日本共産党北区議員 山崎たい子
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2018年

8月31日(金) おはようございます(^^)
今朝は、王子駅南口にて、たい子レポートを配布しながら、朝のご挨拶。

幾分、暑さが和らいできたとはいえ、まだまだ暑い!!通勤の皆様も、駅に着くまで、汗が流れて~。

もう一息!早く涼しくなりますように。
王子駅南口で朝のご挨拶 右、山崎たい子区議 王子駅南口
王子駅南口

8月28日(金) 小・中学校の新入学準備金が増額へ
北区議会第3回定例会の内示会が開催されました。補正予算の一つに、就学援助(所得制限あり)の小・中学校新入学準備金を増額する(案)、計2568万円余が、計上されました。

今年度の対象者は、小学1年生326人、中学1年生は413人。受給額は、ほぼ2倍、約2万円ほど増えるようにとなります。

党議員団は、新年度予算の組み替え動議も行い、6月の代表質問でも、「補正予算の対応を行って、入学準備金の増額を」と、求めていました。

子育て世帯に対する、経済的負担が大きい入学時期への支援の一助となります。
(^^)本当に嬉しいです。

8月25日(土) 実践!居住支援
研修会2日目は、分科会にて、各地の居住支援の取り組みを学びました。

福岡市の社会福祉協議会では、高齢者の住まいを確保していく上で、孤独死や火事など、不動産や大家さんがかかえている不安をとりのぞく事業が必要と、高齢者の見守りや緊急時の対応、万が一、亡くなった後の対応や家財処分なども含めて、居住支援をすすめる事業を行う仕組みを構築していました。

鹿児島市の「NPO法人やどかりサポート鹿児島」では、10年におよぶホームレスや生活困難者への支援を通じて、「つながり」と「居住の安定」は、明らかに関連があること。

入居支援は、アパート等をマッチングして終わりではない、生活がはじまった後も、居住の安定のための支援が必要。孤立を解消し、つながり、信頼の関係性を築いていくことが大切と、「身より問題」は、地域福祉の課題であることが強調されました。

北区でも、一日も早く、居住支援協議会が設置され、不動産関係者の方々、社会福祉協議会なども含め、行政との相互理解と信頼をつくりながら、区民の安定した居住確保が果たされるように、取り組んでいきたいと感じました。
生活保護問題議員研修会in鹿児島 桜島
鹿児島

8月24日(金)
生活保護問題議員研修会in鹿児島
24日~25日、鹿児島市の自治会館を会場に開催された、「第10回生活保護問題研修会」に参加しました。

冒頭、花園大学の吉住教授より基調報告。「今年10月からも更なる基準引き下げが予定されているが、貧困率が大きく改善されていないのに、ナショナルミニマムの生活保護基準を何故下げるのか?」

とりわけ、「生活扶助の母子加算の削減は180億円。(なんとオスプレイ1基分!)、受給世帯の67%にも影響し、子どもの貧困対策にも逆行するもの」と、厳しく指摘されました。

北区における母子世帯の生保利用者の影響についても、実態把握、必要な支援を提案しなければと思いました。

NPO法人抱撲の奥田知志理事長からは、30年にわたるホームレスなどの支援にかかわり、家族機能が崩壊、低下している今日、家族機能をどう「社会化」するかが問われている。

経済的貧困・ハウスレスは、なにが必要か、社会的孤立・ホームレスは、だれが必要か、「誰ひとり取り残さない」「ことわらない」姿勢が必要。伴走型の支援、関係性をつくることが大事と強調されました。

続いて、2017年に改正された「住宅セーフティネット法」も活用し、住宅確保と生活の維持を一体的にとりくむ、NPO法人抱撲の「見守り付きの地域居住」や、「生活支援付き共同住宅」の取り組みが紹介されました。

立教大学大学院の稲葉剛准教授からは、住まいは人権、ハウジングファーストの原則があらためて示され、一時生活施設、通過型との段階論ではなく、まず住宅を保障し、生活を立て直していく必要が強調されました。

北区の生活保護行政においても、住所が定まらない方の相談では、ネットカフェや無料低額宿泊所、一時的生活施設などに、まず案内されるのが通常です。

無料低額宿泊所の中には、貧困ビジネスと指摘される実態も少なくありません。そして、なかなか、見えにくくなっているのが実情でもあります。

講師の方々のお話をうかがい、あらためて、住まいは人権、居住支援のあり方を考えさせられました。
生活保護問題議員研修会in鹿児島 生活保護問題議員研修会in鹿児島
生活保護問題議員研修会in鹿児島

 


8月20日(月) 児童相談所など、児童福祉の拡充を
先日、子どもの権利擁護にかかわっている弁護士や、青少年をサポートしている方にお話を伺いました。

「東京都の児童相談所は、現在11箇所あるが、人口規模などからみても、本来2倍以上は必要です。児童福祉の予算規模が少なく、施設の総量、キャパシティが全く足りていない。土日、夜間も相談にいけない。」

「児童相談所や一時保護所の運営も、学習や活動、生活などの規制が厳しく、子どもの権利を保障する状況になりえていない。専門の職員、スタッフも不十分。」と。

「地域ごとに児童相談所、一時保護所開設必要。23区の開設、人事交流も行ってすすめてほしいが、人材確保が大きな課題。職員の若返りで、実力が足りていない。研修や経験必要であり、各区の子ども家庭支援センターとも連携し、地域の中で子どもをみていく体制をつくってほしい」

「H28年の児童福祉法改正により、常勤の弁護士配置がもりこまれた。子どもが意見を言えるように、子どもの権利を保障する体制、受け皿を拡充してほしい。」

「また、各区では児童相談所設置にむけての準備段階から、外部の有識者、児童福祉の専門家、保健師、弁護士、ユーザーの意見も入れてほしい。」と。

 困難をかかえている子どもに寄り添って、長く支援を続けてきた弁護士や、支援者の方の意見は、本当に切実で、まったなしの課題である。都も区も連携して、全力で応えていかなければならないと、あらためて痛感しました。
同僚議員の研修会でも、児童相談所の課題について学びました。
同僚議員の研修会でも、
児童相談所の課題について学びました。
コーヒーブレイク

8月18日(土) 平和のための北区の戦争展
18~19日の2日間、「平和のための北区の戦争展」が、北とぴあ地下展示ホールにてスタートしました。区内の個人、団体の皆様が、実行委員会形式で取り組み、今年で24回目。息の長い企画、本当に素晴らしい。

毎年、毎年、新たな展示物が加わり、内容も企画も充実。今年は、沖縄基地をめぐる運動や、慰安婦問題について、刷新されていました。

私も展示の準備をお手伝い。写真、資料、絵画、映像、語りなどと共に、戦争と平和をじっくり考え、感じるひと時となりました。
平和のための北区の戦争展 平和のための北区の戦争展
平和のための北区の戦争展 平和のための北区の戦争展
平和のための北区の戦争展 平和のための北区の戦争展
平和のための北区の戦争展  

8月17日(金) 紀州神社祭礼
地元、紀州神社のお祭りが19日まで行われます。ようやく涼しくなった風に旗がたなびき、残暑の気配となりました。

私は本日、夜の盆踊り大会で、交通整理のお手伝い。東京音頭、八木節、炭鉱節、北区音頭、、、。太鼓の音にあわせて、地域の皆様が軽快に踊ります。
かっこいいなあ~!!

私も、当番の後は、見よう見まねで、チャレンジしてみました(^^)
紀州神社祭礼 紀州神社祭礼
紀州神社祭礼 紀州神社祭礼

8月15日(水)
73年目の光復節記念式典
日本の植民地支配から解放されて、 73年目となる本日は、 同僚の野々山区議と共に、北区民団の皆様と、光復節記念式典に参加しました。
超党派の衆参国会議員も参列。

とりわけ今年は、金大中大統領と小渕首相の日韓パートナーシップ共同宣言から20周年を迎え、4月には、11年ぶりの南北首脳会談、6月には、史上初の米朝首脳会談と、平和の大きな流れが切り開かれた年です。

これからも、課題や困難は予想されますが、非核化、平和への歩みを確かなものへ。日本の憲法9条をいかしてこそ!と、式典に参列し、強く願いました。
73年目の光復節記念式典 73年目の光復節記念式典に参加する山崎たい子区議(右
73年目の光復節記念式典
73年目の光復節記念式典 73年目の光復節記念式典

8月11日(土)
その2
重度心身障害児親子の会スマイリーサン
レクレーション大会

赤羽体育館で開会されたスマイリーサンのレクレーション大会は、今年で3回目。
今年は、北区地域振興課の助成も受けて、障害のある人もない人も、子どもも大人も、みんなで楽しく過ごそうと企画されました。

色とりどりのバギー(子ども用の車イス)に乗った子ども達とママ・パパ、ご家族、 都の障害者スポーツセンターの指導員の皆さん、看護師さんや学生さんなどもスタッフで協力し、赤組、白組に分かれて、大玉ころがし、25m走、紅白玉いれ、大人の綱引き、全員リレーなどが熱戦。

声援に囲まれ、子ども達も大人もハッスル!笑顔がたくさん、とても生き生きした楽しい時間を、共に過ごすことができました。

身体を動かしながら、楽しく過ごした一日は、 明日からのエネルギーになることでしょう。大会を準備され、参加された皆さんに、心からのエールを送ります。
スマイリーサンのレクレーション大会 スマイリーサンのレクレーション大会
スマイリーサンのレクレーション大会  

8月11日(土)
その1
辺野古ブルーの日
埋めるな!辺野古 沖縄県民大会に7万人が集った。
翁長知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地NO!と。

県民大会に呼応する8.11首都圏大行動が、東池袋中央公園にて開催され、私も馳せ参じました。

照りつける陽ざし、集った人々の熱気で、滝のように汗が流れてくる。

時折吹き抜ける風に願いをのせて。決してあきらめない。抗い続ける。
沖縄に、辺野古に、基地はいらない。沖縄の地方自治と、日本の平和と、民主主義を守るために。
辺野古ブルーの日に参加した山崎たい子区議(右)。吉良よし子参議院議員(中)、山添拓参議院議員(左) 辺野古ブルーの日 に参加した山崎たい子区議(左)
辺野古ブルーの日 に参加した山z機太鼓区議(手前) 辺野古ブルーの日
辺野古ブルーの日 辺野古ブルーの日

8月9日(木) 子育て議員連盟発足
任期中に出産を経験している全国の地方議員らでつくる「出産議員ネットワーク」(私もメンバー)がよびかけて、子育て中の地方議員が安心して働けるよう、議会の環境を整備してゆこうと、「子育て議員連盟」が発足しました。

会場となった参議院会館の会議室には、東京、香川、兵庫、大阪、愛知、宮城など全国から、子育て中の地方議員約30人が参加!お互いに名刺交換をし、自己紹介しながら、互いの問題意識や要望などを出し合いました。

議員も他の仕事と同様、子育てと議員活動の両立には、たくさんの課題があります。北区議会は、本会議や委員会などが、午前9時以降から開会し、昨今は、その日18時を過ぎて開会していることはほとんどありませんが、他の自治体では午後から開会で、18時をゆうに超える議会もまだまだ多いようです。(都議会なども、、、)

子育て中の議員にとっては、保育園で通常みてもらえる時間も過ぎ、誰が子どもをみるのかと、その調整にも四苦八苦。

育児休暇について、代理投票制度について等、今後、介護や療養などでも課題となる問題について議論を深め、環境整備のアクションにつなべていこうと話し合いました。
子育て議員連盟発足
子育て議員連盟発足  

8月6日(月)
その2
酷暑からいのちを守る申し入れ
連日30度を超える暑さは、「酷暑災害」との言及が。 テレビからも、「いのちを守る対応を」と、熱中症対策が呼びかけられています。

区内でも、複数の方がお亡くなりになっているとの報道あり。

党区議団も、区民のご要望などを受け、「熱中症対策など酷暑から区民のいのちを守るための緊急申しいれ」を、花川区長へ行いました。

いのち最優先の対応、切実です。

「熱中症対策など酷暑から区民のいのちを守るための緊急申し入れ」はこちらをご覧ください

8月6日(月)
その1
目の前の子どもの実態から何が必要か
夏季セミナーの最終日は、二つの理論講座で学びました。

一つ目は、「わたくし」を土台にした学校カリキュラムを考えるとして、「子どもと教科書全国ネット21」代表委員・元聖心女子大学教員の鶴田敦子さんが講演。

最近、報道された、日大アメフト部の事件や、子どもの虐待死などにもふれながら、個人や家庭への反省を求める風潮、バッシングする風潮に疑問を呈し、もっとそこに至るようになった環境や社会、人々のくらしに目を向ける必要があるのではと問いかけました。

国が進めようとしている道徳教育は、評価の基準がないものを、権力が点数化して内面を評価する。人間が画一化する方向にすすんでいくのではないか。

幼児の時から、10項目の徳目を設定し、自己の感情をコントロールする力を、幼児教育としてすすめようとしている。わたしという個人、人間を否定する教育になるのでは?と問いかけました。

2つ目は、性教協代表幹事の浅井春夫さんから講演。

学習指導要綱でも「歯止め規定」があり、中学生では、妊娠、出産の経過は取り扱わない、SEXについては教えないということになっている。

子どもの性意識、性行動の調査から、正しい性知識の理解についても、高校生の正答率は3割であること。

性情報の知識をどこで得たかについて、学校、教科書は、わずか6.4%友人、先輩が44%、雑誌、書籍などが31%となっており、もはや「寝た子をおこす」というのはフェイクというのは、国際的にも調査で明らかになっている。

子どもを目の前にして、その実態をふまえて、教師は何を伝えたいか、教師の使命として実践することが求められていること。

包括的性教育とは、基本的人権を基盤にした「性の権利」、その目的は、個人の健康、安全、幸福の実現にあるもの。多様性やジェンダー平等の視点に貫かれ、大切なことは「どのような力を身につけるか」と語り、性を広くとらえ、人権を基盤にした性教育を保障してゆこうとよびかけました。

3日間の研修会を通じて、性の学びは生きるための根源的なもの、自分が主体的に、自分らしく生きる基本の力を学ぶこと、とても重要な学びであることがわかりました。

乳幼児から、生涯を通じて、包括的性教育が保障されるよう、取り組んでいきたい。

8月5日(日) 性の多様性を考える
夏期セミナー2日目は、分科会と模擬授業。午前中は、性の多様性を考える分科会に参加しました。

実際に、学校の授業の中で取り組んでいる内容を、スライドをみたり、グループ討議をしながら体験。

「王様と王様」という絵本を題材に、自分の中にある「ふつう」「常識」「規範」となるものを、「それってどうなのか?」と、繰り返し問いかけられ、個人を尊重するということの気づきを、たくさん得ることができました。

日本社会の中で、差別や偏見の痛み、苦悩にむきあうことは、たやすいいことでない。人権意識の低さやひとり一人の弱さが、強い側に身をおこうとすることで、防衛的にはたらくのではないか?

しかし、それは本当に自分を守ることにつながるのか。自分らしさや自分自身を失うことにつながるのではないのか。性の学びは、自分が人々が、自由に生きることができるように、根源的な学びではないのかーということを、考えさせられました。

午後は、恋愛とデートDVについての模擬授業を受講。

恋愛は、子ども達にとっても、一番関心が高い。中学生のリアルな友達関係を事例にして、自分の気持ちを大事にすることや相手を尊重する関係とはどういうことなのか、自分が相談されたら、どうアドバイスするか等、グループワーク。

「つきあう」ことがまだ、現実的ではない段階でも、「対等な関係」を築くことが、自分も相手も成長できる素敵な関係であることを伝えること。

「デートDV」という言葉や内容を、小・中学生の子ども達自身が獲得することの意義は、とても大きいと学ぶことができました。

8月4日(土) すべての人に性の学びを

8月4~6日、”人間と性”教育研究協議会主催の、第37回全国夏期セミナー長野大会に参加しました。今年のテーマは、すべての人に性の学びを~「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を活かしたあらたな実践をひらく~です。

初日の記念講演は、自らの性被害をのりこえながら、性暴力をなくし、被害者が自分らしく生きられる社会をと活動されている「一般社団法人Spring」代表理事の山本潤さん。

お話の冒頭から衝撃。「あなたの初めての性体験、性交体験を、リアルに隣人と語り合って下さい」との提案。会場からどよめき、胸がドキドキ、頭の中もグルグルとうろたえる実感。

そこですかさず、「皆さん、今の感じ、どうですか?」「性被害を受けた人が、それを語らなければならない困難さや、痛みを想像することができたのではないでしょうか?」と。

そして、「私の話を何故、聞きたいのか?」と問いかけ、「性暴力や被害を受けずに、そして、受けても自分らしく生きていけるために、共に変化をおこしていきたい」と。

参加者ひとり一人へ、「あなたは、当事者としてどう行動してゆくのか」と、その主体性をメッセージされました。

性被害を受けた人に、「言ってはいけないこと」や、相談者としてできることは、「あなたを信じるよ」「あなたのせいじゃないよ」「あなたは一人じゃない。性暴力はたくさん起きている。あなたがおかしいわけじゃない」と伝えること。自分も活かせるようにしてしていきたいと感じました。

第2部のトークセッションでは、地域で「川中島の保健室」を開いたり、「フリースペース十色」という居場所づくりに取り組んでいる元養護教諭の方々より、人とのかかわり、地域での生き生きとした実践をうかがうことができ、学び続けることの大切さを実感しました。

、第37回全国夏期セミナー長野大会に参加した山崎たい子区議(右)、さがらとしこ区議(左) 、第37回全国夏期セミナー長野大会
、第37回全国夏期セミナー長野大会 、第37回全国夏期セミナー長野大会

8月2日(木) 豊島中央通り商店街七夕祭り
毎年恒例、地元商店街のお祭り、8月1日~5日まで開催中。
連日の暑さで、体調管理も大変な中、商店街の七夕飾りに励まされます。

本日夕方は、ハワイアン。
地域の皆様と癒やしのひと時を過ごしました(^^)
豊島中央通り商店街七夕祭り 豊島中央通り商店街七夕祭り
豊島中央通り商店街七夕祭り 豊島中央通り商店街七夕祭り
豊島中央通り商店街七夕祭り 豊島中央通り商店街七夕祭り
豊島中央通り商店街七夕祭り 豊島中央通り商店街七夕祭り

8月1日(水) 保育研究所の保育セミナーに参加して
午前中は、講義1、保育をめぐる状況の変化と制度、政策の動向と題し、逆井直紀氏が講演。待機児解消にむけた保育園整備の中で、自治体が関与せず、内閣府からの直接補助により設置できる「企業型保育所」が、この1~2年、全国で2597施設、定員6万人と、小規模保育所などの地域型保育と同じくらい増えている状況あり。自治体との関係があらためて課題となっていると感じました。

子ども・子育てプランは、2020年の5年後の見直しにむけ、今年は準備の年であり、保育量算定の調査や提供体制の検討が必要。また、国が検討している保育料の無償化の内容について、基本は3歳児以上が対象となること。2歳児以下は住民税非課税で、月4.2万円を上限とすること、無償化に伴い、給食費の実費徴収の可能性などが報告されたが、財源は消費税増税でもあり課題があると
感じました。

講義2として、ジャーナリストの猪熊弘子氏より、保育の質と待機児解消について、各自治体の整備により、地域のアンバランスがあるものの、前年より33%減少(毎日新聞調査)。その中でも、1歳児は待機児が多く、引き続き課題であること。また、育児休業は1歳半まで延長可能であるが、保育園入所の不承諾を、育児休業延長の条件にしないよう企業側に求めるべきと提言されました。

また、待機児解消のために、小規模、企業型保育などが増加しているが、子どもの権利としての保育保障を考えた時、諸外国との比較でも、先進国で最低、最悪基準である保育士配置基準を改善し、保育の質を良くしていくことが重要と話され、大変、共感しました。

村山祐一氏からは、2018年7月21日付、東京新聞にて、2017年の国民生活実態調査で、18歳未満の子どもを持つ母親の就労が、はじめて7割を超えたとの記事が紹介され、村山氏の試算では、保育園の利用率が、2000年を100とした場合、2017年では、0歳児が2.6倍、1~2歳児が2.3倍となっている。保育料の無償化は良いが、保育需要が増すことも予想され、全ての子どもが保育園に入れるようにする必要あると強調されました。

午後からは、講義3、保育士不足の現状・保育労働の実態と処遇改善について、名城大学の箕輪明子准教授より講義。
女性の就労率が上がり、保育の需要がますます高まり、保育園整備がすすむ一方、保育士が不足し、東京では2018年の求人倍率が6.43倍。常勤も、パートも足りず、保育の質にもかかわってくる。定員減も生じている事態と指摘されました。

この間、保育士確保策として、賃金などの処遇改善、宿舎借り上げなどの福利厚生補助などが実施されたが、2000年の水準まで、賃金水準回復していない。月額給与20万円以下が、2017年、40.2%と、全産業21%の2倍。未だに膨大な低賃金層をかかえている。更に、労働環境も、長時間労働、過重業務であることが、愛知県保育労働実態調査(1万人規模、正規4割、一部、行政も協力して実施)で明らかになったことが紹介されました。

ナショナルミニマムとしての抜本的賃金引上げ、労働時間の削減、非正規も含めての処遇改善を実施し、働きやすい職場にしなければ、保育士確保はすすまないとして、1、保育士配置基準を引き上げ、公定価格に反映すること。2、労働法を用いて、保育最低賃金など職種別最賃の設定。未払い賃金の解消で人の配置をすすめること。3、公契約条例の制定での改善などが提言されました。
保育士の処遇改善は、子どもの権利の保障。保育者の権利保障でもあることを肝に銘じて、北区でもいかしていきたいと思います。
保育研究所の保育セミナー 保育研究所の保育セミナー
保育研究所の保育セミナー  
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