NO.108 2014年7月号 |
区議会議員 宇都宮 章
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地道な防災活動 発災時の体験
神谷二丁目南町会は昭和27年の発足、現在782世帯の町会で、平成4年から20年以上も自主防災訓練に取り組み、特に平成7年の阪神淡路大震災以後は、より本格的な訓練を行ってきました。3年前の東日本大震災の時は発災吾、すぐ4〜5人で町内を見回り、屋根瓦の破損を発見し消防署へ通報。すぐ駆けつけて対処したため、事なきを得ました。
また12班からなる町会名簿、災害時要援護者名簿にもどつき一軒一軒安否確認を行い「心細いときに来てもらえてほっとした」と大変喜ばれました。
避難所運営訓練 ペット対策も
平成24年から始まった東京都の「東京防災隣組」事業のなかで都内36団体が認定・普及の対象となりました。この中で神谷二丁目南町会は長年の地道な活動や発災時の活動が評価され、区の推薦を受け、区内では認定第一号となりました。
去年の訓練では、日曜日の午後2時46分に震災を想定した避難所運営訓練を行い、神谷小学校体育館に段ボールや、ブルーシートを敷いて避難体験をしています。
また、ペット愛好家の方々が独自の話し合い初め、秋にはペットを含めた自主避難訓練の計画を立てています。
災害時の避難場所 街かどに表示を
町会長はじめ役員、防災部の皆さんを中心に話し合われ、さまざまな意見が出されています。
その中で「これだけは何とか実現出来ないものか」として、集合場所の表示の提案がうまれました。
いざという時の避難のために、町内のごみの分別表示と同じように日頃から街角に掲示があれば、より混乱が避けられると言う提案です。
高齢者が多い地域、狭い道路、袋小路、見通しお悪い危険度の高い、密集地帯等でのモデル実施を含め区に検討を求めました。
(以上、6月定例区議会、宇都宮章区議個人質問の一部)
区の答弁
神谷二丁目南町会における東日本大震災の教訓を、生かした防災活動や、話し合いの中から生まれた、貴重な提案と受け止めています。今後、神谷地域防災会議などを通じて、地域の皆さまと検討してまいります。 |
売れている都営住宅の災害時対策 |
宇都宮章区議地域には、都営住宅が1291戸あります。内訳は、神谷二丁目都営渋滞区376戸(建替え中を除く)、三丁目709戸、王子五丁目団地216戸です。
神谷二丁目都営11・12号棟の一部と神谷中学校前三丁目都営62戸以外は、入居基準が60歳以上の高齢者向け住宅です。
建物は大地震の備えて耐震補強が進んでいますが、災害時には高齢者が高齢者を避難させなければならず、住民をいかに安全に避難させる事ができるか、各自治会共通の悩みです。
【子育て世代、働き盛り、高齢者など、複合した世代が住める都営住宅に!】
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【街の色】
7月5日 不戦の誓い固く 神谷慰霊祭 |
今年も神谷公園の慰霊碑の前で慰霊祭が行われました。先の大戦中、空襲で亡くなられた方のご冥福を祈り、専福寺のご住職の読教のなか参加者約30人が焼香。7月1日、安倍内閣が集団的自衛権の閣議決定を強行した直後でもあり、例年になく「再び戦争をしない平和な国」への思いがそれぞれのご挨拶に込められていました。神谷二丁目中町会主催のこの恒例行事は区内でも唯一のものとのこと。宇都宮区議も参列し挨拶しました。
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【ギャラリー】 |
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