さよなら原発

 公園に近づくと、シンボルカラーの黄色い旗がたくさんひらめいています。東京電力福島第1原発事故から8年。毎年、続けられてきた区民による実行委員会主催の「さよなら原発」集会に、今年も参加しました。

 あの日、東京でも放射性物質による水道水の安全性が危惧され、店頭からあっという間に、ペットボトルの水がなくなりました。北区では、乳幼児のいる家庭に、職員の方々が1件1件訪問して、安全な水を配布してまわった時の感激は、今も忘れられません。

 子どもへの影響を心配する保護者の声にこたえ、区議団で放射線測定器を購入し、区内の公園、保育園、学校などを区議団総出で測定してまわり、除染などの対応を区に求めました。

 放射性物質は目に見えない。臭いもない。けれども、あの事故で、確実に吸い込んだ空気や口にした食物から、身体の中にとりこんだであろうそれは、私たちの健康にどんな影響を及ぼしてくるのか。その不安はかかえ続けたままです。

 原発は人類と共存しない。ひとつ残らず廃炉へ。そして、ふるさとと、日常のあたりまえのくらしを奪われた被災者の方々への謝罪と補償を。これからも求め続けます。

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