赤羽駅リニューアル計画 JRが初めて住民向け説明
赤羽駅東西の商店街連合会と赤羽駅東口地区まちづくり協議会は4日、赤羽会館小ホールでJR赤羽駅リニューアル計画に関する関係者会議を開きました。JR東日本が、利用者や商店主らに対して初めておこなう公式な説明会ということで、たくさんの参加者がつめかけました。
ところが、JR側の説明はわずか10分程度。内容も、これまでプレスリリースされたことを繰り返すにとどまりました。
参加者からは「エキナカ商店街開発で地域活性化をはかるというが、周辺商店街の売り上げが下がらないという根拠はあるのか。周辺業者との競合を避けるとしたJR法10条に抵触しているのではないか」「利便性向上といっているが、通路が極端に狭くなり、ラッシュ時や災害時には混乱を招くのではないか」などの質問が出されましたが、JR側は明確な根拠を示さず、「計画当初から北区や商店街連合会とご相談させていただいている」などと苦し紛れの答弁に終始しました。
ある参加者は「東日本大震災で駅の公共性や安全性が問題になっているのに、利益だけを追求する今回の計画は白紙撤回すべき」と求めました。
JRはこうした声を真摯に受け止め、再度納得のゆく説明をおこなうべきです。
(2011.07.07)
赤羽駅改修工事で地域住民が国土交通省に要請
JR赤羽駅構内に60店舗もの「エキナカ商店街」をつくる改修工事について、駅利用者ら地域住民は、日本共産党の笠井亮衆院議員、のの山けん区議とともに国土交通省に要請をおこないました。
住民側はこれまで、公開説明会や利用者の安全対策を求めてきましたが、JR東日本はすでにこの3月、「エキュート赤羽」第Ⅰ期計画を開業させ、夏には第Ⅱ期計画も完成させる予定です。この日の要請では、JRがおこなった乗降・乗換客の流動シミュレーション結果の公開や、第Ⅱ期工事でできる中央通路(約4m)の幅を広げることなどを、JR東日本に指導するよう求めました。
申し入れに対し、国交省の担当者は「JRには地元の方との話し合いを徹底的にやるよう求めている」とのべ、この日の話し合いの内容もJR東日本に伝えると表明しました。一方、今回の事業は認定鉄道事業者であるJRに計画を一任しており、国交省は事後にしかチェックできないという問題点があることもうきぼりになりました。
(2011.05.25)
赤羽駅再開発を考える地域連絡会が国交省に要請
JR赤羽駅構内再開発問題を考える地域連絡会(代表・北区民主商工会)は18日、赤羽駅のリニューアル工事について、国土交通省に申し入れをおこないました。
会の代表は、JR東日本がこの3月、駅構内に60店舗のエキナカ商店街を開業しようとしていることをふまえ、(1)工事計画について地元への公開説明、(2)地元住民・商店が合意できる計画への見直し、(3)合意が得られるまでの工事凍結を、JRに指導するよう求める要望書を提出。参加者からは「毎日朝晩、赤羽駅を利用しているが、通路が狭められ、波に乗れない高齢者や障害者は、はじき出されてしまう」「工事中の駅構内はアメリカンフットボール状態。店ができて客がふえれば、混雑はもっとひどくなる」「駅の敷地はどこでも一等地。ここにどんな店でも出せるとなったら、地元商店街は大変な影響を受ける」など、発言があいつぎました。
国交省 JRと地元住民の交渉の場を
国交省の担当者は「赤羽駅の現状については、今日初めて聞いた。JR側とみなさんの間で交渉できるよう、調整したい」などと答えました。
参加者は「まずは国交省の担当者に現場を見に来てほしい」と要請しました。
(2011.02.18)
JRが「ecute赤羽」を正式にプレスリリース
JR東日本は1月19日、「赤羽駅リニューアル計画概要」を正式発表しました。プレスリリースによれば、構内約5600㎡に約60店舗のエキナカ商店街「エキュート赤羽」を開業するとともに新たなコンコース(通路)と エスカレーター(各ホーム上下2基・計8基) を設置するとしています。昨年11月から始まった改修工事以降、JRが計画の内容を明らかにしたのは初めてです。
JR東日本は、今回のリニューアルについて「赤羽駅は、朝夕を中心に乗り換えのお客さまが非常に多く、コンコース内が混雑しているため、乗り換え等のご利用をより快適にし、きれいでわかりやすい駅づくりに取り組みます」とのべています。しかし、改札奥の広場を約3分の1に狭め、店舗と店舗の間の通路も最大でわずか4メートルとする今回の計画は、ラッシュ時や災害時などの利用者の安全確保に大きな障害をもたらす危険性があります。
また、コンビニから惣菜、スイーツなどなんでもそろうエキナカの開業は、地元商店街にも少なくない影響を与えます。
日本共産党北区議員団はこれまで、JR東日本に対して、利用者の安全確保を第一にした改修計画、地元商店街と共存共栄できる出店計画に改善するよう求めてきました。
(2011.01.19)
のの山区議、区議会本会議で赤羽駅問題を問う
のの山けん区議は、11月26日の北区議会第4回定例会本会議で質問に立ち、11月から始まっている赤羽駅改修問題について、区の姿勢を質しました。
計画全容を明らかに
駅構内に60店舗のエキナカ商店街をつくる改修計画は、駅利用者や地元商店街にも大きな影響を与えます。ところが、工事が始まっている現在も、駅構内には計画の説明がありません。のの山区議は、詳細設計図や出店店舗計画など必要な資料をはじめ、計画の全容を明らかにするよう、区としてJRに求めるべき、と追及。区は「駅利用者や地元商店街に内容を周知するよう、JR東日本に申し入れていく」と答えました。
計画の見直しをJRに求めよ
続いて、のの山区議は、JR東日本との交渉や、東京近郊のエキナカ商店街の視察をふまえて、今回の計画の見直しが必要であるとのべ、JRにはたらきかけるよう区に求めました。
第1は、利用者の安全を第一にした計画とすることです。今回の改修によって、乗り換え客が交差する北改札構内の広場が、せりだした店舗によって3分の1程度の広さになってしまいます。また、新しくできる奥のコンコースは通路幅が最大4㍍で、ラッシュ時には肩と肩がぶつかるほどの狭さです。
第2は、地元商店街との共存共栄をはかれる計画にすることです。エキナカに出店予定の店舗は、コンビニ、飲食、カフェ、服飾雑貨、花、ベーカリー、惣菜、スイーツ、本と、なんでもそろう大商店街になり、地元商店街に大きなダメージを与える恐れがあります。
第3に、のの山区議は、周辺地域の活性化にむけた具体的な対策を、第4に、北口構内の公衆トイレ増設を求めました。
区は「引き続き、JR東日本に対して、必要な申し入れをおこなってゆく」などと答えました。
自転車駐輪場用地の提供を
最後に、改修とあわせJRに自転車駐輪場用地の提供を求めるよう要請。区は「引き続き協議し、提供を求めてゆく」と答えました。
(2010.11.26)
都内3ヵ所のecuteを再度視察
23日、赤羽駅改修問題の参考として、都内3ヵ所(品川、東京、立川)の「エキナカ商店街」を再視察しました。また、工事中の赤羽駅北口構内には、改修中であることをしめす「案内図」が掲示されていました。
(2010.11.26)
JR赤羽駅改修計画 新図面を入手
現在、改修工事がおこなわれているJR赤羽駅の新しい計画図面が手に入りました。
商店街や共産党議員団の要請で、若干の手直しをしているものの、敷地いっぱいに約60店舗を出店させる構想に基本的な変更はありません。JR東日本は、いまだにこうした計画について地元への説明会をおこなっていません。
中央通路幅わずか4m 動線さえぎる店舗
中央に設置される通路の幅は約4m。最も狭い通路は2mです。1日16万人にのぼる乗降客の往来に、支障が出る恐れがあります。改札奥の広場にも店舗がせり出し、埼京線や京浜東北線のエスカレーターへの動線をさえぎってしまいます。
雑貨からスイーツまで 地元商店街と競合
設置される店舗はコンビニから雑貨、飲食にスイーツと、まさにデパ地下なみの品ぞろえ。地元の商店街にも大きな影響を与えることは明らかです。JRは今回の計画で「地域活性化」をかかげていますが、これではエキナカの"一人勝ち"です。
(2010.11.18)
のの山けん区議、関東周辺のエキュートを視察
11月よりJR赤羽駅の改修工事が始まっています。北口改札内を拡張し、約60店舗の「エキナカ商店街」をつくる計画です。
JR東日本は、2005年から関東周辺の駅開発をおこなっています。すでに、大宮、品川、立川、日暮里、東京の各駅で「ecute」(エキュート)という名称の商業施設がオープン。赤羽駅では、来年6月までの改修工事をうけ、「ecute赤羽」が開業する見通しです。
のの山けん区議は10日、さがらとしこ区議や地域住民とともに日暮里駅、大宮駅を訪れ、駅利用者の通行の安全や、商店街の営業状況などを視察しました。
これらの駅では、乗降客の動線がしっかり確保されているのに対し、赤羽駅の改修計画では、改札口から階段、エスカレーターに向かう通路を店舗がふさいでしまう形になっているなど、問題点も明らかになりました。さらに調査を続けるとともに、JRにも改善を要請してゆきます。
赤羽駅では第Ⅰ期工事始まる
11月より北口改札奥手前に店舗を設置する第Ⅰ期工事が始まりました。
(2010.11.11)
のの山けん区議、関東周辺のエキュートを視察
11月より改修工事がおこなわれる赤羽駅の問題について、日本共産党北区議員団と、そねはじめ前都議は22日、JR東日本支社(田端)を訪ね、懇談、要請しました。
今回の工事は、北口改札内を拡張し約60店舗を出店させるとともに、中央付近に新たなエスカレーターを設置する計画です。
懇談の場で、党区議団を代表して、のの山区議が、(1)災害や事故などが発生した場合を考え、駅構内の通路の幅を十分にとることやコンコースを占有する物品販売の禁止など、利用者の安全確保、(2)地元商店街と共存共栄できる出店計画にする、(3)赤羽の街をアピールするオーロラビジョンの設置など、赤羽の街を活性化するための工夫をする、(4)駐輪場増設のための用地提供、(5)地域住民への説明会の開催をはじめとする情報公開、などを要請。JR側は、一つひとつについて回答し(下表参照)、現在、北口構内に出店している物品販売店については「季節の催事などをのぞき、基本的にはやめる方向で考えている」とのべました。
改修工事は、来年2011年の6月に完了する予定です。
(2010.10.22)
便利になるばかりではない? 赤羽駅改修計画
11月よりJR東日本による赤羽駅高架下リニューアル工事がはじまります。「便利になりそう」という期待の一方で、地元商店街などからは心配の声も出ています。
北口構内に60店舗
今回の計画では、北口構内を拡張し、約60の店舗を設置するとしています。当然ながら、駅の外からは切符を買って改札を通らないと買い物ができません。
どんな店が出るかは明らかにされていませんが、地元商店街からは「『降りてみたい駅』とふれこんでいるが、これでは駅の外で買い物をしなくなってしまう」などの意見が寄せられています。
災害時は大丈夫?
構内が広がるとはいえ、店舗スペースが密集し、コンコース(広場)や通路が狭くなります。毎日16万人の乗降客が行き交う赤羽駅ですが、北口構内から外への出口は改札一ヵ所ですから、災害や犯罪が発生した時には、逃げ道がありません。さらに、人気店などができて店の前に行列ができたりすれば、通行の障害がさらに増すことにもなりかねません。
利用者の安全を第一に考えた計画にすることが求められます。
住民には説明なし
JR東日本は、今回の計画を地元商店街に説明したとしています。しかし、地域住民向けにはいっさい説明会は開かれていません。7月末に突然、南口の店舗が閉店し「駅はどうなるの?」という声も、多数寄せられました。
工事に入る前に、JR東日本は、計画の全容を地域住民にしっかりと説明する責任があるのではないでしょうか。
(2010.09.30)
JRが赤羽駅高架下のリニューアル計画
JR東日本はこのたび、赤羽駅高架下リニューアル計画を発表しました。
「地域活性化」「駅の利便性向上」「日々の暮らしを楽しく」をコンセプトに、(1)ラチ外駅ビルを北ラチ内コンコースにする、(2)南ラチ外コンコース向けに店舗を設置する、などの改修をおこなう計画です。
南口改札前の店舗は7月31日をもってすでに閉店していますが、JRによれば11月から北口ラチ内工事を開始し、来年3月に既存コンコース部の改良(Ⅰ期工事)、来年6月までに同コンコース部拡充、エスカレーター新設(Ⅱ期工事)をおこなうとしています。
詳細については検討中とされていますが、すでに東口および西口の商店会むけに説明会がおこなわれ、今後、区議会にも計画の詳細が報告される予定です。
(2010.08.31)
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