大規模水害を想定した避難行動について、北区水防災シンポジウム

21日、北とぴあで開催された、第1回北区水防災シンポジウムに参加しました。

JR線、崖地などで東西に分けられる北区では、荒川氾濫などで大規模水害の場合、低地地域の20万人(人口35万人)が避難の対象になります。

昨年10月の台風19号発生時、区民から、情報をどう判断すれば良いのか?避難のタイミングは?との声が多数寄せられ、

シンポジウムで講演された、東大加藤教授からは、水害から安全を確保する最低限の知識についてもお話がありました。(以下、一部紹介)

・警戒レベル4がきたら、ヤバイです。

・降雨1時間50㎜、風速15m/Sは、すごい雨と風。

・河川の水位で、氾濫危険水位はいつ堤防が壊れてもおかしくない水位。ここまで待っていたら危険。

・避難情報は、避難指示は最後通告であり、ここまで待っていたらダメ。他

続いて、

北区防災危機管理課より「大規模水害を想定した避難行動の基本方針」の説明。

重要なポイントのひとつ「避難先の考え方」について、

1、最も推奨するのは、出来るだけ遠くの高台(北区の外)、知人や親戚、民間宿泊施設など。

2、次に推奨するのは、北区内の高台にある避難場所(現在22ヵ所を指定、約5万人対応)

3、やむを得ない場合のみ、堅ろうで高い建物の上階(浸水継続が2週間以上が想定され、ライフライン停止リスクある)などが話されました。

北区では今後、区民とこうした状況を共有し、逃げ遅れゼロをめざし、意見集約、3地区ごとのワークショップを行い、再度のシンポジウム開催などを行いながら「避難行動計画」へとつなげる予定です。

あらゆる社会資源、そして、自らのつながりもいかし、一人ひとりのいのちを守る避難行動を、共に具体化していく責任と自覚が高まりました。

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