ニセコ町は、全国で始めて住民自治基本条例(まちづくり条例)をつくった町です。
条例制定から、もうすぐ 10 年目を迎えるにあたり、公募の住民で構成された委員会で、見直しの議論に入っているところでした。
条例ができて何が一番変わったか?との私の質問に担当課長は、「何事も、住民に情報を公開、共有し、共にまちの事業をつくってゆこうという役所側の姿勢ー」と応えて下さいました。
その具体化のひとつとして「ことしのしごと」と称し、議会でいう「予算書」を住民向けに事業名で紹介する冊子は見ごたえがありました。
住民の目からわかりやすい言葉で、全ての事業を一つ一つ説明しその事業に予算がいくら使われているのかが書かれてありました。
その資料などを基にして、秋からは住民懇談会を開き町の三役や課長が地区をまわって、要望や声を聞き次年度の予算にも反映させるそうです。
今、ニセコ町は、美しい景観のリゾート地という魅力から外国資本が、農家から農地を何億円もかけて買い上げ、次々と開発するーという課題に直面しています。
農業や景観を、乱開発から守るために都市計画法の適応がない中、准都市計画という新しい観点でのルールづくりにとりくみ、景観法とあわせて規制してゆこうという方針で住民と共に、まちづくり条例にもとづき、取り組みをすすめていました。
まさに「自治をまもる」主体的な取り組みを学ばせていただきました。
写真は羊蹄山とアンヌプリ連峰
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