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