2022.03.15
一人ひとり、声をあげることが力になる 圧倒的な世論で、戦争やめさせよう!
3月15日、しんぶん赤旗記者の中祖さんを講師に、「ウクライナ問題」の学習会を行いました。
ロシアによるウクライナ侵略に対し、国連総会では7割にのぼる141カ国が結束し「非難決議」を上げました。これは、かつてないことです。
ドイツ12万人の反戦デモをはじめ、世界中、ロシアの中にいる人々も、SNSでも、国連憲章にもとづきロシア軍は撤退を!との声が拡がっています。1人でも多くの人が声をあげることが力になってくる。圧倒的な世論がロシアを止める最大の力であると強調されました。
一方、13日に開かれた自民党定期大会で、岸田首相が、自衛隊明記の憲法9条改憲を含む自民党の「改憲4項目」に、「今こそ取り組まなければならない」「そのための力を得る闘いが参院選」と述べたことを紹介。
ウクライナ侵略を受け、自民党の右派、維新の会、日本会議などが、「力には力を」「軍拡が必要」「核共有」で、日本にも核を配備せよと攻勢をかけている危険性を指摘しました。
そもそもなぜ、武力衝突・攻撃がおこったのか。なぜ、防げなかったのかと問いかけ、軍事同盟の問題を指摘。
軍事同盟の強化は、紛争を戦争にしないというアプローチに逆行しているもの。ロシアは、NATOの脅威や集団的自衛権行使を言い分にしている。核抑止論も成り立たないことが明らかになったと。
中祖記者は「軍事同盟の強化が、武力攻撃の遠因になっている。話し合いが充分つくされてこなかった。
軍拡はプーチンと同じロジック。戦争に備えるのではなく、紛争を戦争にしない、平和のルールと話し合いのシステムをつくっていこう」とよびかけ、ASEAN(東南アジア諸国連合)の友好協力条約を紹介。
それは、あらゆる紛争を話し合いで解決しようと義務づけた条約です。ディスカス・ファースト!にもとづき、教育・医療・歴史・文化・国防など、あらゆるテーマで会議の場を日常的に持ち、話し合いを行っているとのこと。
1年間で1000回も(一日3~4回は会合がある)平和的な解決のために、話し合いの場をつくっていくことが、戦争を予防し、緊張をコントロールできるということ。それが全て!なんてすばらしいアプローチだろう。