2022.01.01
2022年元旦、ジェンダー平等を考える
2022年元旦、祖母の夢を見た。
私の母を含め、3人の子どもが幼少時に、つれあいに先だたれ、義父母のお世話をしながら、小料理屋を営み働きづくめだった。お店をたたんでからは、療養所のまかないとして働き、北海道の厳冬の朝は、陽が昇らないうちから毎日1時間も歩いて通勤したという。
祖母は私にとって、威厳ある人だった。私は物心つく頃から、「これからの時代は、女も男と対等に、胸を張って生きていくように」と、教えられた。苦労しながら祖母は、そうした信条で生き抜いたのだと思う。
日本社会の中で、貧困率がもっとも高いのは、今も、高齢の単身女性(約56%)や母子家庭(約50%)だ。
性的マイノリティの方は、未だ統計にもカウントされていない。
私は、例えば女性が結婚しても・しなくても、子どもを産む・産まないにかかわらず、また、ひとりで子どもを育てたり、年金収入だけになっても、住まいや生活、子育てや病気の不安を抱えなくてすむように、社会保障や制度を充実させたい。
男性の労働や経済力に依存しなくても、ましてや、性差別や性暴力、性搾取に支配されずに、自分の人生の日々の選択肢、自由に生きる領域を拡げられる。そんな社会をめざしたい。
そのためには、日本のジェンダーギャップ指数で、もっとも差が大きい「政治分野」(2019年153か国中144位。2020年147位。2021年は、総選挙で女性議員の比率が下がったので更に低下か)を改善すべく、理解ある女性の国会議員を何としても増やす必要がある。
コロナ禍、ジェンダー不平等の政治の歪みが、女性の失職、DVや性感染症の増加、自殺率の急増にも表れた。
当事者の痛み、要求を言葉にし、政策化することは、まさに命にかかわる喫緊の課題であり、渇望している。