あるこうよ むらさきロード2021

第13回あるこうよ むらさきロード2021に、今年も参加しました。

 この催しは、DV、性暴力、子どもの虐待などの被害当事者を中心にスタートした非暴力を訴えるパレードです。2009年に国内で初めて開催され、今年で13回目を迎えました。昨年はコロナ禍でオンラインのみ開催でしたが、コロナ禍、ジェンダーにもとづく暴力が深刻化している今だからこそ、何としてもあるこう!と開催したと主催者より。

 午前中は、東京都のウイメンズプラザを会場にリレースピーチ。

 立憲民主党の吉田はるみ衆議院議員、日本共産党の山添拓参議院議員、国民民主党の田村なみ参議院議員、社会民主党の福島みずほ参議院議員から、それぞれご挨拶があり、以下の皆さんからもお話がありました。

 しんぐるまざ~ずフォーラムの赤石さん「毎月2400世帯へ食料のパッケージを送っている。現在、家族法・民法改正の法制審議会で、共同親権、面接交流の議論も行われてるいるが、離婚後も支配の関係が続くようなことにならないようにしたい」

 弁護士の斉藤秀樹さん「DVは力による支配とコントロール。暴力はその一つの手段。」

 アウエア代表、山口のり子さん「社会的、経済的な男女間格差の種が、ジェンダー不平等の社会では、良く育ってしまう。結果、DV、セクハラ、レイプなど様々な形で、ジェンダーに基づく暴力がおこっている。加害者へのアプローチが大事、その認識がようやく広がってきている」

 SAYASAYAの松本和子さん「選挙でも女性が口を封じられていると感じた。日本社会では言わないが美徳。自分の意見をもってはいけないという文化。日本の女性達、もっと声をあげていきたい。声をだせない女性達にも声を届けていきたい」

 DV被害当事者「子どもを守るために、いかに夫を怒らせないようにするか。そればかり考えている日々だった。何とか子どもと共に家を出て暮らすようになり、数年前にCDを買って家で聞いていると、涙が止まらなくなった。ああ自分は、CDを買おうとさえ思わなかった。思えなかったなと。もう自由なんだと。憲法には、基本的人権の尊重とあるが、それは生まれながら、みんなひとり一人もっているものだ。大切にしていきたい」

 暴力から「逃げないあなたが悪い」と言われ、性暴力にあったのも「あなたに隙があったからだ」と責められ続けてきた。しかしなぜ、被害者が恥を感じなければならないのか?責任は、私たちを支配し抑制するために暴力を選んだ人にある。恥を感じるべきは、暴力を選んだ人。そして、それを容認してきた社会。

 おんなが非正規労働やケア役割に縛りつけられ、母子では生きていくのが難しい社会。男が稼ぎ高だけで価値をはかられるような苦しい社会に、NO!をいいたい。

 ひとりひとりが自分らしく生きられるジェンダー平等社会をめざし、声をあげていきましょう。

これ以前の記事を見る