【区の答弁】
次に、直下型地震に備え、圧迫死予防策、焼死予防策強化をとのご質問にお答えします。 まず、「耐震改修目標達成を北区の目玉政策に」のうち、昨年九月の第三回定例会で頂いた助成限度額の引き上げなど、具体的な提案への対応についてです。
はじめに、木造住宅の耐震診断の促進につきましては、引き続き取り組んでいるところでございますが、耐震強度を満たさないものへの助成を、新耐震移行の建築物への助成については、建築基準法で、構造規定の最低基準の耐震強度を定めていることから、この最低基準を満たすものを助成対象としております。
また、耐震改修に伴う税控除の再延長につきましては、引き続き機会を捉え東京都に申し入れを行ってまいります。
周知につきましても、耐震化助成の相談時等自答にパンフレット等でご案内しております。 最後に、木造耐震化助成に関する、高齢者世帯等への上乗せ助成につきましては、今年度より、限度額を百万円から、百五十万円に変更しております。
次に、耐震化率の目標達成に向けた全庁的な取り組みと、出前学習を計画化して、圧迫死対策を強化すべきとのご質問にお答えします。
区では、地域防災計画にかかげた耐震化率の目標達成に向けた取り組みとして、耐震改修促進計画に基づき、町作り協議会や町会・自治会などに出向いて、住宅の耐震化の重要性について、様々な啓発活動を行っております。
また、地域での自主防災組織の会議など様々な会合において、関係部署が連携して耐震化の推進や家具転倒防止対策などの啓発を行っております。
今後も、普及・啓発に努めてまいります。
次に、現在の耐震改修促進計画の総括と、達成の手立てについてのご質問にお答えします。
区では、区民の耐震化への意欲を引き出す制度として、平成二一年度から、木造民間住宅耐震化促進事業を導入いたしました。
東日本大震災以後、一時的に申込者数が増加しましたが、近年、減少傾向にあることから、事業のパンフレットを町会・自治会を通じて、区内全域に回覧するなど、周知を図っております。
今後、木造住宅につきましては、平成三十二年度までに、耐震化率九十五%を目指し、区民の意識啓発に、一層努めるとともに、木造住宅密集地域における、不燃化特区事業等と連携を図りながら、耐震化を進めてまいります。
次に、家具固定の促進についてです。
北区では、現在、六十五歳以上の高齢者で構成される世帯などを対象として、家具転倒防止器具の取り付け事業を実施しています。
また、事業の周知・不急につきましては町会・自治会をはじめ、民生委員や高齢者あんしんセンターなどの協力を得て、周知・啓発に努めているところです。
あわせて、高層マンションの管理組合で行う防災教室など、様々な機会を捉え、より一層促進してまいります。
次に、感震ブレーカーの設置についてです。
町会・自治会独自で感震ブレーカーの普及活動を行った事例は、ご案内いただいた田端西台自治会のほかに承知しておりません。
北区といたしましては、区民への普及・啓発に取り組むとともに、特別区長会を通じて、国に対し、感震ブレーカー設置費用の補助制度創設を要望してまいります。 |