北区新年度予算の組み換え提案

 本日は、東京都北区議会第1回定例会の最終本会議。

 日本共産党北区議員団9名は、新社会党の福田光一議員と共同し、北区の一般会計予算及び、国民健康保険事業会計予算の組み換えを求める動議を提出し、私が提出議員を代表して、提案理由を説明。

 消費税10%増税や、新型コロナウイルス感染症によるくらしと経済への甚大な影響に鑑み、緊急支援を行うため、また、SDGsなどの国際的な課題に対する事業を推進するため、財政調整基金約2.5億円を財源として、13事業の実施を提案しました。

 ひとつが、新型コロナウイルス対策として、ひとり親家庭などへの休業助成金の支給に、4000万円。

 貧困・格差を是正するために、国民健康保険料の子どもの均等割を、5割に減額で、約1、1億円。この事業は、自営業やフリーランス、非正規雇用が多く加入している国保世帯において、コロナウイルスによる経済的支援としても重要です。

 上記、2つの事業で、組み換え額の約6割を占めます。経済的に厳しい区民を、北区として何とか支えていこうというものです。

 その他、実績のある区内共通商品券の発行を、緊急に2倍増刷する。介護人材確保ための奨励金支給や、熱中症による死亡をなくすためのエアコン設置助成、DVや虐待、性暴力など困難を抱える女性などへの相談や、一時滞在場所の提供事業の実施。

 ジェンダー平等推進では、同性パートナーシップ制度創設や包括的性教育の推進。

 地球温暖化防止では、再エネ、省エネなどの新エネルギー機器等普及事業費の増額。

 多文化共生では、窓口通訳のマンパワー確保と外国人のための日本語習得支援事業の実施などです。

 以上の組み替え動議は、残念ながら賛成少数で否決となりましたが、この間の組み換え動議で提案した事業54項目は、年度途中の補正予算や次年度予算などで、27項目が実施されてきています。どれも区民にとって切実な要望であり、引き続き、その実現にむけ力を尽くしてまいります。

最終本会議が終わり、仰ぎ見る桜

新型コロナウイルス感染症対策に関する申し入れ

 新型コロナウイルス感染症予防に関し、会派として、1月30日に初動の申し入れを行いましたが、その後の議会審議や要請を経て、改めて本朝、区長への申し入れを行いました。申し入れ内容は、大きく3点です。

 1つは、教育と子どもに関して、

 全国一律休校に伴う学校でのあずかり、学童クラブ、在宅での子どもの過ごし方について、文科省から校庭、体育館、外遊び奨励の通知が出た後も、現場ではまだまだ改善にいたっていない状況も一部にあり、重ねての奨励を要請しました。

 また、保育園の登園自粛にかかわる保育料の減額や、4月以降の育休延長の対応などについても要請しました。新宿区ではすでに決定済みにて、北区でも速やかに決定を求めました。

 2つは、中小業者・働く人への支援に関して、

 北区の緊急融資資金について、速やかに、補正予算で100件計上しましたが、3月8日以降、相談が相次ぎ、すでに6割くらいまで件数が伸びている状態とのこと。利用件数の拡大や、土、日、祝日の相談も要請しました。

 同席した危機管理室長からは、「積極的に相談を受け入れていく、これで終わりというこにはしない」とお答え頂きました。

 また、3月いっぱい給料が入らない。収入が減少して、生活が立ち行かない事態も想定され、緊急小口資金など、速やかな区の対応を要請しました。 

 3つは、感染拡大の防止、医療対応に関して、

 区が保有するマスク、消毒剤を、医療機関、介護事業所、子どもの施設などへ、柔軟に対応することや、区内での医療機関対応についても、風邪やコロナ感染症との見分けが難しい実態があり、保健所、医師会と十分協議して、対応して頂くよう要請しました。

 危機管理室長は「本日、医師会の話し合いで課題とする。マスクや医療材料についても、厚労省、東京都と連携して、対応していく」旨、お答え頂きました。

 また、国保の傷病手当金の支給ができるように体制を整えること。保険料の支払い困難な場合の、徴収猶予にも応じるよう要請しました。

区長へ要請する区議団

介護保険給付 計画と実績の乖離問題

 本日は決算特別委員会の歳入・特別会計の集中審議。私は、介護保険の運営について質問しました。

 わが会派は、この間、北区の介護認定が、他区に比べて要支援の割合が高いこと、介護保険給付費が、計画と実績で大きな乖離が生じていることが課題であると指摘してきました。

 平成27~29年度の第6期介護保険計画では、初年度7億、2年目が17億、3年目が20億円と、3年間で約40億円の乖離が生じました

 同様に、第7期計画の初年度、H30年度は19億円の乖離、執行率は93%となっており、2年目の今年度(令和元年度)はどのような見通しになるかとの質問に、「執行見込みは、9割前後」との回答でした。従って、今年度も、乖離は20億円前後になります。

 北区はこの問題について、計画に実績が届かないのは、生活介護の伸びが少ない。有料老人ホーム入所の軽度者が多かったことや、通所介護などが2時間単位から1時間単位に変わったことなどを説明しています。

 私は、認定が軽くでていないのか。介護サービスが十分届いているかどうか等、改めて北区の介護保険の運営を精査して頂くよう重ねて要望するとともに、

 2年続けて、20億円前後、使わなかったということは、結果として、保険料を多く取りすぎているということになる。第7期の介護保険料は、基準額で73380円。保険料が高すぎる。負担が重いとの区民の声は本当に多く、来年度から改定作業が始まる、第8期の介護保険計画の中で、

 必要な介護サービスを十分確保しつつ、適正な保険料にするために、準備基金も活用して、保険料の引き下げを図るべきだと質問しました。

 北区は、3年間の推計を見ながら、基金については、適正な活用を図っていく旨、答えました。

H29年度介護保険概要より
H30年度介護保険概要より

子どもに外遊びの保障を

 予算委員会、本日は、教育費及び環境、土木費の集中審議。

 コロナ感染の一斉休校で、生活が抑制されている子ども達の過ごし方の改善、外遊びなどについて質疑を行いました。

 教育委員会からは、適度に身体を動かすことが必要、心身ともにいきいきできる状態に配慮するよう学校に情報提供している。学校での子どものあずかり、1週間たち、校長会とも相談して、学童などでの対応を12日今日から一律、13時から早めることにした。児童館長も了解し応援体制をとる。校庭や体育館などの対応について、家で過ごしている子どもとの均衡をとりながら、できる範囲で身体を動かすようお願いした。

 家庭にいる子どもに対しても、文科省通知に示された内容(9日付、公園などでの外遊び)を、教育委員会として周知していく旨、示されました。

 私は重ねて「教育委員会の周知は重要であり、HPにアップして済ませるというのではなく、学校や保護者、区民に十分伝わるように対応すべき」と求めました。

 教育委員会からは、指導主事が学校を訪問した際も確認して、少しでもこどもがのびのびできるよう改善するようにしたい旨、答弁がありました。

 私は、校庭開放が行われている三鷹市の例や、臨時登校日のように、学年、学級ごとの対応など工夫もしながら、家庭で過ごしている子ども達も安心して校庭で遊べるように、引き続き改善に取り組んでほしいと要望しました。

 

重度心身障害や医療的ケアが必要な子どもへの支援

 本日は、北区議会予算委員会の福祉・衛生費に関する集中審議の一日。

 私は、大きく3点、1、多胎児家庭への支援、2、重度心身障害や医療的ケアが必要な子どもへの支援、3、虐待や性被害・性暴力を防止する研修や被害者への支援について、質問しました。

 多胎児家庭への支援については、東京都が新規事業としたタクシー代の補助や育児ヘルパー、ベビーシッターへの補助などを、速やかに北区の事業として実施すると共に、新年度拡充された「産後デイケア事業」(2つのNPO法人が実施)を利用する際も、利用料が軽減されるよう求めました。区は、検討していくと答弁。

 2つ目は、重度心身障害や医療的ケアが必要な子どもへの支援で、放課後デイサービスの増設をすすめる他、幼稚園、保育園などで、吸痰や導尿、経管栄養などができ、一般施設での受け入れがすすむよう、北区としての支援のしくみを早くつくってほしいとの要望です。

 放課後デイサービスについては、補助制度の活用、区内の遊休施設の活用も含め、民間法人を誘導しながら増設していくとの答弁。

 保育園などでの医療的ケア児童の受け入れについては、他自治体の取り組みを調査、研究していくとの答弁でした。

 私は、子ども達は日一日と成長していく。子どもの成長に寄り添った早急な整備をはかってほしい。自立支援協議会に設置された、医療的ケア児・者支援部会にも、当事者、保護者の参加を保障し、声を反映しながらすすめてほしいと、重ねて要望しました。北区は、当事者の参加を検討していくと答弁しました。

避難所運営に女性の視点・参画を

 本日は、北区議会予算委員会の総務・産業経済費の集中審議。

 私は、国際的な「スフィア基準」にも明記されている、女性や子どもなど、声をあげにくい人たちの意見の尊重、性暴力・DVの防止や支援について、北区の防災計画や避難所運営での取り組み状況を質問しました。

 暴力防止の啓発や安全性の確保、着替え、授乳、物干し、トイレなど女性専用スペースを確保し、なんでも話せる相談体制や空間づくり、ニーズに即した運営について、一般向けの研修セミナーの開催や、地域ごとの避難所訓練でも実践的に取り組んでいくこと、PTAをはじめ、子育て世代の参加を積極的に促していくことなど、提案、要望しました。

 北区からは、女性の視点で防災の取り組み、環境を整えていくことが、非常に重要だとの認識から、2年前に取り組んだ女性防災セミナーも大変好評で、さらに、より実践的な内容を学びたいとの意見があったことが紹介されました。そして、今後行う地域ごとの避難所訓練にもいかしていきたい等、大変、前向きな答弁を頂きました。

「災害時には、平常時の社会構造の問題が顕在化する」と言われています。女性の視点・参画による、日常的な防災の取り組みがすすむよう、自分自身も積極的に取り組んでいきたい。

 

 

オンラインフラワーデモ

 一日中、曇り空。時折、小雨も。夕方はかなりの冷え込みの中、ライトアップされた東京駅をバックに、オンラインフラワーデモが配信され、自宅で視聴しました。5800人を超える方々が参加されたそうです。

 今日は、国際女性デーでもあり、全国全ての都道府県で、フラワーデモが開催される予定であったが、コロナウイルス対策の渦中にて、オンライン開催となった。

 ミモザの花を胸に、おひとりお一人がスピーチ。引き込まれる。映像を通していても、ひとつになっているような共有感がある。

 最後にスピーチされた方は、先日、亡くなった姉のような存在の方の遺品を整理していたら、「# MeTooについて」とのスピーチ原稿を見つけたと。それは公開OKの原稿だからと、読み上げてくださった。

 刑法改正をみることなく、亡くなっていったたくさんの仲間のためにも、私たちがその願いを引き継いで、性暴力のない社会をつくる。刑法を必ず改正しようとよびかけていました。

 本当に、そうだ。共に、力強く前へ進もう。

 フラワーデモの主催者の北原みのりさん、SPRINGの山本潤さんが、最後に、5月9日、フラワーデモで何らかのアクションをしよう!とご案内がありました。

 私も、しっかり、手帳に書き込みました。

 

文教こども委員会開会

 本日、午後、北区議会文教子ども委員会が開会。教育委員会から改めて、2月28日以降の経過、3月2日より小学校において子どもをあずかると判断した内容と、5日までの学校での様子などが報告されました。

 子どものあずかりについて、2日は全体で1590人。各学校、多くて100人。少なくて10人強。5日は1300人代までに少しずつ減。

教育内容は自習だが、長くなって疲れ、身体を動かしたいとの声もある。

 学校長とどのような対応が望ましいか協議、本日午前中、校長会でも相談し、変更する予定になる。来週早々に判断していきたい。旨、報告されました。

 また、家庭で過ごしている子ども達へは電話で連絡をとったり、登校日を設定し、学年、学級単位で登校させて、自宅での過ごし方、健康状態の把握に努めている。

心配な子どもは子ども家庭支援センターや児童委員などと連携していく。

 学習内容については、学習コンテンツやポータルサイトなどHpで紹介し進めている。次の学年での継続した学習を教育として組み立てる。

 学校給食は、3月の1ヵ月分を返金する。など報告されました。

 今週、区議団では、保護者からの声、学校現場もお訪ねし把握した内容を、私が5日の予算委員会総括質疑で、6日は文教子ども委員会で、せいの恵子議員が質疑し、改善を求めました。 他会派の議員からも要望が出され、議会として日々、対応を重ねています。引き続き、皆様の声をお寄せください 。

予算委員会総括質疑、臨時休校中の子ども達への対応

本日は、北区議会予算特別委員会、会派を代表し、総括質疑を行いました。

テーマのひとつは、小学校での預りにおける子ども達の過ごし方について。

 先生方などのご尽力で、朝から各教室で子ども達は、少人数に分かれ、静かに自習学習している状況です。

 けれども、5時限目まで、約3週間、今のままでは子ども達はとてももたないと思われ、教室以外でも、図書室や体育館、校庭などを活用して過ごせるように。

 また、学童クラブやわくわくひろばのスタッフさんと連携し、子どもの人数や実情に応じて、学校ごとの改善や工夫をーと、求めました。

 教育委員会からは、「休校の経緯、感染防止の観点もあるが、それぞれのルールで各学校の判断で対応してもらうようにしている」との答弁。

 子ども達がのびのび過ごせて、ストレスが緩和できるような状況に改善できるよう教育委員会の後押しを、重ねて要請しました。

 また、自宅や地域で過ごしている子ども達へ、これはダメ等の禁止事項だけでなく、保護者や子ども達への励まし、電話、Hpやメール等も活用してポジティブな交流に努めて頂くよう要望させて頂きました。

 教育委員会からは、「学校ごとに、子ども達を一時的に集めて、学習の状況を把握したり、定期的に家庭と連絡をとり相談しながら対応している」むねの答弁がありました。

 異例の事態の中、それぞれ試行錯誤で懸命な対応を頂いていますが、困っていることを共有し、子ども達への支援にむけ、引き続き取り組んでいきます。

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小学校休業中の子どもの受け入れがスタート

 本日の臨時本会議に先立つ質疑の中で、北区が実施している小学校での子どもの預り(全学年で、保護者の都合や自宅にいることが難しい児童、事情のある場合は、学校であずかる)の様子が報告されました。

「児童全体12000人の内、約1割が学校に来ている。学童クラブ(北区では約2400人が学童に在籍)の約4割程度」

「補助員などのてあてで、今のところ、学校での預りは順調にすすんでいる」とのこと。

 議員団では、今週に入り、できる限り学校に足をはこび、子ども達や学校の様子をうかがっています。私も何校かお訪ねしました。

 突然の臨時休校要請の下、教育委員会、学校としての早急な判断と対応が迫られる中、校長先生はじめ、先生方の心労と努力が痛いほど伝わってきました。

 学校での子どもの受け入れの状況もお聞きし、今後の環境改善が必要なこと、自宅で過ごしている子ども達への対応とあわせて、明日から始まる予算委員会で要望し、支援を求めていきたいと思います。

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