「09年度、10年度かつてない減収」!?
09年度は区民税や、都市税(全国では市町村税、23区の範囲では、都が徴収して区と都で使う財源)など29億円の減収でしたが、土地の売却や借金で5基金の合計を57億円増やし、3月補正で371億円と史上最高の積立額を確保しました。
また、10年度予算では51億円の減収を提示しました。
区民の暮らしの防波堤、さらに!
一方、区民には、不況のもとで賃金が減り、悪政で年金が減る中で、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料などが値上げになります。
北区が、10年度の対策として10億円規模の緊急景気対策、保育園の待機児解消への遊休施設活用を盛り込むなどの手を打ったことは評価できます。
しかし、区民は、家賃や更新料、ローンのボーナス払いなども厳しくなっています。住宅探しや夫婦の職探しが必要なのに、保育所の入所希望が定員増を上回り待機児が増えました。子育て世帯の転出が多いのもこれが一因です。
若者、子育て世帯や、高齢者のためにも、家賃補助やケア付き住宅など住宅施策の充実や、雇用できる企業の育成、住宅・教育・介護などの充実が求められています。
財源確保し、産業・住宅・福祉充実を
北区は、新「経営改革プラン」で@官製ワーキングプアを作る「外部化」推進や、A学校跡地売却などの資産活用で、基金とともに行政需要拡大に対処します。しかし予定外の減収では、@財政調整基金が底をつき、A学校改築基金B施設建設基金Cまちづくり基金D減債基金を前提とした行政計画が厳しくなるとしています。
しかしここ数年、毎年40〜70億円も予算を使い残して基金に回してきました。だから、@本庁舎は耐震改修だけして建て替えは時期を待つA国や都の財源吸い上げ阻止に全力をあげるB基金活用事業の中身を見直すなどすれば、区民のための産業活性化や住宅・福祉の充実は可能だと考えています。
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