北区の新型コロナワクチン接種について

 2月9日の北区議会内示会で、北区の新型コロナウイルスワクチン接種にむけ、約20億円の補正予算を計上し、準備をすすめることが示されました。

 北区は、1月に新型コロナウイルスワクチン接種担当課を設置し(課長含め職員5名体制)接種体制の確保に努めてきましたが、現在把握している検討・準備状況は以下のとおりです。

取り組みの基本的な考え方は、副反応にも迅速に医学的処置が行えるよう、区内医療機関における個別接種を基本し、中核となる医療機関では、仮設もしくは併設の中規模接種会場(ワクチン接種センター3か所)を設けて実施。

ワクチン接種施設については、①ワクチン接種センターを区内に3か所。②基本型接種施設を、10~20か所(ワクチンを保管する超低温冷凍庫を配備して、一定数の接種を行う病院)③サテライト型接種施設を、30~60か所(地域の診療所やクリニック)の3層体制で実施。

接種方法については、ワクチンの供給時期や供給量などにあわせて、3層の接種施設を効果的に運用していく。

予約方法は、予約システムにより一括管理(コールセンターでも受け付ける)

今後の予定(スケジュール)は、2月中旬に、接種実施計画の策定、下旬より医療従事者の接種開始(都の事業)3月上旬に、区独自のコールセンター設置。中旬に接種券の発送。下旬に北区ニュース掲載。4月から65歳以上の高齢者接種開始。5月下旬から高齢者以外の区民の接種開始の予定です。

今後、準備で予定している業務は、印刷物(接種券)の作成・送付、接種予約システムの構築・運用(事業所へ発注予定)・コールセンターの設置運営、予診票の回収・接種記録の作成、北区医師会・接種医療機関との調整、V-SYSによるワクチン数量の管理、ワクチンの移送、接種勧奨・周知啓発など。

 ワクチン接種事業は、新年度、区民の理解を得ながら、集中して取り組む一大事業となりますが、ワクチンの安全で安定的な供給と共に、区民へのスムーズな接種が行われるよう、北区医師会の多大な協力を頂きながら進めていくことになります。

 医療現場は現状でもマックスの状態で運営されており、さらに新たな事業を実施するにあたっては、北区としても十分な財政的支援が必要です。準備・実施の詳細について、議会審議をすすめながら要望を続けます。

東京都北区令和3年(2021年)度予算案の概要のプレス発表資料より
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