日本共産党北区議員 本田正則
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ひとりごと


2007年10月11日(木)

 久しぶりのひとりごとです。
 9日に、決算特別委員会が終わりました。
 毎日の質疑の準備に追われ忙しい思いをしました。
 とりあえず、今議会で出された問題について、感じたことを並べておきたいと思います。
1.コミュニティバスの運行がようやく実施段階に入りました。とりあえずのモデル運行ですが、なんとしても本格運行に入れるようにこれからも、みなさんと協力していきたいと思っています。ニュース参照してください。
 マンションに関して、「集合住宅の建築と管理に関する条例の骨子案」が示されパブリックコメント(住民意見公募)が行われています。ワンルームマンションの建築規制を行うためのものですが、これで充分とは思えません。まずワンルームマンション30戸まではフリーパスです。30戸を超えるものについては、その半分はファミリータイプにという形になっていますが、今、田端にどんどん建っているマンションは、30戸規模のものがかなりありますし、これではほとんど規制にならない感じです。もう少し詳細に検討しますが、みなさんのご意見も聞きたい。あわせてどんどん、北区に意見を出して頂きたいと思います。私は、若い家族向けの低家賃住宅や、高齢者向けの低家賃住宅を建てる大家さんに補助をすることも大切だと思っています。(いまワーキングプアとか、年金の目減りが大変な時代ですから)あわせて、余り大きなマンションが建たないように地域のみなさんが話し合って、自分で自分を縛る「地区計画」を忌める事をもっと奨励したり、応援したりするのが大事だと思います。3回しか立たないと思っていた土地に、どんどん7階建て8階建てが建つ時代ですから。

2.文教委員会についてはまとめを出しておきました。赤羽の新設サッカー場に観客席などがビルトインされることになったのは、頑張った甲斐があったと嬉しく思っています。

3.今回の決算委員会は、委員会開催中に次々に新しい問題が出てきました。

(1)まず東十条病院の全面休診問題です。10月末までで休診との当初の話でしたが、再建計画が無ければ廃院。ところが、問題は医師不足にあり、そう簡単に再建計画を作るのは難しいようです。廃院となれば売れません。売れないことになったら、法人も困るでしょう。北区にとっても350床のベッドが消えてなくなることになります。
 売れない仕組みというのは、西ヶ原にある独立行政法人国立印刷局東京病院が、リハビリ専門病院として売ろうとしたときに明らかになりました。北区がこれまでの診療科目、ベッドを維持してくれないと困るから、リハビリ病院については同意できないとした結果です。病院の開設というのが、北、板橋、豊島、練馬の東京西北部第二次医療圏で規制されているからです。ブロック全体のベッド数が過剰だからということで、北区では病院の新設ができない仕組みなんです。今ある病院を売場合でも、その法人立の病院を廃院して、新法人が病院を新設すると言う手続きになるので、当該自治体である北区の賛成が得られた場合に限って、新法人による病院運営ができる仕組みなんだそうです。
 どのような再建計画ができるのか。少なくとも、北区が、350床のベッドを失うことがないように、北区も大いに努力してもらわなければならないと思っています。

(2)あっと驚いたのは、渋沢庭園の展示施設新築問題。飛鳥山公園内の旧渋沢邸の跡地に、国の「重要文化財」に指定された大正期の2つの建物、「晩香廬」と「青淵文庫」があります。この「晩香廬」の10b隣りに、「晩香廬」より大きな、展示と保管と管理のための建物を建てるということです。公明党の議員さんが暴露して、北区の文化財担当も改めて文化庁の意見を照会すると言っています。
 公明党の議員さんの主張は、世界遺産の選定などに携わった方など著名な方々のご意見も聞いた上で、この建築は重要文化財「晩香廬」隣接にふさわしくないという立場のものでした。私も文化財保護の観点からその通りだと思ったので、「全く同感だ」と発言しておきました。その後、最終日9日の補足質疑で同僚議員のアドバイスもあって、文化庁だけでなく、区議会・区民・学会にも広く情報を公開して意見を聴取すべきだという主張もしました。
 その後改めて、文化財保護審議会の議事録を取り寄せましたら、「できれば樹木に隠れるように」「文化財の方に問題はないか」「大屋の立場なら強い立場でものが言えるので、要求すべきことがあれば言った方がよい」など批判的な意見がかなり出ています。
 公園や文化財の担当のところで、もう一度、文化庁の意見や、学会・区民の意見も聞いて、議会にもかけ、対処すべきです。議会や教育委員会に報告がなかったのはどう考えても問題があります。なにしろ、北区の土地に建てるものだし、文化財の隣りに建てるのだから、慎重の上にも慎重を期し、場合によっては、おやめ頂くことも選択肢に入れるべきでしょう。

(3)指定管理者で、「官から民へ」の動きが進んでいます。びっくりしたのはもう一つ。「改革」「官から民へ」「そうはいっても低賃金労働はダメ」と主張してきた民主党の議員さんが、博物館の指定管理者移行には反対と明言したことです。
  しかし、博物館以外にも、外部化問題は深刻です。一番気になるのは、指定管理者になった、もとの受託法人で、賃金水準が下がり、「おやめになった方の補充が効かない」「新規採用への応募がなくなってきた」といったお話があちこちで出始めていることです。障がい者の訓練施設、高齢者施設、子育て支援施設などでは専門性と、利用者とのコミュニケーションが問われますが、これも勉強し、研鑽を積み、経験を重ねて初めて身に付くもの。専門の学校を出たからといって、明日から一人前の仕事ができるわけではありません。

 その他にも、田端3丁目のマンション紛争や、田端の区画整理、北区が始めるコミュニティバスの運行等に関する住民みなさんの運動や、外大跡地周辺のまちづくり、UR都市機構の西ヶ原1丁目住宅の建て替えや移転、田端1丁目都営住宅の撤去に関する問題の発生、都立駒込病院の外部化に関する様々な問い合わせや調査に、様々な生活相談などでの対応が次々に必要になっています。


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