2019.12.08
全国シェルターシンポジウム
第22回全国シェルターシンポジウムに足を運びました。今年11月に「世界女性シェルター会議」がアジアで初めて開催され、世界120か国、1400人を超える人々が参集。日本から参加した方々から、以下の報告を受けました。
開会式では、台湾の女性総統がスピーチ。2004年にジェンダー平等教育法、アジア初の同性婚法制化、国会議員や政府の管理職の4割が女性。男女平等ランキングはアジアでトップであることが紹介され、会場から盛大な拍手と歓声があがりました。
台湾での開催でもあり、日本をはじめ、韓国、香港、フィリピンなど、アジアから多数の参加、それぞれスピーチがありました。
今年のテーマは、ソリダリティ(連帯)、アザティ(自由)です。
世界のトレンドは、1、加害者処罰がスタンダード。「DV罪」あり。被害者が逃げ、隠れるのではなく、保護命令、リスク評価、24時間ホットラインなどの体制が確保されている。
2、支援する人は、DVアドボケート、ソーシャルワーカーの立場で身分保障がある。また、民間シェルターへ行政の委託が主流である。
3、ファミリージャスティスセンターの位置づけ。1つの建物に、警察や弁護士、DVシェルター、虐待対応もある。
2014年にイスタンブール条約が制定され、国家がDVやストーキング、性暴力、セクハラの対策を行う。24時間365日の相談機関は国に1つ設置。警察や専門家の育成、シェルター設置(1万人に1か所)、心理的ケア、生活相談・支援などがすすめられている。
報告を聞き、活気とエネルギーに満ちた世界の取り組みに学び、日本でも声をあげ、被害者支援と連携した加害者教育更生プログラムの法制化、ジェンダー平等教育を推進させたい!との思いを強くしました。