国際女性デー、女性はすべての人に貢献する。国連事務総長のメッセージ

 3月8日、今日は「国際女性デー」。とりわけ今年は、世界的な新型コロナウイルス感染症のパンデミック対応の中で迎えている。

 グテ―レス国連事務総長のビデオメッセージは、本当に感動ものだった

「コロナパンデミックは、ジェンダー平等の実現に向けた数十年分の前進を帳消しにしてしまった。その権利は侵害されており、母親、時にシングルマザーは深刻な不安と逆境に直面している」と、その困難を直視しつつ、

一方で、女性たちはパンデミック対応の最前線にも立っている。女性たちは、エッセンシャルワーカーとして人々のいのちを守り、経済やコミュニティ、家族の団結を支えている」と、その社会的な功績を讃えた。そして、

今年の「国際女性デー」は、女性の平等な参加がもたらす変革の力に焦点をあてている。ジェンダー平等がもたらす成果は明らか」だと提起し、次のようにその成果を語られた。

「女性たちが、政府で主導的立場にある時、社会的保護への投資は拡大し、貧困対策が強化される。

 女性たちが、国会で議員を務める時、それらの国々ではより厳格な気候変動政策が採用される。

 女性たちが、和平交渉に参加するとき、合意はより長続きする。

 そして、国連の最高幹部ポストにおいて、女性と男性が同数になった今、平和、持続可能な開発、そして人権を実現するためのより一層協調的な活動が展開されている」と。本当にすばらしい!!

「男性優位の文化が根付いた男性優位の世界では、ジェンダー平等は本質的には権力の問題。男性は解決に不可欠な存在」と明言し、

「私は、女性の平等な参加を推進し、迅速な変化を達成するため、各国、各企業や各機関に対し、特別な措置やクオーター制を採用するようよびかけます。パンデミックからの回復途上における支援策や景気刺激策は、女性経営企業やケア・エコノミーへの投資など、特に女性や女児を対象としたものでなければなりません。」とし、

パンデミックからの回復は、何世代にもわたって続いてきた排除や不平等を断ち切るチャンス」「国の舵取りであれ、企業経営であれ、大衆運動であれ、女性はすべての人に貢献するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた前進に貢献している」とその積極的な意義を強調し、

今こそが、平等な未来を築くときです。これはすべての人が担うべき、すべての人のための任務なのです」と結びました。

 日々、落ち込んだり、嘆いたりすることが多々あるけれど、ジェンダー平等社会をすすめる日々のあゆみ、積み重ねを大切にしていこうと励まされました。

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