本日は、予算委員会 3 日目で、健康福祉・衛生費について集中質疑が行われました。全体として、ほとんどすべての会派が高齢者の見守り支援体制の確立を求め、地域の拠点となる「地域包括支援センター」の拡充等をとりあげました。(日本共産党は高齢化率50%の地域を担当している、さがらとしこ議員がその質疑を行いました。)
これまで日本共産党は、北区が高齢化率 23 区でもっとも高いからこそ、高齢者にとって安心できるモデル自治体をめざすべきと主張してきましたが、残念ながら高齢者一人当たりの予算は 23 区でも 17 位と低い水準にとどまっていることを指摘し、予算と施策拡充を求めてきました。
新年度、北区は「長生きするなら北区が一番」というスローガンをかかげ、 65 才以上の全高齢者実態把握調査を予算化し、今後、見守りが必要な高齢者の把握や支援体制の構築にふみだすことが表明され、議会もその方向で一丸となり、本日は真剣な議論がかわされました。
とても内容の濃い充実した一日だったと思います。実際の施策がスローガン通り、推進されるよう、日本共産党も、引き続きとり組んでまいります。
以下は、保育園の待機児解消などを中心に取りあげた、●山崎たい子の質疑と■理事者答弁要旨です。
●新年度では保育園待機児解消について、 6 つの認可保育園増設を中心に 362 名の定員増がはかられ、前進したと受けとめています。保育の実施にあたって、子どもと保育士の配置基準や区の特例や子どもの状況に応じた加算等、従来の基準にもとづいた職員配置ができているかどうか確認を求めます。
■これまでの基準通りの体制がはかられていると受けとめています。
●旧とよかわ幼稚園跡利用についてお聞き致します。
保育園待機児解消のため、平成 24 年 4 月開設で仮称豊島第2保育園の建設と、豊島第2・第3学童クラブが移転する計画で、今年度は改修費2億 6500 万円余の予算が計上されています。
昨年末、北区保育連絡会と北区の懇談の際、待機児解消に向けての取り組みは評価するが、いくつか心配な点があると要望や意見があがったと聞いている。一つに、乳幼児と学童の施設が一緒になることで、午睡など保障されるか、小さいこども達がいるから、お兄ちゃんお姉ちゃん達は静かにしてねと抑制されることはないか。二つ目に1、2歳児がそれぞれ25人定員と人数が多く、落ち着いた保育ができるのか心配、 3 つ目に、 40 名定員の二つの学童クラブが一緒になるが、どんな部屋の対応になるのか、④保護者への説明や要望を受ける機会を確保してほしいなど、意見がでていたと思います。こうした保護者や保育関係者が心配していることについて、どのように工夫・対応されようとしているのか、それぞれお答え下さい。
■一つ目については、1階を学童クラブ、2階を保育園と、当初の計画をいれかえて対応することとした。2点目については、部屋をそれぞれ分けるなどして対応をしていきたい。
3つ目については、40名定員の学童をそれぞれ部屋も分けて2つつくる。4つ目は学校の PTA や学童の保護者などへ新年度、早々に説明にはいりたい。
● PTA は役員だけでなく全体の説明をお願いしたい。また、施設的には豊島7丁目の豊島保育園が現在、児童館との合築の施設だが、それぞれ玄関が分かれ、施設空間が交わることはなく、別空間として独立しているが、今回の改修もそんなイメージか?
■玄関を別にして、空間も交わることがないよう考えています。
●保育園の送り迎えで駐輪のスペースは確保はどうか。
■施設周囲の道路をセットバックして確保する予定です。
●安全に配慮した対応をお願いしたい。
●1歳児が 25 人という定員は、親や関係者から見ると、相当大きな集団であると思う。現状の区立保育園でも多くて20人、平均では13~15人程度の規模である。きめ細かな対応を求める。二つの学童クラブの対応については以前、王子小学校内の学童クラブも二つの学童くらぶを設置し、定員も大規模だったが、トイレや水飲み場などが少なく、職員の方々も苦労していたことを記憶している。部屋は別だが水回りは一緒で効率的にしましょうと言うのではなく十分な確保を求めたい。 |