本会議代表質問、PCR検査や医療支援の拡充を

 9月14日より10月9日まで、北区議会第3回定例会が開会。本日の本会議では、日本共産党北区議員団を代表して、福島宏紀議員が質問を行いました。

 質問の1つめは、PCR検査などの抜本的拡充、区内の感染状況、医療支援の拡充についてです。以下、質問の項目に対する北区の答弁を紹介します。

 北区の感染状況について、「8月以降に感染が確認された区民は、8月第1週の53人をピークにゆるやかに減少、9月現在は週20名程度となり、感染のスピードが減速している局面。今後も動向を監視し、再拡大に備える。」

区内の各施設における9月9日現在の感染者数は、介護保険サービスでは利用者、職員で計7名。公私立保育園では、児童・職員で計3名。区立小中学校、幼稚園等で、児童・生徒・教職員で計3名、障害者施設では報告なし」と報告。

 東京都や北区のPCR検査拡充について、「都は、高齢者および障害者支援施設などにおける職員や入所者のスクリーニングを含む行政検査以外のPCR検査などの経費を支援する」

 「北区の補正予算案については、8月7日付で国が発出した、特に重症化リスクの高い高齢者等に対する検査について、介護・障害サービス事業所の新規入所者や、感染者が発生した事業所において、当該感染者と接触した従事者などを、濃厚接触者に加えて行政検査するもの」と答弁。

 希望する区民が公費で検査を受けられる体制について、「9月7日現在、北区では12の医療機関が東京都と契約を結び、区内2つのPCR検査センターにおいても検査を実施」さらに「北区医師会が都と集合契約を結ぶことにより、11か所の診療所で、唾液によるPCR検査ができるようになり、検査が必要な方は当日か翌日にはPCR検査を受けられる。医師会や都と連携し、検査実施機関の拡充を図るなど体制強化にとりくむ」と答弁しました。

 陽性患者への支援については、「軽傷・無症状の方へは、都が宿泊施設を確保。現在北区では、陽性と診断された当日か翌日には、入院や宿泊療養が開始されていおり、自宅療養は生じていないが、今後、自宅療養者が増加する事態に備え、必要な物資の提供や自宅での経過観察のための体制整備を進めている。」 

 保健所の体制強化については、「4月当初、医師・保健師6名、事務3名に加え、庁内および東京都からの応援、派遣職員採用などにより、保健師10名、事務職9名を増員。また、帝京大学と協定し、ほぼ毎日、4名程度の専門家が派遣され、データの分析などの支援を受けている。今後、秋冬の感染拡大が懸念され、専門職・必要な体制を確保する」

 医療機関への支援については、「経営基盤安定化については、特別区長会を通じて、国に要請。医療用マスクなどの物質補給や更なる財政支援は、国の包括支援事業に基づき、東京都が実施する事業の補助対象となり活用を促すほか、重症・中等度患者を受け入れた医療機関に対し、受け入れ人数に応じた区独自の補助を補正計上した。今後とも必要な支援を検討していく」と答弁がありました。

第3回定例会がスタート、これから本会議場へ。控室にて。

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