台風19号 北区も厳重警戒で対応

 11日から13日にかけて、日本列島を直撃した大型台風19号。北区にも上陸し、地域の皆様も自主避難や風水害の対応に追われたことと思います。北区への土のう要請は175軒3200袋配布(1年分がなんと2日で消費)幸い内水氾濫はなく、床上・床下浸水被害は報告されていませんが、皆様の近況やご要望を、是非お知らせ下さい。

 北区では、12日9時半から、柳田小、堀船小など12箇所の自主避難施設を開設。私も避難施設への訪問や一人暮らしの方などへ声かけを行いました。

12日、13時頃の石神井川下流と隅田川合流付近

 台風が東京に接近するにしたがい雨足が強まり、16時過ぎ、石神井川の氾濫にそなえ、堀船や滝野川地域が警戒レベル4、避難勧告が発令され、防災無線を通じても広報されました。

 21時過ぎに、 溝田橋観測所の水位は、氾濫危険水位に達しました。

石神井川水位・雨量計測システム、石神井川のポイントの監視カメラ映像より

 堀船小学校は、自主避難施設の扱いから避難所に格上げされ、職員体制も増員。約480名の方が避難されました。(柳田小学校は約110名、全体は2197名が利用)北区は崖線が多く、土砂災害を警戒し、自主避難施設も8箇所増設されました。

 夜には、北区や上流の板橋区、練馬区も大雨特別警報が発令されました。荒川の洪水が隅田川へ流入することを防ぎ、隅田川の氾濫を防ぐため、21時過ぎに、岩淵水門全閉。荒川では当分の間、氾濫注意水位を超える水位が続く見込みとの案内がありました。私自身も荒川ハザードマップで浸水する地域に住んでおり、荒川、新河岸川、隅田川、石神井川と河川状況に集中。生きた心地がしませんでした。

閉鎖された岩淵水門(写真は荒川河川事務所の提供)ネットより

 今回、石神井川の浸水被害を抑えるため、上流の白子川大型調整池が活用されました。過去の石神井川水害被害をふまえ、そねはじめ都議と共に、東京都へ対策を求めたもので2年前に完成したものです。容量は21万立法㍍(プール700分)です。

  13日、台風一過の晴天も、荒川河川敷は浸水が続き、岩淵水門観測所水位は、当分の間、避難準備などの発令となる避難判断水位が続く見込みで、北区水防本部も緊張感ある対応が続いていましたが、14日にはようやく、氾濫注意水位を下回りました。

再び開いた岩淵水門、ネットより

 16日は王子駅南口にて、北区の対応を報告。石神井川の水害を過去に2度経験し、行政と共に護岸の整備、下水道や地下調整値の強化に取り組んできたことが、北区での減災にいきたのではと感じています。治水対策は、国と自治体の責任。これからも頑張ります。

王子駅南口にてご報告
これ以前の記事を見る