NO.121 2015年6月号 |
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政府が国会に提出した平和安全法制と言っている戦争法案は、形の上では2本の法案です。 一つは「国際平和支援法」で、もう一つが自衛隊法、PKO法、周辺事態法など、10本の法案を1本にまとめた「平和安全法制整備法」と言います。二つの法案共に「平和」という文字が使われています。
「なにか平和に役立ちそうだ」という方もいらしゃるのではないかと思い特集記事を組みました。
三つの重大問題
平和というが自衛隊の役割を拡大
(1)後方支援というが必ず戦死者がでる
憲法9条の平和条項を破壊して、海外でアメリカの戦争に協力する「後方支援
」は、少しは安全というイメージがあるかもしれません。
後方支援は日本の造語で国際的には兵站(へいたん)と呼ばれ、武力行使と見なされて相手側から攻撃されます。
(2)危険な「治安維持」に道
民間人を殺傷する恐れ
PKO法改定で、アメリカが起こした戦争の後始末で内戦状態になったところに自衛隊が割って入る危険な治安維持任務に参加します。
また国連ではなくアメリカが主導する多国籍軍活動に自衛隊が参加し、活動を妨害する勢力を敵対勢力として武器使用を認めています。
(3)集団的自衛権で武力行使
先制攻撃の戦争にも参加
日本本土ではなく他国に対する武力攻撃でも「日本の存立が脅かされた」と、時の政府が判断すれば、集団的自衛権を発動して、アメリカ軍が先制攻撃した戦争に自衛隊が参加することになります。
参考人憲法学者3氏が「違憲」を表明
元自民幹部らも反対表明
6月4日の衆院憲法審議会で自民党、、公明党、次世代の党が推薦した早稲田大学教授長谷部恭男(やすお)氏、民主党が推薦した慶應大学名誉教授小林節(せつ)氏、維新の党が推薦した早稲田大学教授笹田栄司(えいじ)氏がそろって、集団的自衛権を可能にする戦争法案について「憲法に違反する」との認識を表明しました。
また、12日元自民党重鎮の山崎拓氏、亀井静香氏、藤井裕久氏、武村正義氏が「国策を誤ることになる」などの声明を発表し、法案反対の意志を表明しました。
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戦争法案」は廃案にと訴える宇都宮区議 |
6月4日衆院憲法審査会で、自・公・民などの各党が推薦した参考人の憲法学者3人が安倍内閣が提出した「平和安全法案」は憲法違反であると表明しました。
これを受けて日本共産党を始め野党各党は政府を追及して国会は紛糾しています。
9日に「合憲」とした政府見解は正に黒を白と言っていることと同じで支離滅裂です。
何としても廃案にしましょう。
毎週木曜日夕方5時〜6時に王子駅北口で宣伝行動をしますのでよろしく! |
自衛隊の「軍隊」に頼らず
日本の平和と安全を守るために |
日本共産党は、「北東アジア平和協力構想」を提唱しています。
関係諸国を律する平和のルールとして、武力の行使の放棄、紛争の平和的解決、内政不干渉、信頼醸成のための効果的な対話と協力の促進などを定める北東アジア規模の「友好協力条約」の締結をめざします。
北朝鮮問題について、「6カ国協議」の2005年9月の「共同声明」に立ち返り、非核の朝鮮半島をつくり、核・ミサイル・拉致・過去の清算などの諸懸案の包括的解決をはかり、この枠組みを、北東アジアの平和と安定の枠組みに発展させます。
この地域に存在する領土に関する紛争問題の解決にあたっては、歴史的事実と国際法に基づく冷静な外向的解決に徹し、力による状況変更、武力の行使および威嚇など、紛争をエスカレートさせる行動を厳に慎み、国際法にのっとり、友好的な協議および交渉をつうじて、紛争を解決する行動規範を結ぶことを目指します。(日本共産党ホームページ)
日本国憲法
第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 |
【街の色】 |
解体進む 日本製紙倉庫
右の写真は6月10日に解体工事がどのようになっているのか取材に行き撮影した物です。
倉庫はほとんど解体されて形を残していません。
もうすぐ建家の解体が終わり次に土台のコンクリートが土中深くまで流し込んであり、掘り出す工事は長期間に及びます。
これからが振動を伴う工事です。
民間マンションに売却された引き込み線跡地
日本通運引越センター跡地に建てられた「ザ・パークハウス東十条フレシア」マンションですが、付設の駐車場として引き込み線跡地が売却されました。
6月10日現在115戸の全室完売で8月中旬から入居が始まる予定です。
北区の要請で敷地内に遊歩道が造られています。
残る引き込み線跡地が遊歩道として整備される事を切に望みます。 |
シリーズ私の趣味の世界(1) |
経理事務所を辞し、飛鳥美術会に入会して10年になります。
入会のキッカケは、近くの銀行に飾ってあった先生の絵画「晩秋のプラハ城」を見たからです。
旅行したときスケッチが少しは上手くなればという軽い気持ちで、個展を開くなどと夢にも考えていませんでした。
翌年の2006年、初めて会主催のスペインへのヨーロッパ・スケッチ旅行に参加し、今までの長い人生の中で感じかなった新しい世界を体験し以後すっかり病み付きになりました。
また、新神谷橋のたもとを、よく散歩しているうちに、この川・隅田川にかかっている橋をスケッチしてみようと考えました。
私も高齢になり、体力と気力が少しは残っているうちに、会の美術展と併設して、作品を展示することにしました。
私の作品展は絵描きさんの個展と違い、趣味で絵を描いている者の一つの区切りとしてのものです。
二つのシリーズものにし、一つは「ヨーロッパ・スケッチ旅行」、二つ目は「隅田川にかかる橋」としました。
ヨーロッパ旅行シリーズでは、最初に「私のヨーロッパ・スケッチ旅行」という「思い」の短い文章をかかげ、その下に訪問したヨーロッパの地図をおきました。
I 『スペイン』ラ・マンチャ、アラゴン地方という見出しをつけ、その横に「旅行経路」の地図を置き、順次、それぞれの国で描いた絵を展示します。以下最後の VI『ポルトガル』『オランダ』まで同じやり方にします。すべての絵には題名の下に4〜5行以内のコメントをつけました。
隅田川にかかる橋シリーズも同じように、最初に、このシリーズを描いた「思い」を短い文章を書き、その下に25本の橋の図を描きました。橋の絵には同じように名の由来についてのコメントをつけました。ちなみに経理務所の職員とOB組に「お誘い」をお願いしたところ、「個展鑑賞&米寿祝い」を開くとの呼びかけをしてくれています。
東十条 N.K.
※第39回飛鳥美術展 北とぴあ展示ホール(地下1階)
AM10〜PM6:30 で 併設展示されます。 |
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