【山崎】 次に、首都高王子線についてうかがいます。 今月末29日に首都高王子線の板橋方面へのランプが開通する。先月18日に交通環境対策特別委員会で視察が行われ、会派からは交通安全対策、環境対策、そして地元住民への説明会の開催を求めた。この間、沿線住民、堀船1丁目町会の皆様への説明会が開催されているが、そこで出された住民の意見・要望についてお聞かせ下さい。 【課長】 2月26日と3月6日の2回開かれた。住民からは本線開通は認めたが、ランプ出入り口の開通は環境対策を引き続き求めており、了解したわけではない。本線の勾配があがっていくことや、オービスの設置が未確認であること、遮音壁のかさ上げなどの意見が出されていた。 【山崎】 先日の14日(土)に、ランプ開通前の住民見学会が実施されたが、当初、首都高からは住民に、その見学会と開通式典の案内が行われた。それに対し住民は「この間の環境対策はどうなっているのか、何の説明もなく開通しますよとは冗談じゃない!!」と、ものすごく怒って、急遽、事前の住民説明会となり、1回目でおさまらず、2回目の開催となったものだ。 1回目の説明会で、住民から「この間、騒音・振動が大きくなっている」との質問に「実は、」ということで、住民や区議会が実施させた騒音・振動対策、つなぎ目のない「ノージョイント化」が、溝田橋に近い橋脚のP78では「もう何年も前から壊れていてジョイントがある状態に戻っている。」との話があった。現状での騒音、振動調査が必要だと住民が求め、本日、お昼から24時間の騒音・振動測定、P78付近も追加し、2カ所で実施されると聞いている。 この環境測定をしっかり実施してもらい、すみやかに公表することが重要。 更に、大気汚染の資料では、NO2と浮遊粒子状物質SPMも、1年間の平均値で経年変化をしめす程度で、説明にならないお粗末な資料だった。 これにも住民は怒り、実態のわかるデータ・資料を示せと要望しました。 加えて排気棟の煤煙データも公開されていない。周辺住民からは洗濯物が汚れる、家のまわりを掃除しても黒いものがおちてる等、声が聞かれる。大気汚染については、排気筒の効果も含めて住民へも議会へも説明すべき。 これまでノージョイント化工法とあわせて、低周波騒音に対応するTMD(制震装置)の設置も行って、道路境界線でギリギリ環境基準の65デシベルという状況だった。これからランプが開通し、車両台数も増えた時に悪化する可能性が十分にある。環境測定データもみて、適切な対策をとってもらうことが重要。P78ジョイント部分の早急な改善、TMDの更なる設置、ランプの遮音壁は堀船1丁目の住居側が3㍍と低く、かさ上げと延伸せよと強く要望出ている。 加えて、特に夜間の騒音・振動がひどい。重量オーバーの大型車両がスピードをつけて走っていく時ものすごい音がすると。 14日の見学会では、私も中に入ってみてきたが、交通安全上も心配な点があった。料金所をぬけて、本線に右に入り合流する地点、スピードをつけて本線の車が走っていたら、とても怖くて本線に入れない、合流先にはすぐにトンネルになり視界も悪い。事故が起きる可能性が十分にあると感じた。 速度制限やオービス設置、注意喚起の大きな看板など、徹底してスピードを抑える手立てが必要だと思うが、以上述べた内容について、北区として首都高に求めてほしいがどうか? 【課長】 区としても検討できないか、住民の声を首都高に伝えていく。できるものはやってもらい、できないものはできないと相互理解を求めていく。