医療・生活支援の現場から

 医師としてコロナ禍の医療現場のみならず、くらしの支援現場に、長年ボランティアとして関わっている谷側智行さんと、ジェンダー平等に取り組んでいる池内さおりさんのトークイベントに参加しました。

 谷川智行氏からは、年末年始のコロナ感染症の急拡大の中で、医療崩壊がおき入院ができず在宅死となる状況までおきたことの背景に、新自由主義、効率や利益最優先で、入院ベット(とりわけ急性期)や医師・看護師を減らし続けてきた政治の責任があると強調。

 コロナ禍でこうした政治が間違っていたと国際的にも見直されているのに、日本ではもっとベットを減らそう(ベットを1つ減らすと消費税財源から補助金がでる(# ゚Д゚)、公的病院も統廃合しようとしていると告発。

 更にコロナ感染症を封じ込めていくために、政治が今、何をするのか改めて問われているとし、無症状の感染者を発見・保護するPCR検査の大規模な実施(①医療・高齢・障害者施設など職員への週1回程度の社会的検査、②集積地域などのモニタリング検査、③変異株の疑いを確認する検査)を要請していることを紹介しました。 

 また、毎週行っているくらしの支援現場でも、200~300人を超え食糧提供に並ぶ状況が続いていたり、小さい子ども連れのお母さんも増えており、女性や子ども、若者、非正規などの不安定雇用にある人々の深刻な困窮が拡がっているとして、谷川智行さん、池内さおりさん共々「いのち・人権がど真ん中になる政治を作っていこう」とよびかけました。

これ以前の記事を見る