山崎たい子区政レポート2024年1月29日号

物価高騰対策給付金の追加支給(住民税のみ課税世帯)を実施する補正予算案が示された内容を

区政レポートでお知らせします。

エネルギー・食料品等価格高騰支援給付金の増額補正予算案(追加支給)が示されました

 1月29日、北区議会幹事長会にて北区より、国による経済対策を受け、低所得者支援及び定額減税を補足する給付として、国の交付金を活用し、以下の事業を実施する旨、報告がありました。2月5日の北区議会臨時本会議で審議となります。

(1)住民税均等割のみ課税世帯への給付金

①対象世帯 4000世帯

②給付額 1世帯につき7万円

 (ただし、均等割のみ課税世帯であっても転入等の理由で、令和5年度中に3万円を受給していない世帯には、1世帯10万円を給付する)

③支給開始時期 令和6年2月下旬予定

(2)非課税世帯及び均等割のみ課税世帯へのこども加算

①対象世帯 2600世帯(3900人)

②給付額 18歳以下の児童1人につき5万円

③支給開始時期 令和6年3月下旬予定

(3)その他の給付事業(今回の補正予算には入っていない)

令和6年度住民税課税情報等が必要であるため令和6年度での予算化を予定する。

①令和6年度新たに住民税非課税となる世帯へに対する給付

②令和6年度新たに住民税均等割のみ課税世帯となる世帯に対する給付

③上記(3)①②の世帯への子ども加算

④定額減税に対する調整給付(納税する所得税、住民税の合計額が減税額4万円を下回る場合、1万円単位で切りあげて算定した額を調整給付として支給する予定)

国の物価高騰支援だけでは不十分なところを、北区独自としても支援するよう引き続き要請していきます。

介護保険制度の動向と第9期介護保険事業

1月29日、地方議会議員政策セミナーに参加し「介護保険制度の動向と自治体における第9期介護保険事業」について、大阪社会保障推進協議会の日下部雅喜さんの講義を聴講しました。以下、要旨です。

1、はじめに、国の介護保険改定の動向については、

利用料の実質2割負担化は、昨年12月20日の大臣折衝において、第9期の実施は見送られ、次期計画に向けて結論を得るとして第10期へ先送りとなりました。

年金280万円の場合で2割負担となれば、デイサービスの利用料が仮に3万円なら、6万円にもなり到底払える金額ではなく、サービスが継続できるエビデンスが示せなかったことや、物価高騰、裏金問題など、世論と運動の成果ではないか!

2、介護保険料については、

介護保険にかかる費用のうち23%を第1号被験者(65歳以上高齢者)が受け持つ制度設計となっており、介護サービス量が増えていることに連動して、保険料はどんどん値上がりし、当初3000円台から、ついに6000円台と2倍になっている。年金は実質3万円も下がっている中、年金天引きとなる介護保険料はとても重い負担である。

また、介護認定を受け介護サービスを利用している人は約2割弱であり、8割の人は保険料を払うだけでサービスを使わない人が圧倒的多数という点が、医療保険との違いでもある。

国は、低所得世帯の保険料負担を軽減しようと、消費税10%に引き上げた際、1400億円(国は2分の1の700億円)を保険料軽減にあてる改定を行ったが、時期に向けては、10段階から13段階まで保険料段階を増やし、高額所得層の保険料を値上げして、その分、国が出していた低所得者への負担分を軽減しようとしているのは看過できない。

1期3年間を通じて、介護保険計画を実行していく単位で、介護保険料は決まるものだが、3年たって準備基金が余ったとなれば、それは3年間の介護保険料が高かったということである。国に対し、国庫負担の引き上げを要請することと並行して、残っている基金を積極的に活用し、保険料値上げを抑えるべきである。

3、総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)については、

要支援1・2の介護サービスを自治体の総合事業として抑制した(6%の伸びを3%へ)結果、2019年度だけで1000億円以上の削減となったが、介護報酬の低下にもなり、事業所の運営難、ヘルパーの不足に拍車がかかり、危機的な状況となっている。

受け皿づくりとして、地域助け合いの多様なサービスが自治体ごとに事業化されているが、現実は担い手にはなりえず、従来相当サービスとして、介護事業所が中心に要支援のサービスを担っているのが現状。

総合事業を要介護者へも拡大することも国は最重要課題としているが、介護の質や生活のクオリティを保つことはできないことは現状でも明らかであり実施させてはならない。

むしろ、要支援者の在宅ケアを支えるホームヘルプサービス、デイサービスを拡充こそ必要。介護ヘルパーの不足は深刻で、有効求人倍率も15.5!となっている。それなのに、介護報酬改定では、訪問介護、夜間訪問、定期巡回介護、訪問リハがどれもマイナス改定になったことは、あまりにも理不尽である。介護報酬削減の撤回を強く求めていこう。

社会保険労務士会城北支部新年賀詞交歓会

1月25日、東京都社会保険労務士会城北支部(豊島、板橋、練馬、北区)の新年賀詞交歓会に参加しました。

主催者を代表して新年の抱負をご挨拶された稲田耕平城北統括支部長は「人を大切にする人材の確保と労務管理」をテーマに進めていきたいと語っておられました。日本社会で大きな課題の1丁目1番地は、働く人の健康を守るより良い働き方と経営の両立。

そのご挨拶を聞きながら考えてみました。

いま、日本の労働者が生み出している価値や富は、週3日8時間働けば十分すぎるものだと言われています。しかし現状は長時間過密労働、働けど働けど賃金は上がらず、実質賃金は30年間下がり続けている国。その根っこにあるのが利潤第一、大企業優遇の政治ではないか、、、

「働き方改革」「健康経営」「ウエルビーイング」として、一つ一つの企業、法人が改善を進めるとともに、自分のポジションからは、中小企業の経営や働く人々の賃金、処遇が改善するための政治の転換を進めていきたい。

赤煉瓦酒造工場プレミアムガイドツアー

王子駅から至近、重要文化財に指定されている「赤煉瓦酒造工場」のプレミアムガイドツアー(東京北区観光協会主催)に参加しました。

120年にわたり日本酒製造の技術開発や講習が行われ「日本酒造りの聖地」とされ、通常非公開の特別な場所です。

ひんやりとした赤煉瓦建築物の中は、日本酒造りの研究、講習に切磋琢磨した厳かな空気感が伝わってくるよう。

日本酒造りの工程(精米、洗米、蒸し、製麹、酒母造り、醪造り、搾り)をたどりながら、じわじわとテンションアップの後、

5種類の日本酒(純米吟醸原酒飛栄や甘酒2種、どぶろく、梅酒)を、杜氏のお話を聞きながら試飲させて頂きました。

日本の発酵文化と新しい時代にもマッチする形で引き継いでいこうとする情熱を感じ感動しました。

子どものからだと心

「子どものからだと心」脅かされ続ける日本の子どもたちの権利と題し、日本体育大学野井真吾さんの講義を聴講しました。

 保育園や教育現場の先生方や子育て中の保護者から、子ども達の気になる様子として、すぐ疲れれという、背中がぐにゃぐにゃしている。じっとしていない、朝起きられない、夜眠れない、首・肩こり、うつ傾向などが聞かれることについて、

 睡眠導入ホルモンと称される「メラトニン」の分泌が乱れているのではないか。それは、太陽の光をあびて遊ぶ時間が減少したり、夜も明るいまま社会として暗くならない環境が影響しているのではないかと、長期キャンプでの生活環境と子ども達のメラトニン分泌状況を唾液で調べた結果などからと報告されました。

 また、ワクワク・ドキドキする熱中体験、外遊びが活発に行われることが、子どもの集中力を高める調査結果も示しながら、

 日本が国連子どもの権利委員会から、過去3回にわたり勧告を受けている(過度に競争的な教育制度や社会全体が、子どもから遊ぶ時間や子ども時代を剥奪している)点を一刻も早く改善すべきだと提起されました。

 友達とじゃれあい、ふれあって、身体を使って遊ぶことが、子どものからだと心をつくり、豊かに育つ上でいかに大切なのかということを学ぶことができました。

 2つ目の講座は、「生命(いのち)の安全教育」をからだの権利教育へプロジェクトからの報告を聴講しました。

「生命(いのち)の安全教育」は、子ども達が性暴力の加害者にも被害者にもならないために、文部科学省として昨年度はモデル教育を実施、今後は教材を活用しながら、全国の各学校で実施していくものです。

 その学びをより良いものにしていくためにも、何が性暴力であるのか?その前提となる、自分のからだに関する知識や働き、その権利をポジティブに知る「からだの権利教育」が大切と。

 からだの権利教育とは、①からだのパーツ(性器も含めて)や働きを知る。②それは自分だけの大切なものであり、自分のいのちそのもの。いつ誰がどのように触ることができるのかも自分が決める。同意がなければ、勝手に触ることはできないもの。③清潔を保ち、ケアの方法についても学ぶ。④人と人が楽しくふれあう心地よさの体感、経験と同時に、嫌な気持ちになる時は、嫌だと言っていい。困った時にどうすれば良いのかも具体的に学ぶこと。

 幼児から中高生まで、年齢に応じて、また障がいのある子ども達にもどう学びを保障するか。それぞれ、教育実践の具体的なプログラムが報告されました。

 北区の学校現場でも、工夫しながら「からだの権利教育」が充実していくよう求めていきたい。

能登半島地震救援募金のおよびかけ

1月20日(土)お昼時、王子駅中央口にて地域の皆さんと一緒に

街頭宣伝と能登半島地震救援募金のおよびかけ。

ご年配の方、親子連れ、若い方々からもご協力を頂きありがとうございました。

田村智子参議院議員が委員長になったことへの期待の声も

何人もの方々から寄せられました。

ジェンダー平等の課題についても党内外で進むように、

私も頑張りたいと思います。

在日本大韓民国民団東京北支部新年会

 4年ぶりに開催された民団北支部2024年新年会に、同僚の野々山研議員、せいの恵子議員と参加しました。冒頭に、元旦におこった能登半島地震により亡くなった方々への黙とうを行いました。金支団長より重ねて被災者の方へのお見舞いがありました。

 続いて、大松あきら都議、そねはじめ都議より、昨年は関東大震災がおきて100年の年だったが、当時、発災直後の混乱の中で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「放火した」などのデマが流れ、それを信じた官警や自警団などが朝鮮人を虐殺した歴史があったことにふれ、過ちを認め、両国の友好を図っていく決意が語られました。

 各区議会議員も壇上で自己紹介。野々山研議員は、日本による侵略戦争加害の歴史を反省し、両国の友好を願う立場で、何度も訪韓しており、韓国語でご挨拶。せいの恵子議員も大学生の時に、両国の歴史認識を学ぶゼミに所属し、韓国を訪問したことにふれてご挨拶。

 私も加えて、韓国ドラマやKpopにはまっていること等もまじえ、文化芸術を通じても、更に友好が深まるようにとご挨拶させて頂きました。

 市場のキムチ(美味しそう!)

ソルノンタンやカルビタン(美味しそう!)

北区商店街連合会・振興組合連合会新春賀詞交歓会

 1月18日、北とぴあペガサスホールにて、北商連、北振連の新春賀詞交歓会が開催され、産業振興所管の北区議会区民生活委員会委員も招待され、党区議団からは宇都宮ゆり委員と私が参加しました。

 冒頭、成川会長より、能登半島地震の救援・復興を願い、商店街としても商店街の活性化、復興支援に取り組みたいとのご挨拶がありました。

 続く来賓のあいさつの後、会員の方々と懇談。

 地元の商店街で米店を経営する店長は、昨年、能登半島を1周してきたばかり。地震の知らせに驚いて、改めて現地の状況を思い浮かべたと涙ぐみ、撮影した写真や動画をみせながら、自分にできることはないか、、、と考え、石川県産のお米を販売しようと思うと語ってくれました。ムネアツ、、、

ご挨拶する成川北商連会長

東京商工会議所北支部新年賀詞交歓会

 1月17日、北とぴあ飛鳥ホールにて、東京商工会議所北支部の新年賀詞交歓会が開催され、私も党北区議員団を代表して参加しました。

 商工会議所の賀詞交歓会には、区役所の産業・地域振興セクションの幹部職員や区議会会派代表、王子税務署、労働基準監督署、公益社団法人王子法人会、一般社団法人北産業連合会、商店街連合会などの各界役員の方々が招待され、商工会議所会員の皆様と懇親する機会となっています。

 冒頭、主催者挨拶として、北支部の越野充博会長より「元旦の能登半島地震、そして今日1月17日は、阪神大震災29年目の日。確かな復興を進めていくためにも、自粛ではなく経済を活性化させて支援していこう。東京商工会議所北支部は、今年で創立50周年を迎えるが、地域経済活性化のハブとして役割を果たしていきたい」と決意が述べられました。

 続く来賓挨拶の後、30年、40年、50年、60年の永年会員の表彰も行われ、山あり谷ありの地域経済の中で、長年、企業努力を続けている各社へ、会場から大きな拍手が贈られました。

ご挨拶する越野会長

国の重要文化財である北区滝野川の赤煉瓦酒造工場(旧国立醸造試験所)で実施されるプレミアム体験を記念してつくられた新作の日本酒「飛栄(HIEI)」も初お披露目されました。

 

 

 

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